フェラ

妄想小説

不妊治療外来



 十一


 「うっぷっ。」
 漸く医師の股間から顔を離すことを赦された芙美子は口の中に溜まった唾液を呑み込む。
 ふうーっと大きく息を吐いてから、医師はまだそそり立っている己のモノを自分の手でしごく。
 「まだ、もう少し練習が必要だな。そんなんでは射精まで導くのはまだまだ遠いな。ま、今日が初めてなのだから仕方ないことではあるのだがな。ふむ、そうだ。あれで練習するといい。冷蔵庫にバナナが冷してあるから持ってきなさい。」
 「え? バナナですか?」
 突然の医師の指示に訝しく思いながらも医師の膝元から立ち上がると、手で口を拭うようにしながら診察室の奥にある小型の冷蔵庫に向かった芙美子だった。普段は冷湿布などを保管している冷蔵庫だが、何故か一番上の段にバナナが一房置いてあった。
 「一本だけでいいからそれを持ってきなさい。」
 医師に言われるがままに、芙美子はその房から一本だけ捥いで医師の元へ持ってくる。
 「皮を剥いて。そう、あそこの皮を剥くみたいに。」
 医師が言っている意味はすぐに呑み込めたが、芙美子は判らなかったような振りをする。バナナはまだ青く、実は硬そうだった。
 「これを被せなさい。」
 そう言って医師が芙美子に渡したのはまだ包装に入ったコンドームだった。さすがにそれが何かは芙美子も知っていた。本来の使い方のように先を摘んでからバナナの先端に被せると、根本に向けて薄皮を引っ張っていく。
 「それを付けたまま口に咥えるのじゃ。食べてしまってはいかんからな。よいか。決して歯を立ててはならんぞ。唇と舌だけでそれを抑え込むのじゃ。そしたら強く吸ってみるがよい。口の中の筋肉だけでそれを窄め絞るようにするのじゃ。歯を使わずにな。手も使ってはならんぞ。」
 「あふっ。」
 バナナを咥えさせられたままなので返事もちゃんとは出来ない。
 「歯型を付けないようにして唇と舌だけでその果肉を押し潰すのじゃ。それが出来るまではバナナを口から出してはならんぞ。」
 芙美子は立上る事も、椅子に座る事も赦されず、医師の前で跪いたままの状態でバナナを咥えてひたすら口と舌の筋肉に意識を集中させながらフェラチオの為の特訓を続けさせられたのだった。

 なな実にとって尻から犯されるのは初めての経験だった。両手を縛られて、肩で支えながらお尻を高く持ち上げさせられ、そこに挿入されるのは屈辱的な格好だった。しかし一旦その格好で挿入されてしまうと身体の芯底を貫かれるようで、抵抗する力を失ってしまうのは初めての経験だった。涼馬の動きが止まると、もっと激しく突き動かして欲しくてもどかしさに自分から腰を振ってしまいそうになる。
 「ああ、駄目っ。こんなの・・・。いけないわ。」
 なな実は自分でも何を口走っているのかわからなくなってきていた。
 「ああ、もっと・・・。もっとよ。」
 涼馬は縄できつく拘束されたなな実の手首を掴むと身体を深く沈ませた。尻を立てていた格好からベッドに身体をぴったり密着させた格好になる。しかしその格好ながらなな実の身体の中には涼馬の太い心棒が貫かれているのだ。その硬い芯がなな実のクリトリスの裏側を強く押し付けるのだ。それは初めて感じるGスポットへの強烈な刺激だった。涼馬が身体を前後にゆするとそのペニスがGスポットを裏側から刺激しながら暴れ回るのだ。
 「あ、駄目。いやっ。凄い。ああ、おかしくなっちゃう。何か出ちゃいそうよ。ああ、駄目っ。洩れちゃう・・・。」
 Gスポットを攻撃される思いもかけない衝撃に、なな実は我を忘れて淫らな言葉を叫んでしまっていた。
 「ああ、駄目えっ。洩れちゃぅ。イ、イクぅっ・・・。」
 涼馬の最後の一突きは白濁した飛沫をなな実の体内に注ぎ込んでいたが、それも気づかないほど昇り詰めたなな実は白眼を剥いて失神してしまったのだった。

芙美子3

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