狙われた弓道部長 麗華
二十九
「あ、いやっ。放してっ。」
しかしもう一人の男にショーツのクロッチ部分をしっかりと握り取られてしまった。手を出してその手を払いのけたいのに麗華にはそれをすることが出来ない。
「それを放しなさいっ。」
幾ら麗華がそんな事を言っても男が握ったショーツを離す筈もなかった。
ビリリッ・・・。
鋭い衣裂きの音がして麗華の薄手のショーツが胸元から千切れて男の手に取られてしまう。
「ほうれ。破けちゃったぜ、このパンツ。もう穿くことは出来ないな。どうする?」
パンティを毟り取った男は千切れて布切れでしかなくなってしまった麗華の下穿きを翳して見せる。
「くっ・・・。」
「そのトレーナーの下、ノーパンなんだろ。見せてみろや。」
男の一人が身を屈めて下からトレーナーの裾の奥を覗こうとする。
「きゃっ、見ないでっ。」
「ほう、その慌てぶりはやっぱりノーパンだって証拠だな。」
胸元からパンティを毟り取った男たちは、更に麗華にじわり、じわりと近寄ってゆく。麗華も後ろへ一歩ずつ下がることしか出来ない。しかしすぐに壁際まで追い詰められてしまうのだった。
「さあ、もう逃げれねえぜ。そのトレーナーの下がノーパンかどうか調べさせて貰うぜ。」
男の手がゆっくりと慎重に麗華のトレーナーの裾に伸ばされてくる。手が裾に掛かる直前に麗華は横に飛び退いて逃げる。
「おっと、待ちな。」
男が逃げようとする麗華に掴みかかろうとするので反射的に身を交わしてすり抜けるがその瞬間に背中側を男たちに観られてしまう。
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