悪夢の前夜祭
第一部
五
「ねえ、このままじゃ万が一逃げ出さないとも限らないわ。逃げる気が起きなくなるようにしてしまわない?」
「え? どうするっていうの、朱美。」
「ふふふ。スカートとパンツ、脱がしちゃうのよ。」
「どう? じっとしてればブラウスの裾でノーパンだってのはばれないわよ。でもその恰好で逃げ出せば、アンタの下半身は丸見えよ。」
「ひ、ひどいわ。せめて、下着だけでも穿かせて・・・。」
「駄目だね。その恰好じゃ助けを呼ぶわけにもいかないでしょ。おとなしくしてたらパンツとスカートは返してあげるわ。だからおとなしく静かにしてるのよ。」
「ああ、何て事・・・。」
「さてと、そろそろ呼び出した連中がやって来るわ。しっかり準備しておかなくちゃ。」
「そうね。ふふふ。楽しみだわ。」
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