近未来性教育プログラム
二十
個室へ導いてくれた係の者は何時の間にか出ていったようで、アキトはアキホと二人だけで部屋に残されたことに気づく。まだ目隠しを取っていいとは言われていないのでアキホの正面に向き直って肩を両手で抱いて引き寄せる。アキホも両手を背中で縛られたまま、アキトに身を預ける。アキトに引き寄せられると裸の乳房がアキトの制服の胸に触れるのと同時に自分の下腹部に屹立した肉棒が押し当てられるのを肌で感じ取る。
「そのまま、押し倒してっ。」
そう言われたアキトは両手でアキホの背中を庇うように被いながらゆっくりとアキホを床に横たえさせ、その上に自分も覆いかぶさる。アキホが大きく脚を開くのを肌で感じ取る。アキトは自分のペニスが相手の下腹を滑っていってその場所を手も使わずに探り当てたことに気づく。その場所も既にじっとりと潤っていて先端が割れ目をこじ開けるや否や、するすると奥に滑り込んでいく。
「ああ、強く突いてっ。」
アキホは堪らずにそうせがむのだった。
「なあ、いちは。本当にこのまま中に出しちゃっていいのか?」
「あら、妊娠のことを心配してるの? だったら大丈夫よ。今は前回の生理開始からちょうど2週間目だから、私の排卵日の不順とかあなたの精子の生存確率を考えてもまずその心配はないわね。妊娠出来る確率は、そうね・・・、偏差値的に言っても30弱ってところかしら。」
「30弱だって? それじゃ1%もないってことじゃないか。」
「それにね。万が一妊娠したとしても子供の養育の心配は今は無いのよ。新しいLGBT法で夫婦同姓の結婚が認められる代わりに里子の養育義務が課せられたから里子の需要は凄く高まっているの。妊娠しても子育ては他人に任せられるの。それに妊娠経験は将来の徴妊制免除の特典もあるしね。それよりも龍之介のほうこそ、この間の時より勃起度は高いわね。それってやっぱりフェラチオで口の中に入れるのより、膣のほうが気持ちいいってこと? それとも女を縛って犯してるからより興奮してるのかしら?」
「う・・・。わかんないけど、どっちもかな? それより、見てもいないのにペニスの勃起度の違いがよく分かるものだな。」
「感触よ。口もあそこも、咥えるときの感触って似ているから。見ないでも分かるわ。より正確にメジャーで計測出来ないのが残念だけどね。それより、もっと激しく動かせない? わたしにだって性欲はあるのよ。もっと強く刺激されたいわ。」
「そ、そうなのか? お前は勉強以外は興味がないんだと思ってた・・・。」
「あなたこそ、ちゃんとペニスを勃起出来るじゃないの。さ、今度は膣の中にきちんと出すのよ。」
「わ、わかったよ。じゃ、ペニスを激しく動かしていいんだな。いくぞ。」
「あ、ああ・・・。いい。いいわ・・・、とっても。」
「ああ、いくっ。いってしまうっ・・・。」
「いった? いったの?」
「あ、ああ・・・。出ちゃった・・・。」
「ねえ、じゃ。この間のヌカロク。試してみる? ペニスを抜かないでそのままもう一度やるの。」
「え、そ、それは・・・。」
「ふふふ。冗談よ。でも興味はあるの。今度の機会にするわ。その時はたっぷり溜めておいてね。」
いちはは冗談とも本気ともとれるような複雑な微笑みを浮かべているように龍之介には思えたのだった。
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