近未来性教育プログラム

　五

　（うっ・・・。）
　目の前の女の子を自分の方に引き寄せたと思った瞬間、アキトは己のモノが少女の手によって強く握られたのを感じ、思わず声を挙げそうになってしまった。寸でのところで声を出すのは抑えたものの、心臓は高鳴っていた。それと同時に何とも言えない心地よさに頭の中が真っ白になっていきそうに感じる。オナニーの経験はあったが、自分でするのとは比べ物にならない快感だった。女の子の二の腕を抑えていた手は堪らず女の子の背中に廻り、相手を強く抱きしめる。それと同時に片方の手を下半身の方に伸ばしたい誘惑に駆られる。
　（この子は本当に異性なのか、確かめなくっちゃ・・・。）
　アキトはそう自分に言い聞かせる。肩口に手を延ばした瞬間に女の子だと確信したのに、本当に女の子かどうか下半身に穿いているものがスカートなのかどうかで確かめようと自分に言い聞かせるのだった。痴漢のようなその行為にアキトは思わず躊躇う。しかし誘惑には勝てなかった。片方の手は女の子の背中を抱いたまま、もう片方の手だけするするっと腰に向けて滑らせていく。
　（こ、この襞は・・・。確かに女の子のスカートだ。）
　アキトの手はスカートの襞を探り当てたが、その感触以上にそこにはふっくらとした柔らかな肉の存在が感じ取れる。
　声を挙げないように気を付けながらも思わず生唾を呑みこむのを抑えられない。
　（こ、この下は・・・し、下着を付けてない生のお尻なんだ・・・。）



　アキホは男子の手がスカートのお尻の部分に延びてきたのを感じる。そのスカートの下には下着はつけていないことをその男子も知っているのだ。アキホには男子の手がスカートの中に忍び込んで来るのは不安なのか期待なのか、もう分からなくなっていた。思わずペニスを握っている手に力が入る。それを男子も感じとったらしくペニスがぐいっと動いた気がした。男子は握ったペニスに力が篭められたのを了解の合図と取ったらしかった。指先が絡めとるようにスカートの裾を探り当てると、少しずつその裾がめくりあげられていく。アキホの裸の尻に男子の指が触れる。アキホは思わず声を出してしまいそうになるが、必死で堪える。男子の手は尻たぶだけでは止まらず、ふたつの膨らみの真ん中の割れ目にそって奥へ奥へと進んでくる。
　（ああ、それ以上進んだら・・・。）
　アキホは軽く鉤型に曲げられた男子の指の先が自分の陰唇の中に不思議なほどするっと滑り込んでくるのを感じ取った。
　（えっ、濡れているの・・・かしら？）
　アキホもペニスを上に向けて扱き上げながらペニスの先端を指先で探る。そしてその部分にもうっすらと滴のようなものが沁み出しているのに気づく。
　（こ、これって・・・。気持ちがいいの・・・かしら？）
　アキホにはまだ自分の感情を素直に受け入れることが出来なかった。



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