近未来性教育プログラム
十二
翌日、約束の時間には少しだけ遅れて生徒会室隣の生徒指導室にやってきた龍之介は既に鍵が開いていることからいちははもう来て待っているのだと気づく。
生徒指導室はプライバシー保護の観点から手前の控室、奥の指導室の順に並んでいて、控室から内鍵を掛けれるようになっている。奥の指導室に入ってしまえば、外の廊下からは声も洩れない筈だった。
控室の扉をきちっと閉めて内鍵まで掛けてから奥の指導室へ入っていく龍之介をクラシック制服に着替えたいちはが待ち構えていた。
「そ、その制服で来てたんだ。」
「あら、この服の方がお望みだったんじゃなくって。男性は古来から女性が脚を露出するほうが性欲が増すものだって文献にもあるわ。あなたが勃起をするのに助けになるかと思って。」
「そ、そこまで気を使って貰わなくても大丈夫さ。何せ、今日、君はフェラチオをしてくれることになっているんだからね。」
「私としてはそれをしてあげる前に既に勃起していて欲しいの。萎えている男性のモノを口に含むのはちょっとね・・・。」
「そうか・・・。なるほどね。萎えた男性自身は単なる排泄器官に過ぎないって訳だ。僕のほうもペニスが出しやすいように前開き窓の付いたこのクラシック制服にしておいたよ。」
「あら、それは不要なお気遣いよ。樋口君には先にズボンもパンツも脱いでおいて貰うから。」
「え? 僕だけ下半身、裸になるのか・・・。」
「私が口で奉仕をするっていう屈辱的な思いをするんだから、貴方にも少しは屈辱感を味わって貰いたいわ。さ、ここでズボンとパンツ、お脱ぎなさいな。今日は射精までするんだから、その方が汚れなくっていいわ。」
「うっ、そ、そうか・・・。わかったよ。」
龍之介はいちはが観ている前で、自分だけ下半身裸になって性器を晒すのは抵抗があった。しかし成り行き上、そうしない訳にはゆかない。それに今更、いちはに心変わりされて折角のフェラチオの体験チャンスを逃したくなかった。
「さ、脱いだぜ。これでいいんだろ?」
「あら、それだけ。この間は目隠ししてて手で探っただけだったけど、勃起ってもっと上に向かって立つんじゃないの?」
「あ、えっ? こ、これは・・・。」
「少しだけ普段より太くはなっているみたいね。龍之介君の勃起って、その程度なの?」
「ち、違うよ。ちょ、ちょっと俺だけ裸になっているのが気恥ずかしくてさ。」
「あら、情けないわね。女を前にして十分勃起出来ないなんて。それとも私だから欲情出来ないのかしら?」
「そ、そういう訳じゃ・・・。」
「いいわ。私も男性がどういう時に勃起しやすいかは多少は勉強してきているの。こうしたらどうかしら?」
「あっ・・・。」
いきなりいちはが自分のスカートを捲り上げて、龍之介にその下のパンティを丸出しにしたのだ。それを目にした龍之介の男性自身はみるみる太く、硬くなってゆき、なおかつ上を向いてきたのだ。
「ふふふ。男の人って、わりかし単純なのね。」
「い、いいのかい? そんな格好、見せて・・・。」
「生物学的実証実験なんだもの。生理現象の確認よ、これは。あなたも通常の動物的感性を持っているって証拠だわ。」
「そ、そんなものかな・・・。」
「じゃ、そろそろしてあげる。フェラチオってのを・・・。」
「うっ。い、いいのか・・・。」
「ちゃんと綺麗に洗ってきたわよね、そこ?」
「あ、ああ。勿論だとも。ゆうべ、ごしごし石鹸で洗ってきたから。」
「ふふふ。冗談よ。だって、その後、トイレだって使ったでしょ?」
「そ、それはそうだけど・・・。」
「いいわ。さ、手は腰にあてて。前にそれを突き出すのよ。」
「あ、ああ・・・。」
気丈さを装ってきたいちはだったが、下半身裸の龍之介を前に跪くと目の前に見える硬直したペニスが巨大なものに思えてきた。
(あれを口の中に含むのね。出来る・・・かしら。)
眼を背けそうになって、それを龍之介に気づかれるのが悔しく思えていちはは一気に龍之介の肉棒を咥える。
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