悪夢の前夜祭
第二部
五十一
朱美は久美子をロッカーの前に立たせると、部室の奥に置いてあった竹刀を取り上げる。
「ま、まさか・・・。」
「水泳の前に準備運動として素振りをしてみようかしら。あら、ちょうどいい叩き甲斐のあるものがあるわね。」
パシーン。
いきなり竹刀の先が久美子の白い尻たぶに打ち下ろされる。
「ううっ・・・。」
パシーン。
既に久美子は呻き声を堪えているものの、眼尻には薄っすらと涙が溜まり始めている。
「悦子。アンタも少し準備体操しておいたほうがいいわよ。」
そう言って朱美は手にしていた竹刀を悦子に引き渡す。
パシーン。
久美子は唇を噛みしめて理不尽な責め苦を耐え忍んでいる。
パシーン。
真っ白だった久美子の尻たぶは既に赤く腫れあがっていた。朱美に代わって悦子に久美子への尻打ちをさせている間に朱美はスクール水着に着替えている。
「やっぱり貴方には水着は必要ないわ。そのインナーショーツもスポーツブラも脱いでしまいなさい。」
久美子はお尻の痛みに耐えながら言われるとおりにするしかなかった。
「何をそこで突っ立って待っているの。裸になったらお願いすることがあったでしょ?」
「え、そ、それって・・・。」
振り向いた朱美の手に縄が握られているのだった。
「わかったわ。わ、わたしの事。縛ってください。」
「へえ。縛って欲しいのね。先生がそんなに言うんなら縛ってあげるわよ。素っ裸になったら縛って欲しいなんて先生ったら、変態ね。」
朱美に言葉で詰られることで、どんどん久美子は萎縮してしまう。
「さ、プール。行くわよ。」
「え、こ、この格好でですか。」
「当たり前でしょ。それがアンタに一番ふさわしい恰好なんだよ。」
朱美は菜々子にも使った紐付きの赤い首輪を久美子に嵌めてしまう。その縄尻を取って久美子を引っ張っていくのだ。久美子は剥き出しの股間も隠すことも出来ずにただ朱美についていくしかないのだった。
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