狙われた弓道部長 麗華
十八
「ああ、出るっ。出ちゃうよお・・・。」
「お、俺も出るうっ・・・。」
「や、やべえ。やっぱ、こんなの、やべえよ。逃げようぜ。」
「おい、待てよ。俺も逃げるっ。」
小学生たちは麗華の太腿に思わず射精したザーメンを飛ばしたまま逃げ去ったのだった。
「あーら。あの子たち、いっちょ前に射精出来たんじゃない。アンタもあんなガキ相手に勃起させて射精させるなんて、やるわね。」
嘲るスケバン達を睨みつける麗華だったが、小学生に辱めを受けたことにショックは隠せない。スケバンが麗華の猿轡の手拭いとハンカチを外すと「ぷふーっ」と苦しい息を吐く。
「はあっ・・・。あなたたち、こんな事して何が愉しいの?」
「こんな事? ふふふ。アンタを思う存分貶めてやれってのが朱美姐御の命令なんでね。」
そう言うと、麗華の太腿に付着した小学生等のザーメンを指の先で拭い取ると麗華の唇に塗りたくろうとする。
「嫌っ。」
麗華が顔を背けてそれを避けようとすると、スケバンの張り手が麗華の頬に炸裂する。
「逃げてんじゃないよ。折角のザーメンだ。美味しく戴くんだよ。」
そう言うと、顔を背けられないように麗華の髪を掴んで口を噤んでいる麗華の唇に無理やり塗りたくる。
「さあて、ガキ共の悪戯はこれからのほんの予行演習ってやつよ。アンタもパンツ下されたまでで終わったんじゃ、あそこがさぞ疼いて男が欲しくなって欲求不満なんだろ。こんどはちゃんと男の太い物をあそこの奥まで貫かれるようにしてやるから愉しみにしてな。」
スケバンの最後の言葉が何を意味するかを悟って、麗華はいよいよ覚悟を決める。
女たちは麗華の首に輪になった縄を掛ける。逃げようとすれば首が締まるようになっているのだ。更に新しい手錠を先に後ろ手に掛けてから公園の杭に繋いでいたほうの手錠を外す。
「さ、お前の可愛い子分のところへ案内してやるから歩きな。」
女たちは後ろ手に手錠され、首に掛けた縄を引いて麗華を歩かせる。その姿はあたかも敵の兵士に捕まって捕虜になって女戦士が刑場に牽かれていくような格好だった。
「一体何処へ連れていくの?」
「今にわかるわよ。」
麗華が牽かれていったのは、ひと気の少ない公園から更に山の裏手の物寂しそうな場所だった。やがて大きなコンクリート製の建物が見えて来る。麗華は通り過ぎた門に「岩手山ポンプ所」と書かれていたのを目に留める。
(ポンプ所? いったい何かしら・・・。)
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