監禁妻への折檻
六十一
「ねえ。あれから奥さんとはどうなの? あれっ、使ってみた?」
「ああ、凄い効き目だった。ほんとに女って、潮吹くんだなあ。」
「あら、いやだ。でも、だからあの薬、『潮のいぶき』って名前なんですって。うちの常連のお客さんが奥さんに使って、もう止みつきになったって言ってたわ。」
「したくて堪らなくなるんだな。」
「ふふふ。そうよ。だから悪いやつは縛った女に使ってわざと焦らすんですって。」
「俺もあいつを山の中で磔にして使ってみたんだ。」
「あら、悪い人。それじゃ、悶え苦しんでたでしょ。」
「ああ、腰を振って何とかしてって叫んでいた。だからバイブで昇天させてやったんだ。」
「あら、アンタのでじゃなくてっ?」
「あいつが相手だと長く続かないんだ。精力剤使ってまでしたいってほどじゃないしな。だけどあいつにはしてくださいって頭を下げさせたいんだよ。」
「服従させたいって訳ね。そんなに恨みがあんの?」
「俺はあいつのオヤジにずっとぺこぺこしてなくちゃならなかったからな。今じゃ、俺がご主人様だってことを嫌と言うほど分からせてやりたいんだよ。」
「ふうん。まあ、ほどほどにね。やり過ぎるとそのうちしっぺ返しを食うわよ。」
「そんなことはないさ。だが、もっと調教はしてやるつもりだけどな。」
そう言うと、今度妻に仕掛けてやろうという企てをいろいろ思いめぐらす数馬だった。
次へ 先頭へ