私有地立入禁止

監禁妻への折檻



 四十一

 「え、ここっ? 立入禁止って書いてあるわよ。」
 夫の数馬から山の方へ散歩に行こうと誘われた時から、倫子は何かあるのだと予感はしていた。以前にも山道への散歩に誘われてひと気のない場所でブリーフの下の勃起した股間を咥えさせられそうになったのを思い出したのだ。何かを企んでいると思いながらも、夫の誘いを断る理由も思いつかず従わざるを得なかったのだ。立入禁止と書いてある看板を平気で通り抜けようとする夫の姿に倫子は戸惑う。
 「見せたいものがあるんだと言ったろう。この先なんだ。」
 「でも、勝手に入っていってはいけないのではなくって?」
 「実はこの先の山は売りに出ているのさ。そのうち買い取ろうと思っているんだが、今は借りているのさ。だから地主にはちゃんと断ってある。」
 「そ、そうなの・・・。」
 不安に思いながらも夫について行かざるを得ない倫子だった。

 細い一本道を暫く登っていくと、森の中の開けた場所に出る。
 「どうだ。なかなかいい場所だろ?」
 広場のようになった場所に出ると数馬は突然Tシャツを脱いで上半身裸になる。

森の中半裸

 「自然の中で裸になるって、開放的で気持ちいいぞ。お前もちょっと脱いでみろよ。」
 「え、そんな・・・。駄目よ。何時、誰が来るか分からないじゃないの。」
 「さっき立て看板見たろ。ここは一般人は立入禁止なんだ。誰も来やしないよ。」
 そう言いながら数馬はもう倫子の上着の裾を捲り上げている。
 「あ、でも・・・。」
 突然、ブラジャーひとつの上半身にされた倫子は両手で胸元を抑える。
 「もしかして、また縛るつもり・・・?」
 夫が予め用意してあったらしいロープを尻のポケットから取り出すのを見て倫子は狼狽える。
 (最初からそのつもりだったのだわ。)
 しかしその時には既に逃げることも出来ない。手首を掴まれてあっと言う間に後ろ手に括られてしまう。両手の自由を奪ってしまうと、数馬はズボンを下し始める。その下のブリーフは前の部分がもっこり盛り上がっている。
 「ほら、ここがもうこんなになってるんだ。」
 そう言いながら今度は倫子の腰の方に手を伸ばす。後ろ手に縛られてしまっては数馬が倫子のスカートとショーツを剥がしにかかるのをどうすることも出来なかった。

倫子

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