監禁妻への折檻
三
倫子の股間の茂みをすっかり剃り落としてしまうと数馬はそれで充分満足したようで、それ以上もう倫子の身体は求めてこなかった。剃り落とされた陰唇をじっくりと眺め、口元をにやりと一瞬緩めると立ち上がって去ろうとする。
「貴方、待って。これっ・・・。」
倫子は慌てて立ち去ろうとする数馬に背中のいましめられた両手を差し出して解いてくれるように懇願しなければならなかった。(仕方ない)とばかりに、再度倫子の背中側にしゃがみ込んで結び目を少しだけ緩めると、そのまま自分の寝室の方へ歩み去ってしまったのだった。
暫くもがいてやっとのことで手首から縄を外すと、倫子も自分の寝室に戻る。床に落ちていたショーツを拾い上げる前に鏡を床に置いてその上に立つと、あらためて自分の股間を確かめてみる。つるつるに剃り上げられた陰唇は、童女のそれのように真一文字の割れ目だけが妙に艶めかしく自分のものではないかのように映っている。倫子にとって恥毛を喪った女性器は、決して他人には見られるわけにはゆかないという恥ずかしさよりも、性の奴隷のように貶められたという屈辱感のほうが勝っているように思われた。
(ああっ、こんな事までしなくても・・・。)
倫子はあらためて夫、数馬の嫉妬心、独占欲を恨めしく思うのだった。
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