悪夢の前夜祭
第一部
十四
鼻を抓まれ息が苦しくて口を開けたところに突っ込まれた辛子まみれのフランクフルトを咥えさせられた恭子も堪らず利尿剤が仕込まれているとは思いもしない水をたっぷりと呑まされるのだった。
「さ、もういいわ。ここに俯せになって待っているのよ。」
朱美が恭子の目隠しを外しながらそう言い放つ。
「ここで待つって、こんな恰好で何を待てっていうの?」
「ふふふ。すぐに男の子たちがアンタを気持ちよくさせに駆けつけてくれるのよ。そのワンピースの水着は縛られたままじゃ脱げないでしょうから、ここに鋏を置いていってあげるわね。何の為に鋏が置いてあるかは、男の子たちもすぐに分かるでしょうからね。それじゃ。」
独り身動き取れない恰好で残された恭子は東高の二人の女子が言い残していった(男の子たちがアンタを気持ちよくさせに駆けつける)という謎の文句を何の事かと不安に駆られながら考えるのだった。
「さ、次に行くわよ。今度は弓道場よ。」
「真行寺麗華ね。」
二人が弓道場に入ると、弓道部主将の真行寺麗華は既に目覚めていて入ってきた朱美と悦子を睨みつけている。しかしその両手は天井近くの鴨井からぶら下げてある縄に小手縛りで繋がれているので麗華には睨みつけることしか出来ないのだった。
「さすがにアンタは育ちがいいのか、凛としてるわね。その弓道着は似合ってるわ。」
「どういう事。私をこんな目に遭わせて、何をしようと言うの。生徒会長が呼び寄せたというのは噓だったのね。」
「そうよ。皆んな生徒会長が悪いの。アンタたちを騙したって訳。」
「美保さんはそんな人じゃないわ。私達を騙すなんて、そんな事をする筈がないわ。」
「それはどうかしらね。その弓道着って凛としてカッコいいけど、袴の脇からちらっと下着が見えるのよね。そのパンティのチラ見せで男たちを誘ってるってもっぱらの噂よ。」
「そ、そんなの嘘よ。下着なんか見えないわ。」
「そう。そんじゃ、ちらっと見えるように帯を緩めておいてあげるわ。胸元もちょっと肌蹴るようにね。そうだ。アンタ、巨乳だってもっぱらの噂だから、胸も強調させなくっちゃね。弓道部員らしく弓であんなの乳房を引き立ててあげるわ。」
朱美はそういうと弓を二本取り上げて麗華の豊満な乳房を上と下から挟み込むと紐で括り付けて乳房を絞りださせてしまうのだった。
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