麗子リンチ

妄想小説

罠に嵌るチア女子 蘭子



 四

 「た、大変よ。蘭子、麗子が東高の不良達に拉致されたって・・・。」
 慌てふためいてチア部の部室に駆け込んできたのはチア部の後輩の一年生から報せを受けた美桜だった。
 美桜のあまりの権幕にチア部のユニフォームに着替えようとしていた部長の蘭子は何事かと振り返る。
 飛び込んで来た美桜から下級生の女子たちから聞いた話を搔い摘んで聴くと、元々が無鉄砲で向こう見ずな性格の蘭子は矢も楯も堪らず、走り出していた。
 「麗子を何としても救い出さなくちゃ・・・。」
 その後を慌てて追いかけるのは話を伝えに来た美桜のほうだった。

 蘭子が西高と東高を隔てる灌木の茂みを秘密の抜け道で擦り抜けると、人だかりがしている体育館の裏手の方へ検討を付けて走って行く。男子トイレの入り口に見張りのように立っていた数人の東高生を押しのけると、蘭子はひとり男子トイレの中へと滑り込んでいった。その蘭子が中で観たものは、トイレの掃除用モップ二本を交差するようにして頭を抑え込まれて床に這いつくばる麗子の惨めな姿だった。抑えつけられた麗子の顎からは頭から浴びせられたらしい水の滴が今もまだ滴り落ちている。

救い出し

 「れ、麗子っ・・・。いったい、どうしたっていうの?」
 「お前は西高チア部の部長の藍川蘭子だね。」
 「うちの麗子に何をしてるの・・・。」
 「ふん。こいつがウチらのバスケ部キャプテンに色目を使って誘惑しようとしてたから懲らしめているのさ。」
 「何ですって? そんな馬鹿な・・・。」
 「ああ、蘭子っ。この人達の言ってるのは言い掛かりよ。私、そんな事、してないわ。」
 「こいつが三浦キャプテンにパンチラで誘っていたから、そんなにパンツで男の気を惹きたいなら全校生徒の前でスカート捲り上げて磔で晒し者にしてやろうとこれから牽いていくところよ。渡り廊下の最上階の手摺りに縛り付けてスカートたくし上げてパンツ丸見えで晒してやるのよ。」

磔想像

 「そんな事、わたしが絶対にさせないわ。麗子っ、今助けてあげる。」
 「邪魔をするつもりかい。ならお前も道連れにしてやる。そうだ。同じチア部の部長なんだから、連座責任でお前も同じ目に遭わせてやるわ。みんな、こいつも押さえつけてしまいな。」
 「何するのよ。あんた達なんかに負けはしないわ。掛かってきなさいよ。」
 「駄目よ。一人ひとりで飛びかかっていては。みんな、一斉に飛びかかって押さえつけるのよ。」

蘭子

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