悪夢の前夜祭
第一部
二十
十人ほどが校舎の角を曲がってテニスコートへ近づいていくと演劇で使う為のスポットライトが一方向を照らしているのが分かる。その明り目掛けて皆が一斉に走り込む。その明りの輪の中に脚を大きく持ち上げられて縛られているテニス部女子キャプテンの姿を見つけた一行は一斉におおっと歓声の溜息を洩らし生唾を呑み込むのだった。
「だ、誰だっけ。最初の奴は?」
「しっ。大きな声を出すなって。俺だよ。まず俺が行く。」
一人の男がスマホの画面で優先順位を他の男たちに見せた後、ゆっくりと獲物に近づいていく。スポットライトが玲子の真正面に当てられているので眩しくてこちらの顔は見えない筈だと思いながらも、自分の顔が分かってしまわないか不安だった。
「誰っ? 誰なの? ち、近寄らないでっ。」
やはり逆光で顔は分からない様子だった。更に近寄ってみて、短いスコートから丸見えの下着が、かつて学校対抗試合で何度か目撃したことのある無粋なアンスコではなく、生パンティであるのに気づくともう我慢が出来なかった。既に硬くなり始めていて苦しい下半身から急いでベルトを緩め、ズボンとトランクスを一気に膝まで下げると両手、両脚を縛られている憧れのキャプテンにしがみつく。
「嫌っ。やめてえ・・・。」
顔を見られないように女の肩に顎を乗せ、片手で下半身の中心を探る。女の髪の甘い香りが、股間の中心を疼かせる。指がショーツの端にかかると夢中で頼りなげな一枚の布切れを引き裂かんばかりの勢いで膝の上まで引き上げてしまう。ペニスの先が柔らかい女の下腹部に触れると暴発しそうになるのを必死で堪えて割れ目を探る。
(落ち着け、落ち着くんだ・・・。)
そう自分に言い聞かせながらペニスの先を陰唇に向けて導いていく。
「だ、駄目よ。そんなことしたら。あっ、ううっ・・・。」
屹立した己のモノがまだ十分に濡れ切っていない柔肌の割れ目を押し開くようにしながら奥へ奥へと挿入されていく。女の生温かい肌が熱くなった己の肉棒を包み込んでいる。そう思っただけで絶頂が訪れてしまった。
ジュッ・・・。
そう音が聞こえた気がするほどだった。早乙女玲子の身体を両手でしっかりと抱きしめ、もう放したくなかったが、己のモノがどんどん女の膣内で萎えていくのに気づかれたくなくて、慌ててさっとペニスを抜き取ると顔を見られないようにさっと立ち上がって後ろずさりで離れていく。
目の前で早乙女玲子が泣いているのがわかった。
「おい、もう終わったのかよ。だらしねえな。そんなんじゃ、女のほうはイク暇もないぜ。おう、交代だ。俺が見本をみしてやるよ。」
二番目の男がもうベルトを緩め最初からズボンとトランクスを脱ぎ捨てて早乙女玲子に向かっていく。暗闇の中でもそそり立つペニスの気配は分かるらしく、玲子の目は恐怖に見開いている。
既に前の男がパンティを膝の上までずり上げているので陰唇が丸見えになっている。女の愛液か、前の男のザーメンなのか分からない液がそこから垂れて光っている。いきなりそこにペニスを突き立てずに、まずは屹立したものを玲子の顔面に押し当てる。
「い、嫌っ。」
玲子が逃れる為に思いっきり横を向く。その頬をもう一度突いてからおもむろに玲子の真正面にしゃがみ込むと己の切っ先を濡れそぼった陰唇に押し当てる。
「それっ。」
「あうっ・・・。」
一度、奥まで射し込んで膣の深さを確かめてから少し戻して再度突き立てる。
「ああっ・・・。」
玲子は悲鳴のような呻き声をあげる。両手でV字に広げられている玲子の太腿をがっしりと掴むと、そこを支点にしてペニスをピストン運動させる。
「ああ、駄目っ。そんなにしたら、おかしくなってしまう。」
「へっへっへっ。気持ちいいのか?」
つい言ってしまってから禁じられていた声を発してしまったことに気づき男は慌てるが、玲子のほうは初めての蹂躙に男の声も耳に入っていない様子だった。二人目で次第に膣内が潤んできた様子で、ぬるぬるした肉襞の感触にペニスの先が熱くなってくる。
(うう、気持ちいい・・・。ああ、行ってしまいそうだ。)
二番目の男も射精を堪えきれなかった。
「ああっ・・・。」
発射した気持ちのよさに最後は溜息を声に出してしまう。
「よおし。交代だ。今度は俺の番だぜ。」
早乙女からは少し離れた所で聞こえないように小声で掛け声を上げると三番目の男がズボンを下げて立ち上げる。
ペニスを反り返らせたまま、前の男の肩を叩いて交代を迫る。二番手の男がしぶしぶ立ち上がって三番手と入れ替わろうとしたその時だった。
「ま、待って。お願い。駄目。だめなの。ああ、もう我慢しきれない。」
女の身体に明らかに何か異変が生じた様子だった。二人の男が一歩、後ろに下がると早乙女が顔を俯かせて押し殺したような声を出す。
「お願い。見ないでっ・・・。」
そう発した時には既に男二人に蹂躙されたばかりの割れ目から黄色い滴が漏れ始めた。そしてそれはすぐに迸りになっていく。
「見ないでぇっ・・・。
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