シャワー室

妄想小説

続・訪問者 悪夢の教団総本山


 十四

 前日と同じように還俗の間に入った京子はその場所に控えていた巫女のリーダーから身体を清めてくるようにシャワー室へ行くことを指示される。何も知らない京子は特に股間部分を丁寧に洗うことで夜明け前に塗られた催淫剤が化学変化を起して強烈な掻痒効果を発揮するとも知らず言われた通りに身体を清めてから還俗の間へ入っていったのだった。
 昨日と同じように身体の上半分しか蔽ってくれない僧衣を奪われ、両手を背中で戒められてから階段を上がる。京子自身は今日こそは悪魔の誘惑に打ち勝って耐えてみせ、その報告を教祖様にした上で還俗を許して貰う意志を強く固めていたのだった。
 「さ、悪魔の像を跨ぐのです。お前たち、そしたら階段と手摺りの台座を取り外して。さて、用意が出来たようなので私達が戻って来るまで、悪魔の誘惑に負けないように目の前の神に祈るのです。」
 そう言うと、巫女たちは還俗の間を出ていったのだった。

 身体の変化はすぐにやってきた。しかも前日のそれと違って、今度は身体の内部から掻痒感ともどかしさが京子の神経を揺さぶるのだった。
 (えっ、どうしたのかしら。嫌だわ。また、あそこが疼いてきている。ああ、どうしよう。駄目っ、今日は何としてでも耐えなければ。これを乗り切らなければ還俗は出来ないのだわ。)
 京子は身を捩るようにして身体の内側から突き上げてくる疼きに耐えようとする。しかし、前日の悪魔のペニスを挿入してしまった時の愉悦が思い出されると、その強い決心もぐらついてくるのだった。
 (ああ、今日は駄目だわ。もう一度だけ、悪魔のペニスでこの痒みを癒して、明日もう一度挑戦させて貰おう。)
 遂に掻痒感に屈して腰を下ろしてしまう京子には、催淫剤が麻薬性を持っていて、愉悦に浸るのが常態化してしまうのに気づいていなかったのだ。
 (ああ、いい。堪らないわ。この快感・・・。)
 この日もマジックミラーの窓を通して、巫女たちが京子が催淫剤の歯牙に堕ちていくのを嘲笑いながら観ているのだった。
 「さ、大分気持ちよくなってきたみたいだから、トドメの催淫剤をあいつの股間に再度抽入してやるのよ。ボタンを押してっ。」
 「はい、判りました。只今。それっ。」
 「ふふふ。まるでサカリのついた猿みたいね。もう自分では止められない身体になってしまっているのよ。これで教祖さまの言いなりになるしかないわね。」

 「さ、何時まで寝ているの。起きるのよ。」
 巫女たちが再び還俗の間にやって来た時には、京子はあまりの愉悦に気を喪って完全に白眼を剥いて悪魔像を跨いだまま倒れ込んでしまっていた。巫女が二人がかりで京子の身体を悪魔像から引き離すと京子の股間から白く濁った体液が糸を引きながら流れ落ちた。それでも目を覚まさないので二人の巫女に肩を抱えられて檀を降ろされたのだった。

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