戒め解き

新任教師 調教の罠



 四

 学校に何とか辿り着いた真理子は、まず手にしていた濡れそぼった自分のスカートとショーツを女子トイレの洗面台に落とす。まだ両手は縛られたままだった。背中越しに服が洗面台に入ったのを確認すると、後ろ手で水道の蛇口をひねって取りあえず水で濯いでおく。それから、縛られたままの格好で給湯室に向かう。食器棚の抽斗の中に果物ナイフが入っている筈だった。それで縄を切るしか自由になる方法はなかった。
 後ろ手のまま、何とか手探りで縄を切ると漸く自由の身になる。自分の今の格好を観るのは怖ろしかったが、廊下に出て昇降口の前にある姿見に自分の姿を映してみる。下半身は丸裸で、股間の中心にあるべきものがなく、縦に一本の割れ目がすべすべの肌の真ん中にはっきり見える。上半身はかろうじてブラウスを纏っているが、あちこち擦り切れて泥まみれだった。手首にはまだくっきりと赤く腫れた縄の痕が残っている。
 (ともかく、汚されたものを洗って干さなくては。生乾きぐらいにならなければ帰るに帰れない。)
 そう思った真理子はさっきスカートとショーツをゆすぎに掛けていた洗面台へ戻るのだった。

 真理子が凌辱された裏山の公園を出ようとする際に、行きがけにも眼に留めた公衆便所の前を通る。その時に、ちらっと見覚えのある薄黄色のものが目に入ったのだ。男子小用便器の端が少しだけ覗いていて、そこから何やら外に向かって垂れていたのだ。真理子がその日、着てきたお気に入りのフレアスカートの端だった。
 近づいてみると、便器の中にスカートと真理子の物に違いないショーツが丸めて突っ込まれていた。しかも丁寧に突っ込んでから上から散々小水を掛けているのがはっきり見てとれた。そこに手を伸ばすのもおぞましかったが、裸で家に帰ることも出来ないと思い、覚悟を決めて服の端を指でつまんで引っ張りだすと学校まで後ろ手で持ち帰ったのだった。
 すっかり汚された自分のスカートとショーツを水で洗い流しながら、真理子は口惜しさがこみあげてくるのを抑えきれなかった。
 (あいつら、絶対に許さないわ。)
 真理子はその時の悔しさを深く胸に刻んでいたのだった。

真理子

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