監禁妻への折檻
二十七
「ねえ、前もこんな風に一緒に自転車、二人乗りしたことがあったわよね。」
「ああ、あれは軽井沢だったかな。まだ僕らが全員、結婚する前だったと思うな。」
「あの頃は、皆んなで色んなところへ遊びに行ったわね。楽しかったっ・・・。」
倫子の(楽しかったっ)という言葉に、今は違うのかなとふと思う琢也だった。そんな事を考えながら自転車を走らせる琢也は、倫子が自分の腰に回している手の温もりを服の上からも感じていた。それだけで、股間のモノが反応して硬さを増してくるのにも気づいていた。
「まっすぐこっちでいいのかい?」
「ええ、そう。そこから少し登りになるけど、大丈夫?」
「ああ、このぐらいだったら平気。」
軽い登り坂に掛かって力を篭めようとして地面の小さな石に乗り上げてしまい、一瞬自転車がぐらっと揺れる。
「あっ。」
軽く手を回しているだけだった倫子は、突然の揺れに慌ててしがみつこうとして琢也の下腹部に手が触れてしまう。
「だ、大丈夫? しっかり掴まっていてっ。」
「え、ええっ・・・。」
(あそこが硬くなっている・・・。)
謀らずも触れてしまった琢也の股間が勃起しているのに気づいてしまった倫子は動揺を隠そうとするが声が掠れてしまうのを自分でも気づいていた。
いきなり股間に触れられてしまった琢也も焦っていた。
(勃起してるの、気づかれただろうか・・・。)
何とか平静になろうと努める琢也だったが、今更ながらに倫子が自分の腰に手を回していることを意識してしまって、勃起は収まってはこないのだった。
(わたしが手を回しているので、感じているのかしら・・・。)
そう思うだけで、自分の手の血流が激しくなっていくような気がする。そして自分が今手を振れている琢也の腹のすぐ下に、屹立したペニスがあるのかと思うとそこを思いっきり握りしめてみたい衝動に駆られてしまうのだった。
倫子は数馬に連れられて山道を散歩した日の事を思い出していた。
その日は珍しく数馬に山道の散歩を誘われたのだった。滅多に散歩なんかに誘わない夫に、何か企みがあるのではないかと疑っていた倫子だったが、別荘地裏手にある山道を登り始めて暫くすると、ひと気がないのを確認するかのように周りを窺っていた数馬は、予め用意しておいたらしい縄をズボンのポケットから取り出したのだ。
「何? また何かするつもりなの? 」
「ふふふ。折角、ひと気のない山道に来たんだからいつもとは違って戸外で愉しんでみようと思ってさ。さ、手を後ろに回してこっちに出して。」
「え、縛るの? こんな屋外でなんて駄目よ。誰がいつ来るかわからないのに・・・。」
「そのスリルが興奮させるのさ。お前も縛られてみれはすぐわかるさ。ほらっ。」
数馬は倫子の同意も得ないまま、強引に倫子の手首を掴む。一度言い出したら聞かない数馬の性格に、反対しても無駄だと悟っている倫子は本当に誰も来ないかのほうを気にして辺りをしきりに見回すのだった。
倫子が両手の自由を奪われてしまうのはあっと言う間だった。倫子がもう何も抗えない状況になると、すぐに数馬は倫子のブラウスに手を伸ばし、上からボタンをどんどん外していく。
「あっ、駄目っ・・・。」
言っても無駄と思いながら、倫子は数馬を制しようとする。しかし数馬はやはり聞く耳をもたなかった。あっというまにブラウスのボタン三つが外されてブラジャーが見えてくると、そのブラジャーを強引に下に引き下げて裸の乳房を露わにさせてしまう。
「ああ、赦してっ・・・。」
妻の乳房を肌蹴させてしまうと、数馬は自分の着ていたTシャツをさっとかなぐり捨てる。更にはジーンズのベルトを緩めると膝まで下してしまう。すぐに白いブリーフが露わになり、その前の部分は既にもっこりと膨れているのが分かる。
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