監禁妻への折檻
五十一
異変は数馬が姿を消してからすぐにやってきた。倫子の股間が自分のものではないかのように突然疼き始めたのだった。熱く火照っているような、猛烈な痒みのようなものが襲ってきて、その場所を誰かになんとか慰めて欲しくて堪らなくなる。自分の手が自由であればそこを思いっきり搔き毟りたいのだが、磔にされた両手はそれをすることを封じられているのだ。
(ああ、堪らない。誰か、何とかしてっ・・・。)
両手、両脚を樹で組まれた十字架に磔にされた状態では、ただ腰をくねらせてその掻痒感に堪えているしかないのだった。
(ああ、琢也っ。助けに来てっ・・・。)
しかしそこへやってきたのは倫子をそこへ磔にした張本人の数馬だった。
「ふふふ。どうした、倫子。」
「あ、貴方・・・。お、おかしいの。わたし・・・。ああ、もう我慢出来ないの。あ、あそこが疼くの。」
「したくて堪らないのだろう。王子様に助けて貰うよりも、目の前の敵の兵士に慰めて貰いたいのだな。どうだ、降参して犯してくださいってお願いするか?」
「ああ、頭がおかしくなりそう・・・。ああ、あそこを・・・。あそこを何とかしてっ。」
「何処が疼くんだ、いったい?」
数馬が磔にされた倫子のすぐ傍によってきて股間に手を伸ばす。
「ここなのか? ん、どうだ。」
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