悪夢の前夜祭
第一部
三
「あっ、これは菜々子先生っ・・・。」
美保は見せられたスマホの画像の中に両手を縛られて床に転ばされている生徒会顧問の松下菜々子先生の動画を見て驚愕する。ただ縛られているだけではなく、スカートは剝ぎ取られてハイレッグなショーツから白い尻たぶを丸出しにさせられている。ブラウスの胸元も肌蹴けさせられ、押し下げられたブラジャーから白い乳房が剥き出しなのだった。
「せ、先生に何をしたの・・・。」
「何をしたかだって? するのはこれからさ。ほら、こいつが手に持っているのをよく見てみな。」
言われて美保がスマホの画面をしっかりと覗き込むと、縛られて転ばされている松下先生に覆いかぶさるように一人の女子学生が手に何やら赤く光るものを手にしているのだ。
「あ、あれは・・・。あれは、いったい何っ?」
「ふふふ。分からないのかい? あれは焼き鏝ってやつさ。お尻と乳房が剥き出しにされているだろ。あそこに押し当てて烙印を焼き付けてやろうってのさ。」
「烙印ですって? や、やめて。そんなこと・・・。」
「先生がそんな目に遭わされるかどうかはお前次第なんだよ。さ、どうだい。アタイ達の言うことを聞く気になったかい?」
「やめてっ。お願い。そんな酷いこと、先生にしないで。わかったわ。言うことは何でも聞きます。だから、先生を自由にしてあげてっ。」
「先生を自由にしてやるのはまだだよ。お前がちゃんと言う事を聞いて私たちに従ったらの話だね。」
「わ、私は・・・、何をすればいいの。」
「アンタには、これから何人かを学校に呼び出して貰うのよ。私が電話を掛けるから、アンタはほら、ここに書いてある通りの台詞を喋ればいいのさ。ちょっとでも変なことを言ったら、先生の乳首が大火傷をすることになるのだからね。」
そう言うと、東高の女子生徒は美保を机の椅子に戻して座らせ、一枚の紙きれを机の上に広げる。そこには美保が喋らねばならない台詞が書いてあるのだった。
「アンタの携帯はこれだね。えーっと電話帳はここね。ふんふん。ちゃんと必要なメンバーは電話帳にみんな載っているみたいね。じゃ、最初はこいつからにしよう。」
「いったい誰に電話を掛けようとしているの?」
「まずはこいつ。女子テニス部キャプテンの早乙女玲子よ。西高の男子の間でもトップを競う人気女子でしょ。東高の男子の間でもオナペット人気は断トツだそうよ。顔は可愛いしスタイル抜群で、テニスの腕前もピカ一。人気出ない訳がないわよねえ。」
東高の女子生徒にそう言われて、美保は早乙女玲子の顔を思い浮かべる。一見愛くるしい顔立ちだが、性格は芯の強いところがあって気の弱い男子には近寄りがたいものを持っている。
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