
凋落美人ゴルファーへの落とし穴
第一部
十六
「こ、これって・・・。」
「済みません。予備のウェアとして持ってきているのはこのスコートしか無いのです。」
それはヨンが普段の試合ではまず着用することのないフレアなタイプの襞付きスコートだったのだ。ヨンに限らずプロゴルファーでは試合中激しいスィングのTショットをするのでフレアなタイプのスコートは裾が翻ってしまいスコートの下に穿いているものが丸見えになってしまう。それでも見られてもいいアンダースコートを着用している女子ゴルファーでは敢えてフレアなタイプのミニスコートを着用している者も少なくはなかった。しかしアンスコ着用を禁じられているヨンはそういう訳にはいかないのだった。それでヨンは試合ではフレアタイプを使用することは一切なく、スィング姿を要求されることのない撮影の場合に限ってフレアタイプを着用していたのだった。
フレアなタイプの方がいろんなポーズを要求される撮影の際に、しゃがんでもスコートの中が見えてしまうことが少ないからだった。
「仕方ないわ。今更この股間部分に沁みのついたスコートを穿き続ける訳にはゆかないのだから。」
着替えてくると言ってクラブハウスの更衣室に引っ込んだヨンとしては今更着替えないで戻る訳にはゆかないのだった。

「おおっ。いつものタイトなミニもセクシーだが、滅多に見ないフレアスカートもガーリーでエレガントだねえ。」
プリーツスカートで再びコースに戻ってきたヨンの姿を見て男達は一斉に歓声を挙げる。それはTショットのスィングでパンチラが拝めるという喜びに違いないことはヨンも重々感じていた。男達の視線を気づかない振りをしながらヨンはショットに集中する。

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