妄想小説
恥辱秘書
第十八章 切迫した吹き替え編集
七
「裕美。貴方、私に何か隠し事してるわね。」
美紀に休職を薦められて以来、実家には戻らず自分のアパートに篭っていた裕美のところへ突然訪ねてきた美紀は、裕美が招じ入れるなり、切り出した。
「あ、あの・・・、わ、わたし・・・。」
「今、会社では大変なことになっているのよ。会社から監視カメラの映像が流出したらしいの。」
(監視カメラ・・・、流出・・・。)
裕美の脳裏を思い出したくない映像がよぎる。
「あ、あの、どんな映像が・・・。」
みるみる蒼褪めてゆく表情を、美紀に隠すことも出来ずに裕美が不安な面持ちのまま尋ねる。
「私は見せて貰ってないから、どんなものかはっきりとは分からないけど、アンタに関係するのは間違いないようね。」
「わ、私も映っているのね・・・。」
「貴方もって・・・。それじゃあどんな映像なのか自覚があるって訳ね。」
「ああ、どうしよう・・・。わ、私、とんでもないことをしてしまったのね。」
裕美はその場で泣き崩れるのだった。
その後、泣きじゃくっていた裕美を美紀は奥のソファに連れて行き、気分が収まってくるのを待った上で、折檻にも似た激しい尋問が始まったのだった。
「いいこと、アンタを助けようにも、正確なことを知らないと何も出来ないのよ。だから、ちゃんと打ち明けなさい。わかったわね。」
「ええ、美紀さん。もう、隠し事はしません。」
「それで、アンタはパンツを膝まで下ろしてスカートを捲くって挑発したのね。」
「はい・・・。」
「それからっ。それから何をしたの。」
「な、縄を出して、私を縛るのですかと訊きました。」
「縛るのかと訊いた?縛ってくれって、そそのかしたのね。えっ、そうでしょ。」
「はい。そうです。」
「それで、専務に縛って貰ってどうしたの?」
「あ、あの・・・。」
裕美はそこで言いよどんで俯いてしまう。
「ちゃんと言いなさい。その後、何があったの?」
「フェ、フェラチオをしなくてはならないのですかと訊ねました。」
「それで、専務がフェラチオをしなさいと、アンタに命じたって訳ね。」
「はい、そうです。」
「それで、アンタはどうしたの?」
美紀は何が起きていたのか全て知っていたうえで、わざと裕美の口から言わせるように仕向けたのだった。裕美は自分から長谷部の陰茎を咥えたこと、その後、長谷部に頭を抑えられて逃れられなくされたこと、長谷部が口の中に放出したこと、手を縛られていて拭うことが出来ず、服と床に精液を垂れ流したことまで、事詳細に述べさせられたのだった。それは屈辱を通り越して、裕美の自尊心を奥底まで傷つけ、美紀には絶対服従を誓わざるを得ないようにさせる為の調教なのだった。
ビデオに撮られていたシーンを一通り話し終えると、裕美はがっくりと首をうな垂れてしまう。そんな裕美に美紀は用意してきた紙片を差し出すのだった。
「これは、アンタに自宅謹慎を命じる辞令よ。普通だったら、こんなことでは済まない筈だけど、まだ、そのビデオをどう処置するか交渉中なので、アンタの処分も保留みたいよ。」
「ああ、美紀さん。私、どうしたらいいのかしら。」
「とにかく沙汰があるまでおとなしくしてる事ね。いいこと、長谷部専務はこの件についてはカンカンに怒っているので、へたに顔出しなんかしたら絶対駄目よ。専務の秘書は私が代わりにやる事になったから、仕事のことは心配しないでいいわ。アンタはビデオを買い取る交渉がうまく成功するまで、おとなしく謹慎をしてるの。いい、わかったわね。」
こうして美紀は、芳賀に命じられた裕美の自宅謹慎封じ込めをまんまと遣り終えたのだった。
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