自跨り

妄想小説

続・訪問者 悪夢の教団総本山


 十

 「とうとう悪魔のペニスを挿入しちゃったわ。さあ、ボタンを押して追加の催淫剤を抽入するのよ。これでもう後戻りは出来ないわ。」
 巫女のリーダー格に命じられた手下の巫女が悪魔の像内部に仕込まれた抽入ポンプのボタンを押す。ペニスに跨って上下に腰を揺らしている京子自身にはペニスの先から怪しげな催淫剤が噴出されたことにまったく気づいていない。
 「さあ、さんざん腰をゆらして愉悦に浸るがいいわ。」
 マジックミラーの向こう側で京子が悪魔の歯牙に堕ちるのを見守っていた巫女たちはやんやの歓声を挙げるのだった。

 「ああ。どうしたの、この気持ちよさは。さっきの苦しかった気持ちが嘘みたい。ああ、堪らないわ。ああ、もっと。もっとしたいわ・・・・。」
 京子が腰を上下するスピードはどんどん高まっていく。
 (ああ、このままじゃイッちゃう。失神しそうだわ。)
 その時、京子の背後でガタンという音がした。
 「え、誰?」
 突然の物音に京子は我に返って慌てて腰を浮かせる。
 「何をしているの、貴方?」
 さっき出て行った巫女グループたちのリーダー格の女の声だった。
 「い、いえっ・・・。な、何も、し、して、いません・・・。」
 突然の事に狼狽しながら檀の上で立ちあがる京子だった。
 「皆、階段と両側の手摺りを取り付けなさい。早くっ。」
 巫女たちが手摺りの台座と階段をゴトゴト音を立てながら引っ張って来て、京子が載せられている台座に組付ける。台座が繋がるとリーダー格の巫女が階段を昇って京子のすぐ傍までやってきた。
 「貴方、まさか・・・。悪魔の誘惑に乗せられたんじゃないわよね。」
 「い、いえっ・・・。決してそんな事は・・・。」
 その時、京子は自分の太腿の内側を何かがつうっと伝わって流れ落ちたのを感じた。
 「何? この悪魔のペニスの白濁は・・・? ここを見せてみなさいっ。」
 リーダー格の巫女が京子の教誨衣と呼ばれている短い僧服の前を捲り上げる。両手を背中で縛られている京子には抗うことが出来ない。
 「きゃっ、やめてください。」
 「何よ、その貴方の股は。ベトベトじゃないの。」
 「ああ、お赦しください。わ、私はただ・・・。」
 「つべこべ言ってんじゃないわ。さ、ここからもう降りなさい。」
 リーダー格の巫女は京子の首根っこを掴むようにして無理やり階段を降りさせる。
 「誰か、この淫乱な女をシャワー室に連れていってあそこを洗い流すのよ。」
 「ああ、私が悪うございました。お赦しくださいませ。」
 還俗の間の階段から下に降りた京子は巫女二人に縛られたまま腕を取られてシャワー室に連れていかれたのだった。

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