監禁妻への折檻
三十
倫子にはあの時のブリーフ越しに押し付けられた勃起したペニスの感触が忘れられない。あの時の感触は倫子にとっておぞましいものだったのだが、さっき偶然に触れてしまった琢也の勃起した股間はその時の感触に似ている筈なのに、何故かもう一度触れてみたくて仕方がなかったのだ。
(琢也さん。ここ、もう一度触っていい? いえ、私に握らせてっ・・・。ああ、そう言ってみたい。)
自転車の荷台の上で倫子の妄想は広がっていく。
一方の琢也の方も、倫子が自分の腰にしがみついているのを意識し始めてからズボンの中でペニスがどんどん勃起度を増してきつくなってくる。
(ああ、その掴まっているところをもう少し下にさげてくれないかな。ああ、倫子に握って貰えたら・・・。)
頭の中で、倫子がいきり立つ己のモノを握って扱くのを想像してしまう。
(いや、駄目だ。倫子は親友の妻なのだ。そんな事を想像しては・・・。ああ、でも。)
「なあ、みっちゃん。あの・・・。」
「あ、そこ。すぐそこよ。」
「え、そこって・・・。」
「ほら、着いた。見て、この景色。」
山道が急に開けて、目の前にエメラルドグリーンの湖が広がっているのだった。
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