理科室の悪魔
第一部
二十一
何とか立ち上がろうとする美津子だったが、両手を二人の男子にそれぞれ取られてしまい身動きが出来なくなる。
「何なの、貴方たち? いったい誰っ?」
しかしお面の下からは微かな薄ら笑いのようなくぐもっと声しか聞こえてこない。美津子の両手を背中で捩じり上げている男が正面に居る別の男子に顎で合図する。予め示し合わせていたらしくその合図に正面の男は手にしていた布袋を美津子の頭に被せてしまうのだった。
両手を取られている美津子にはどうすることも出来なかった。男達は美津子の視界を奪ってしまうと、今度は両方の手首に縄を巻きつけ始める。
「何するのっ。やめてっ・・・。」
手首に巻き付けた縄をしっかり縛りつけると縄の端を持った二人が両側に離れて縄を引っ張り始めるので、美津子は大きく手を広げて立ち上がらされる。
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