ノーパン生徒会長

悪夢の前夜祭


 第一部



 十

 生徒会室に戻ってきた朱美と悦子は縛られて吊られたままの美保の姿を見てほくそ笑む。
 「ちゃんと大人しく待っていてくれたようね。」
 「だってこんな恰好なのですもの。恥ずかしくて助けだって呼べないわ。」
 「やっぱりスカートとパンティは剥ぎ取っておいてよかったようね。」
 「ねえ、もういいでしょ。言う事聞いたんだし、もうこの縄解いて。」
 「まだもう少しは駄目よ。いろいろ準備がまだあるんだから。」
 「ああ、だったらせめてスカートと下着だけは着けさせて。こんな恰好、誰かに見られたりしたら・・・。」
 「おや、アンタまだ自分の立場が分かっていないようね。アンタだけ、そのままで済むとでも思っているの? そうだ。アンタも出演者の一人になって貰おうかしらね。だってアンタが呼び出した運動部のキャプテンたちはこれから可哀そうな目に遭うってのに、呼び出したアンタだけが何もされないんじゃ不公平じゃない。アンタだって彼女等に申し訳ないでしょ?」
 「え? 私は貴方達に言われたとおりにしたのよ。そうしたらもう赦して貰えると思ったから・・・。」
 「じゃ、キャプテン達はどうなっても知らないっていうのね。」
 「そ、それは・・・。そういう訳じゃないけど。」
 「だったらアンタも彼女たちと同じ目に遭うのよ。それが生徒会長としての務めでしょ。そうだ。まずはアンタから小細工を受けて貰おうかしら。」
 「え、小細工・・・?」
 「悦子、こいつに目隠しをしてやって。」
 「あいよ。さ、これで暫く何も見えなくさせてよるよ。」
 朱美に言われた悦子は、準備してきた鉢巻のような細い布を縛られて何も出来ない美保の眼にあてがう。
 「あ、いやっ・・・。」
 嫌がる美保だが、後ろ手に縛られて吊るされた格好では、悦子の為すがままだった。目隠しをされて後頭部できつく括られてしまうともう何も見えない。
 「持ってきたアレを出して。そう、それっ。」
 目隠しをされた美保には女たちが(アレ)とか(それ)というのが何なのか見ることが出来ないのでただただ不安に駆られていた。
 「そいつは喰いちぎれないようにそいつを被せるのよ。そしたら、これを周りに塗りたくって。あ、その前に芯にこれを刺しておいてね。そうそれなら大丈夫。」
 (これを被せる・・・? 周りにこれを塗りたくる・・・? 芯にこれを刺す・・・? 一体、何のことだろう。)
 「じゃ、あたしがこいつにこうするから、アンタはそれをこう突っ込んで。」
 朱美が悦子に指示をする言葉を耳にしながら、美保は一体彼女等が何をしようと企んでいるのだろうと不安を募らせていると、いきなり自分の鼻が誰かに抓まれたのを感じる。
 「ムムムっ・・。な、何っ? 何するの・・・。」
 息が苦しくなって思わず口を大きく開く。その口の中に突然何かが突っ込まれて美保は頭をガーンと殴られたような衝撃を感じる。
 「うぐっ、うぐうぐっ・・・。」
 鼻の息を封じられて堪らなくなって開いた美保の口に突っ込まれたのは辛子を表面にたっぷりと塗りたくった太いフランクフルトソーセージなのだった。嚙み千切られないように中心には割り箸を心棒の代わりに差し込まれ、表面には厚めのコンドームが被せられていた。口腔と舌に広がる強烈な痛みを伴った辛味に美保は首を振って吐き出そうとするが、朱美が後頭部で美保の髪をしっかり掴んで逃れさせない。目隠しで蔽われた瞼からは止めどなく涙が溢れてくる。
 「ああ、あがががぐわっ・・・。」
 やっとのことでフランクを抜き取って貰えた美保だったが、口の中の強い刺激は収まる筈もなかった。唾と共に吐き出そうとするが唾さえもがあまりの辛さに出てこないのだった。

高野恭子顔

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