
凋落美人ゴルファーへの落とし穴
第二部
四十六
「さ、こっちは準備完了よ。王様、目隠しが出来たら手探りでカーテンのこちら側に来てちょうだい。貴方のご希望の聖水酒が存分にご賞味あれっ。」
リ・ジウのおどけた口上に目隠しされた男は手探りをしながらカーテンの裏側にはいってくる。すぐに男はヨンの太腿を探り当てる。
「ああ、赦してっ・・・。」
「ほら、ヨン。駄目よ。もっと身体を後ろに反らせて、王様にしゃぶりやすくしてあげなくちゃ。」
直にカーテンの向こう側からピチャッ、ピチャッという股間の窪みに注ぎ込まれた酒を王様役の男が啜り始める音が聞こえてくると、観客たちはやんやの喝采を挙げるのだった。
股の窪みに溜まった酒が残り少なくなってくると、一滴たりとも残すまいとするかのように男は舌を伸ばして舐め始める。その舌の先がヨンの陰唇の割れ目の奥まで入ってこようとするのをヨンは歯を食いしばって堪えるのだった。
「王様っ。まだお酒はたっぷり残っていますのよ。ヨンさんも如何かしら。ご自分の聖水なんだし、この残り全部王様にお代りさせていたら、何時まで経ってもこの罰ゲーム終わらないわよ。」
ヨンはそれが本物の聖水ではない事を知っていたし、一刻も早くこのゲームを終わらせたくてリ・ジウの薦めに応じるのだった。
「わ、わたしにも呑ませてください。こんなこと、素面ではとってもじゃないけど続けられません。」
ヨンはコップになみなみと注がれた酒を一気に飲み干す。それでも王様には3回はお代りをさせなければならなそうだった。
ピッチャに残った最後の酒が盃に見立てたヨンの股間に注がれた時には、ヨン自身はもうフラフラの状態だった。リ・ジウに指示されたように自分の身体を出来るだけ後ろに反らせて男が股間の酒を煽りやすくしようとして、とうとうそのまま後ろへ崩れ落ちてしまう。股は緩く開いてしまったので、股間に注がれた酒はそのまま鼠頸部を通り越して下の座布団に流れ出てしまう。それを見た男は慌てて少しでも舐めとろうとヨンの両膝を割り開いて、陰唇に残った滴を舐め回すのだった。
「あ~あ、ヨンったら、これじゃお洩らしじゃないの。ま、聖水だからお洩らしするのはしょうがないかしらね。あら、完全にグロッキー状態ね。運ぶのは女性じゃ無理だから男の人に頼むしかないわね。皆さーん。この中で男性でヨンさんを運ぶの手伝ってくれる人居ないかしら。」
リ・ジウがそう募ると何人もの男が一斉に手を挙げる。その中から二人が選ばれてカーテンの裏側にやってくる。勿論目隠しはないままだ。
スカートもショーツも脱ぎ去ったヨンは無毛の股間を晒したままで脚を広げて倒れ込んでいる。一人がヨンの肩のほうを持ち上げ、もう一人がヨンの両脚を抱えてはリ・ジウの指示に従って隣にある控室のソファーまで運んでいくことになる。その際にヨンは下着やスカートを着けさせて貰えることもなく、素っ裸の下半身を晒した状態でパーティ会場のど真ん中を突っ切って多くの客に見守られながら会場を後にしたのだった。
第二部 完

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