妄想小説
恥辱秘書
第十八章 切迫した吹き替え編集
一
画面にはお茶の盆を掲げ持った裕美が今しもドアから入ってきたように現れる。裕美が穿いているスカートは通常の制服に比べて極端に短い。そのスカートに目を遣りながら、長谷部が、思わずにやっとするのが分かる。
「おや、着替えてきたんだね。」
つとめてさり気なさを出すように、ぽそっと言った長谷部だったが、心の中は躍っているようだ。
「とても恥ずかしいです。でも、専務の命令ですから致し方ありません。」
そう言いながら長谷部の近くまで寄り、お茶の入った湯のみを机の上に置く。
「この書類を片付けるのですね。」
長谷部の机の上に書類が散らかっているので、それらを綺麗に整理して、脇によけて置く。その時に、裕美はどうしても長谷部の方に身体を寄せざるを得ない。
「その書類もですか。」
机の向こう側にある書類も、長谷部の身体の前に乗り出すようにして手を伸ばすので、ずり上がってしまうスカートから露わになる太腿が、長谷部の手に触れそうになる。その太腿を長谷部はうしろから注視している。
書類を綺麗に整理して机の真ん中にスペースを開けて、改めてそこへ午後のお茶を置く。そして一歩下がって、お茶を載せてきたお盆を机の脇に置くと、椅子に座った長谷部のほうに向き直る。
「お部屋の鍵を私に掛けろとおっしゃるのですか。内密に話しをしたいと仰ってましたが。」
「え、ああそうだね。掛けておいてくれるかい。それだったら、在室中のランプも消しておいたら。」
「そこまでする必要があるのでしょうか・・・。わかりました。仰るとおりにします。」
命じられた裕美が執務室への入り口の錠を内側から掛け、「在室中」を示すランプのスイッチも部屋の内側から切ると、部屋の中央に立つ。長谷部の執務机に真正面に向かって立つ裕美は、カメラには背を向けている。執務机に居る長谷部の顔が真正面に見える。
「私に、・・・またあの恥ずかしい格好をしろと仰るのですね。専務に身体の中心を見せなければならないと・・・。。」
裕美はデスクに座っている長谷部に対して直立不動で正面を向いて立っている。
「身体の中心って、・・・何のことだね。」
「ああ・・・、それをはっきり口に出して言えというのですね。専務が命じておられるスカートの下のパンティです。」
裕美はそう言うと、自分の制服の前に両手を置いて、裾を徐々に上にたくし上げていく。長谷部が裕美の下半身に目が釘付けになり、ごくりと喉を鳴らす。
あと一歩で下着が露わになってしまうところで手の動きを止めるが、仕方ないと意を決したように更に裾を持ち上げるので、裕美のスカートから薄手のレースのショーツが露わになる。
暫くそのまま覗かれっぱなしでいたが、恥ずかしさに堪らなくなったようにさっと裾を下ろす。
「ああ、もう許して下さい。そんな理不尽な命令はしないで下さい。」
「何を言っているのか、よく判らんが・・・。」
裕美はわざともじもじしてみせてから、恥ずかしそうに言う。
「もう充分お見せしたじゃないですか。まだ見せろと仰るのですか。」
「えっ、見せてみ給え。」
「もうお許しください・・・。」
「・・・。そこを、・・・捲って見せなさい。」
「どうしても・・・ですか。」
「どうしてもだ。これは命令だ。早く見せなさい。」
「わ、判りました。」
裕美は恥ずかしそうに下を俯いて、さっきのようにおずおずとスカートの前部を持ち上げる。
「この下も脱がなければ、ならないのですか・・・。」
「えっ、も、勿論だ。・・・下に、穿いているものも下ろしなさい。」
長谷部は、裕美が許しを乞うのを不満げに見ながらも、最後は自分の命令に従って、恥ずかしい部分を露わにすることをほくそ笑んでいた。
「ああ、許してください。恥ずかしいです、こんなこと。そんな命令、お許しください。」
「いや、命令だ。パンティを下ろして、見せなさい・・・。」
長谷部は裕美が命令に背こうとするのを、怒りを覚えたように強い口調になる。
裕美は一瞬躊躇うように、背後のカメラを振り向き、唇を噛んで口惜しさをかみ締める。それから、腰骨の両端のところで、スカートの中に手を入れて、ゆっくりショーツを膝小僧のすぐ上まで下ろしてゆく。
スカートの裾より下まで下着をおろした状態で、裕美は長谷部の命令を待つように、潤んだ目で長谷部を見上げる。
「さあ、続きを。そのまま、さっきのように裾を上げて。」
裕美に長谷部の命令に首をうな垂れて俯いてしまう。
「本当にそんな恥ずかしい格好をお命じになるのですか。」
「そ、そうだ。早くっ・・・。そのままの格好で、スカートを捲って見せるんだ。」
「私は、あなたの部下ですから、命令に従わない訳にはゆかないのです・・・。」
再び、カメラのほうをちらっと振り向いて、口惜しさにいっぱいという表情をしてから、おもむろに長谷部に向けて、裸の恥部を露わにする。
長谷部の目は、スカートの下から丸見えになっている筈の叢の茂みに見入っている。裕美は、恥ずかしくて堪らないといった風に肩を震わせている。
「もう、縛られるのは嫌なのです。」
突然そう言うと、さきほど内側からロックを掛けた扉の方に向かったようで、画面から裕美の姿が消える。
「どうしてもこれを使うのですね。」
再び画面に現れた裕美は麻の縄を手にしている。そして長谷部の机の上にぽんと置くと再びさきほどの位置へ戻って、長谷部の正面に向き直るのだ。膝頭の部分にはまだショーツがぶら下がっている。
「また専務の命令で、わたしは縛られなくてはならないの・・・ですか。」
「・・・。そうだ。縛られるのだ。」
「私が、嫌だと言っても、縛るのですね。・・・専務が仰る命令だから、私は従わざるを得ないのです、こんな理不尽な命令なのに・・・。」
「・・・、そうか。判った。さあ、こっちへ来なさい。いや、こっちへ来い。命令だ。」
画面の長谷部は自分の言葉に次第に興奮して上気だってきているようだった。
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