妄想小説
プール監視員
その26
「へっへっへっ。いいザマだぜ。どうだ、網で捉えられた気分は。」
男は嘲るように足で里美の股間付近を蹴りつける。しかし里美には男を睨みつけるしか出来ることはないのだった。
「さあて、これからたっぷり愉しませて貰うぜ。」
男はそう言うと、器用に網を手繰りながら身動き出来ない里美の股間に手を伸ばしてきた。足首の方が解けないように男が足元に絡みつく網をしっかり踏みつけているので里美には身を捩ることも男を蹴り上げることも出来ない。男の手が漸く里美の股間を探り当てる。
(凌辱されるのだわ。)
里美は男の手が水着の脇から股間に挿し入れられるのを覚悟した。しかし男は里美の水着の股倉を掴んだだけで陰唇のほうへは手を伸ばしてこなかった。
「あそこに指を突っ込まれると思ったか? それはまだ後のお愉しみだ。その前にもっとお前を虐めて愉しまなくっちゃな。」
そう言うと引き延ばした里美の水着の股倉に縄を通すと縄の端を結び付けてしまう。里美は最初にマサとヒロシに辱めを受けた時を思い出していた。あの時もトランクスとショーツに縄を結び付けられ身動きすれば脱げてしまうようにされたのだった。
「網を外してやる前にお前の自由を奪っておかなくちゃな。」
そう言うと、股間の水着から手を離すと今度は里美の足首に男の手は向かう。もう一本の縄を網を剥いで出させた里美の足首に結わえ付けてしまったのだ。
「ようし。これでもう自由に逃げ回ることは出来ないぜ。俺が持ってる縄の範囲でお前を泳がしてやる。」
そう言うと男は里美に絡みついた網を解き始めたのだった。漸く網から逃れることが出来た里美だったが、既に股間と足首に結わえ付けられた二本の縄の端を男に握られてしまっていた。
「こんな事してどうしようっていうの?」
里美は男を睨みつけながら上半身を起こす。
「昔、子供の頃よくトンボを捕まえては遊んだもんだ。こう尻尾のところに糸を結びつけてな。トンボが飛ぼうとすると、糸の範囲までしか逃げれないんだ。糸を引っ張るとトンボは落っこちてくるって訳さ。」
残酷な子供の遊びを思い出しながら悦にいっている男を軽蔑しながらも、自分がそのトンボと同じ目に遭うのだと思うと戦慄を憶えざるを得ない里美だった。
「ほれっ、こうしてやる。」
男は里美に近づくと肩に掛かった里美のワンピースの水着を二の腕まで引き下げてしまうのだ。里美は男の悪巧みに気づいて唇を噛む。股間に結びつけた縄を引っ張って里美のワンピースの水着を引き下げてしまおうというつもりなのだ。
「さ、立ちな。」
縄で繋がれた里美が後ろ手のままプールの脇に立ちあがる。男は手にした二本のロープをしっかり握りしめると、里美の背後に廻って里美の尻を蹴りつけたのだ。
「あっ・・・。」
いきなりのことで里美はバランスを崩してプールの中に突き落とされたのだった。一旦水の中へ潜った里美は足だけの立ち泳ぎで水面に顔を出す。
「な、何するのよ。」
「へっへっへっ。少しお前を泳がせてやろうと思ってな。さ、こっちへ来い。」
男が股間に結び付けられたロープを引いて里美を引き寄せようとする。下手に逃げようとすると水着をどんどん脱がされてしまうので里美は近寄らざるを得ない。男はプールサイドに座り込んで里美を繋いだロープを手繰り続ける。里美が充分近づいたところで男は足をあげて里美のおでこを足の裏で小突くのだった。
里美は再び水の中に押し込まれる。里美の身体がもんどりうって逆さまになったところで男は里美の股間に結びつけたロープを思いっきり引っ張る。その反動でずるっと里美の水着が下されてしまい乳房が半分覗き始める。
「ぷはっ。こんな事して、楽しいの?」
「まあな。さ、もう一度こっちへ来い。」
「い、嫌っ。」
しかし嫌がる里美もロープを引かれれば男のほうへ近づかざるを得ないのだ。その里美の顔を男の足の裏が狙っている。
「もう一度潜りな。」
男が里美の額を足蹴にするので、再度身体を反転させて潜らざるを得ない。そのタイミングで男はもう一度股間に結んだ縄を思いっきり引くのだった。最早里美の乳房は完全に剥き出しにされてしまった。
「さ、こっちへもう一度来て、丸出しのおっぱいを見せな。」
「い、嫌です。」
そうは言うものの、ロープを引かれれば男の方に近づかざるを得ない。男がロープを引っ張るので立ち泳ぎも自在には出来ず、浮いたり潜ったりを繰り返しながら男に手繰り寄せられていく。
男が手を伸ばして剥き出しになった里美の乳房をまさぐる。それをどうにも防ぐことが出来ない自分がもどかしい里美だった。既に水着は臍のすぐ上までを被っているに過ぎない。それ以上は両腕の手錠が邪魔して下げられないのだ。
里美がふと気づくと男は片手に鋏を持っている。
「ふふふ。何の為の鋏か分かるよな。」
「ま、まさか・・・。」
男はさっと手を伸ばして胸の下まで下されてしまっている里美の水着を掴むと、肩に掛ける部分をチョキンと切り落としてしまう。両側が切られてしまうと最早布切れがぶらりと身体からぶら下っているに過ぎない。男の意図は明らかだった。手錠に引っ掛からなくなった水着はもう少し引っ張りさえすれば里美の身体から完全に抜き取ることが出来てしまうのだ。
「さ、もう一度ひっくり返って潜りな。」
男がまた里美のおでこを蹴ろうとする。里美は必死で仰け反って避けようとするが所詮無駄な動きでしかなかった。膝上の太腿のところまで下されてしまっている水着の股倉部は引っ張られることで容易に里美の身体を反転させることが出来てしまうのだ。それは水着を抜き取られてしまうことを意味していた。
素っ裸の格好に剥かれてしまうと、里美は恥ずかしさに泳いで逃げようとするが、足首に結わえ付けられたロープがそれを許さない。じたばたもがくだけで、里美は男の方へ引き寄せられてしまうのだ。
「さて、そろそろお遊びはこのくらいにして本番と行くか。」
里美の足首に繋いだロープの端を持った男は立上るとすでにビキニタイプの水着を脱ぎ捨てており、股間からは大きく屹立した怒張をこれ見よがしに突き立てている。
「水の中で突き立てるってのを一度味わってみたかったんだ。」
そう言いながら里美の足首に繋いだロープをプール出入り用の梯子手摺りの片側のパイプに通すとロープをぐいぐい手繰って行く。里美にはされるがまま手摺りに吸い寄せられていくしかないのだ。里美が手摺りまで届くと男はもう片方のロープの端を持ったままプールに飛び込む。里美は背中の手で手摺りのパイプを掴んでいるしかない。男はもう片方の自由な足を狙っていた。
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