監禁妻への折檻
二十二
二人が居るゲストルームの前を通り抜けるのはさすがに勇気が要ったのだが、身を屈めるようにしながら抜き足で通り抜けて自分の寝室に飛び込んだのだった。
少し後からやって来た数馬はしっかりと身繕いをしていた。倫子がバスルームに置いてきた下着と服を手にしていて、ポンと倫子が伏せっているベッドの上に放り投げる。
「これからあいつらと少し酒を呑んでくるから、その間ここでおとなしく待っているんだ。戻ってきたら手錠と縄を外してやるから。」
そう言いながら胸に回した縄の余りの端をベッドポストに括り付けてしまう。
「そうだ。トイレに行きたくなるかもしれないから、この間俊介に配達させたアレを使わせてやろう。」
「アレって・・・?」
「ふふふ。これだよ。」
数馬がいつの間にしまいこんだのか、倫子の寝室のチェストの抽斗から取り出したのは大人用の紙おむつだった。
「い、いやっ。そんなものを着けるなんて・・・。」
「だってトイレに行きたくなったら、またこの前みたいにお洩らししちゃうだろ。」
「ああ、言わないで。」
俊介が隣の部屋に居るのに、立ったまま洗面器の中に放尿させられたあの時のことを思い出して、倫子は顔を真っ赤にして恥ずかしがる。その様子を愉しむようにしながら数馬は抗うことの出来ない倫子の股間に紙おむつを通すと、両方の腰骨のところでテープを留めてしまう。
「さ、これで準備完了だ。おとなしく待っているんだよ。」
そう言うと数馬は倫子の寝室を悠々と出ていってしまう。後に残された倫子は足でシーツを手繰り寄せてその下に何とか潜り込むことしか出来ないのだった。
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