ギャル軍団

妄想小説

宇宙刑事シャイダー アニーに仕掛けられた罠



 二

 「シャイダー、ひとりなの?」
 広場の中央に変身していないシャイダー、沢村大の背中が見えたアニーは思わず声を掛けて近づいていく。しかしアニーの声に振向いたのは沢村に似せた服をきたギャル軍団の一人だった。
 「お、お前は・・・。」
 「ふふふ、そうよ。ヘスラー指揮官の精鋭隊、ギャル軍団よ。」 
 アニーは振向いたギャル軍団のひとりの目線が背後に動いたのをみて、自分の後ろを振り向いてみる。そこにはさっきレーザービーム銃を預けた女が立っている。しかもその銃口はぴったりとアニー自身に向けられていたのだった。気づくと森の中から次々にギャル軍団の女達が現れて、アニーは自分が森の広場でギャル軍団たちに囲まれていることに気づく。
 「騙したのね。」
 「そうよ。まんまと誘き出されるとは、間抜けな女宇宙刑事ね。しかも、ほらっ。こんな銃まで奪われちゃって、丸腰で私達と闘えるかしら?」
 「銃はなくても、貴方達には負けないわ。掛かっていらっしゃい。」
 そう言うとアニーは戦闘モードになって身構える。銀河連邦警察訓練生時代に鍛えられた武道を持ってすれば、一対一の闘いでは負ける気がしなかった。しかしギャル軍団たちは人数では圧倒しているし、何と言っても自分の愛用のレーザービーム銃を奪われているのだ。勝てるかどうか自信がなかった。
 「覚悟しなっ。」
 そんなアニーの思いを見透かしたかのように、アニーの銃を持ったギャルが電子ビームを放ってきた。咄嗟にアニーはその場を飛びのいて逃れる。受け身で身体を回転しながら電子ビームの照射を避けていく。

前転び

 「下手くそね。その電子ビーム銃は私にしか使いこなせないのよ。」
 アニーは相手を何とか組み伏せようとギャル軍団の一人に近づいて行こうとするのだが、踏み込めばすかさずビーム銃を撃ってくるので迂闊に近づけない。飛び退くことで何とかビームの照射は避けているのだが、そのままでは悪戯に体力を消耗してしまうのだ。
 (まずいわ。このままじゃいずれ疲れ切ってしまう・・・。)
 「アニー、今度は外さないわよ。それっ。」
 またギャルが手にしたビーム銃がレーザー光線を放ってくる。それを避けるのに、ついビーム銃を持ったギャルに注意が行っていて、後ろにいた別のギャルが放った投げ縄に気づかなかった。その投げ縄が物の見事にアニーに片方の手首を捉えた。
 「し、しまった。は、放しなさいよ。」
 しかし投げ縄を放ったギャルは巧みに縄を引いてアニーの手首に掛かった縄を外させない。そんなアニーの足下に再び電子ビームが撃たれる。今度は片手が自由でないだけに思うようにジャンプ出来ず、ビームの照射は何とか逃れたものの、膝を突いて転んでしまう。体勢を立て直そうとするアニーだったが、自由な方の手首にも投げ縄が打たれ、もう片方の手首も縄で繋がれてしまう。両側から引かれてしまうので最早自由に飛び回ることも出来なくなってしまった。

trapped Annie

 「くっ、しまった。」
 「ようし、もう逃げられないわよ。電子銃はもう止めていいわ。生け捕りにするように言われているからね。今度は足首にも縄を掛けるのよ。」
 「何ですって。や、やめなさいっ。」
 「ふふふ。もう手も足も出せなくしてやるわ。」
 両手首が縄で左右に強く引かれているので、ギャルたちがアニーの足首に縄を掛けるのを逃れる術は無かった。

annie3

 両手、両足に縄が掛けられ、アニーが文字通り手も足も出せなくなるとギャルたちがアニーに近づいてくる。
 ギャル軍団の一人がアニーの顎に手を掛け上向かせる。
 「どう、捕えられたご気分は?」
 「私をどうするつもり?」
 「さあね。まずはこの間のお返しをたっぷりとしてあげるわ。それもただ痛めつけるだけじゃなくってね。ふふふ。」
 そういうと、アニーの鼻をつまんで思いっきり捻り上げる。
 「ううっ、い、痛いわ。」
 「痛いの? でも、そんなんじゃまだまだ済まないわよ。泣き叫んで赦してって叫ばせてあげるわ。覚悟しときなさいな。さ、こいつをしょっぴいて行くわよ。アンタにはその間、気を失っておいて貰わなくっちゃね。こいつを浴びるのよ。」
 両手、両足の自由を奪われたアニーの前に差し出されたのは電子スタンガンだった。
 バチバチバチッ。
 「や、やめてっ。」
 「そりゃ、これを喰らいな。」
 バチバチバチッ。
 (ううっ・・・。シャ、シャイダー・・・。た・・す・・け・・て・・・)



tbc

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