狙われた弓道部長 麗華
三十二
「お前ら、手錠を掛けられた女を二人掛かりで襲おうなんて恥ずかしくねえのか? 」
「い、いや・・・。ち、違うんです。これは、朱美姐さんに頼まれて・・・。」
「つべこべ言ってんじゃねえ。朱美も噛んでるんだな。おい、朱美。手錠の鍵、お前が持ってんだろ。出せっ。」
「ゆ、裕也・・・。」
突然現れた裕也の剣幕に、朱美も震えながら手錠の鍵を放り投げる。床に落ちた手錠の鍵を拾い上げると、既に男たち二人が縄を捨てて隅に逃げ独り床に残されていた麗華のほうへ鍵を滑らせる。
「自分で外せるだろ。」
自分の元へ滑り込んできた鍵を麗華は後ろ手で拾い上げると、背中の手錠を自分で外す。その元へ裕也の後ろに控えていた美桜が走り寄って来る。
「麗華先輩っ。先輩がひとりでスケバンたちのアジトへ行ったって聞いたんで睦男に事情を聴いたの。それでここじゃないかっていうんで、裕也さんに頼んで助けに来て貰ったの。」
「おい、朱美っ。お前、ここにいる真行寺麗華の処女を奪いたかったんだってな。その望み、俺が叶えてやるぜ。」
「え、そ、それは・・・。そういう意味じゃ・・・。」
「その代わり、お前も処女を奪われるんだ。それでおあいこだろ。その手錠をこっちに戻しな。」
麗華が自分の手首から外した手錠を再び裕也の元に滑らせる。拾い上げた裕也は今度はその手錠を睦男の方に滑らせる。
「おい、睦男っ。朱美の処女を奪う役目はお前にやらせる。朱美はお前の童貞も捨てさせたかったようだから、お前に朱美の処女をくれてやる。この手錠を朱美に掛けて今、この場で朱美を犯すんだ。いいなっ。」
「え、そんな・・・。いいんですか。」
「い、いやよ。アンタなんかに処女を奪われるだなんて・・・。」
「でも、朱美さん。裕也の命令なんです。手錠を掛けさせて貰いますよ。」
「睦男、やめてっ。」
「でも、裕也アニキの言いつけなんで。」
そう言うと睦男は朱美の手首を取って引き寄せると手錠を後ろ手に掛けてしまう。麗華の時は萎縮してしまった股間が何故か手錠を掛けられた朱美を前にして興奮してビンビンに勃起してきているのが分かる。
「睦男、やれっ。さて、こっちも行くか。麗華さんよ。あんたの処女も破らせて貰うぜ。これであいこなんだからな。」
「勝手にするがいいわ。処女なんてわたしには守るべきものじゃないから。ただ、貴方に犯されたからって、貴方を好きになったりはしないわよ。」
「俺もそこまで望んじゃいねえよ。じゃ、いくぜ。」
裕也が麗華のトレーナーの裾を捲り上げ、剥き出しにされた股間にこちらもビンビンに屹立したものを突き立てるのに麗華は股を広げて素直に受け入れた。
睦男のほうでも手錠を掛けられた朱美がスカートを捲り上げられショーツを剥ぎ取られて股を開かされるのを最早朱美も抵抗はしなかった。
(こんなことを望んでいたんじゃなかったのに・・・。)
思いもかけない展開に、その場に居た周りの者たちもただ固唾を呑んで二組の男女が性行為を果たすのを見守ったのだった。
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