監禁妻への折檻
二十
「だ、駄目っ。貴方っ・・・。」
そう言って嫌がる素振りを見せる倫子だったが、股間のモノを屹立させた数馬は聞く耳を持たない風だった。倫子の手首を捉えると捩じり上げて背中に回させ手錠を掛けてしまう。もう片方の手首も捉えられて後ろ手に繋がれてしまうのはあっと言う間だった。数馬は倫子の両手の自由を奪ってしまうと、胸の膨らみを絞り出すかのように乳房の上と下に縄を回して二の腕ごと縛り上げるのだった。
「ああ、こんな格好にさせるなんて・・・。」
訴える倫子の声を、数馬は風呂の窓を開け放つことで封じるのだった。バスルームは一階にあるが、ゲストルームのある二階からはそんなに離れていない。ゲストルームにあるベランダに出ると、浴室は直接は見えないものの、建物の北側の角を挟んですぐ近くなのだった。
(いやっ、窓なんか開けないでっ。)
そう心の中で叫ぶ倫子の声は外には漏れ出ない。そんな倫子の耳元に数馬が囁く声がした。
「これを咥えるんだ。そしたら喘ぎ声が出てしまうのを抑えることが出来るから。」
数馬が倫子の口の中に無理やり押し込んできたのは、さっきまで自分が穿いていた白いブリーフだった。
「あむっ、うぐっ・・・。」
倫子が自分の穿いていたブリーフを咥えたのを確認すると、倫子の背中に回り込んで己の屹立したモノを倫子の尻タブに押し付けながら手を伸ばして無毛の陰部と縄に挟まれて絞り出された乳房の上の突起をまさぐるのだった。
「あぐっ、あふあふ・・・。」
夫のブリーフを口に咥えさせられるのは屈辱的だったが、倫子にはそれを口から吐き出すことは出来ない。吐き出せばどうしても外に聞こえてしまう喘ぎ声を発してしまいそうだったからだ。
倫子は両手を後ろ手に繋がれたまま、開かれた浴室の窓から身を乗り出すように窓枠に裸の身体を押し付けられていた。お尻は後背位で男のモノを受け入れるような格好で数馬に向けて突き出されているものの、数馬のモノはまだ倫子の陰唇には突き刺さっていなかった。後ろ手の手の中で屹立した数馬のそのモノを握らされていたのだ。
パシーン。
鋭い音が浴室から山荘ロッジの外へ向けて響きわたっていた。数馬が無防備な倫子の裸の尻を打ち据えたのだった。
「あぐうっ・・・。」
数馬のブリーフを咥えさせられていなかったら、倫子の悲鳴が山荘ロッジの外に響き渡った筈だった。
パシーン。
(ん? 何の音だろう・・・。)
温泉の湯のせいで身体が火照っていた琢也が、酔いも少し醒ましておこうとゲストルームから外に出られるベランダに出て風に当っていた時に突然聞こえてきた音に訝し気に思うのだった。
「何だろう、あの音は?」
部屋の中のベッドの上ですでに寛いている忠男に振り返りながら問いかけるが、部屋の中に居る忠男にはその音はよく聞こえていなかったようだった。
「ん? 何か言ったか、琢也。」
「あ。いや、別に。聞こえなかったんならいいんだ。」
パシーン。
しかしすぐ次の瞬間にまた同じ音が聞こえる。誰かが合掌でもして何かに祈りを捧げているかのような音だった。
(まさかな・・・。)
琢也もちらっと脳裏に浮かんだ映像を打ち消したのだった。
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