誘い

新任教師 調教の罠



 二十一

 真理子は西尾から教えられた通りにただ喋って動いただけだったが、計略通りに事が運んでいったことで西尾の策略の巧さには舌を巻いていた。
 あの日、校長は久々の射精だったようで、果てた後疲れ切って暫く動けない様子だった。真理子のほうが先に起き上がって、身繕いをすると、西尾がセットしていた隠しカメラと無線のトランスミッターを気づかれないようにさっと回収した。真理子が校長を体育館用具室に連れていったのは、その間に校長室に隠しカメラと無線機をセッティングする為だったが、怪しまれた様子は全くなかった。校長は自分がした話が信憑性を帯びるように、実際の場所を案内したのだと信じ切っている様子だった。
 真理子には西尾が校長室の隣で映像を受信してパソコンに取り込んだものを見せては貰えていなかったが、どんな映像を西尾が手に入れたのかは、自分が被写体の一部になって演技していただけに、手に取るように判るのだった。そして、それは自分が西尾から何でも言うことを聞くようにされたのと同じ様に、校長にも何でも言うことを聞かせる為に使うのだというのは確信をしていた。
 西尾に首尾を報告しに視聴覚室に赴いた真理子は、西尾から今度は玉城を陥れるシナリオを延々と聞かされたのだった。

 「玉城は早々にお前を誘い出す電話を掛けてくる筈だ。多分、何処かそこらのラブホテルの一室辺りだろう。お前は渋々言う事を聞く振りをするんだ。ただ、その際にお前が撮られたっていう学校の屋上での放尿シーンの動画の入ったデジカメを持ってくるように言うんだ。玉城の言うことを聞く決心を付ける為に、もう一度どんな画像を撮られたのか確認しておきたいからと言えば、玉城はお前に言うことを聞かせる為に必ず持ってくる筈だ。」

 そう言われた玉城からの電話は、その日の夜にさっそく掛かってきた。真理子は西尾に言われた通り、電話の最初の部分から録音をしておく。
 「XX街のXX通りにあるホテル・プレステージですね。」
 呼び出しを受けた場所は西尾の予想に反してラブホテルではなく、郊外ではあるが都心に近い街のいわゆるシティホテルというこ洒落た場所だった。そこらのラブホテルでは見知った顔の者に目撃されたり邪魔されたりすることを怖れたのだろう。少し離れた場所ではラブホテルの土地勘が無かったものと思われた。
 「私が行かないと言ったらどうなるのですか?」
 「そんなの決まっているだろう。まずは校長へイメクラで働いていたことをばらす。そうなりゃ教師はまずクビだな。」
 「私を脅そうというのですか?」
 「お前が俺の言い付けに従わないというのならな。」
 「・・・・。判りました。そしたら一つ、条件があります。貴方が撮ったあの嫌らしいビデオ、あれが入ったカメラを持ってきてください。」
 「何の為にだ?」
 「貴方の言いなりになる覚悟を付ける為です。どんな物を撮られたのか、この目で確かめてみて、その上で、最後の決心をする為です。」
 「ふふふ、そうか。いいだろう。持って行ってやるよ。どんな無様な姿が映っているのか、ようく見せてやろう。」
 「お願いします・・・。」
 「それから、着てくるものはこの間のミニ丈のリクルートスーツにしろよ。あれが一番教師っぽく見えるからな。襟の高い純白のブラウスに合せるのがいいかな。そうだ。臙脂のタイを胸元に締めてこい。それから、下着は真新しいのでいいが純白のにしろ。ブラもショーツもだ。まあ、帰るまでにはたっぷり汚れたものになっているだろうけどな、ふっふっふっ。」
 玉城は好き勝手な事を言ってから、その時の様子を想像したのか下卑た笑いを洩らした。
 「最後に、あそこの毛はきちんと剃り直しておけっ。中途半端に生えてきていると、チクチクするからな。つるつるにして来るんだぞ、いいな。」
 「わ、わかりました。」
 そして、真理子は玉城が指定した時間に、シティホテルに向かったのだった。

真理子

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