ミニ教壇立ち

新任教師 調教の罠



 十

 次の日、真理子はテニスウェアかと思うような白いミニのプリーツスカートで出勤した。風で何時捲れ上ってしまわないとも限らないような短いスカートなのに、その下には下着は一切身に着けていない。西尾からの手紙でそう指示されたからなのだ。
 視聴覚ビデオの細工のせいで、真理子は西尾に逆らうことが最早出来ないことを悟った。自分自身が辱めを受けるだけなら克己心の強い真理子にも耐えられたかもしれななかった。しかし生徒達に衝撃的な映像を見せてしまって、生徒等を混乱に巻き込むことは教師としての責任から何としてでも避けなければならないと思ったのだ。そんなことがもし起こってしまったら見てしまった生徒だけでなく学校全体の崩壊に繋がるのは目に見えていたからだ。当面は西尾の言うなりになって時間を稼いでいる間に何らかの打開策を見いだせるのではと考えていたのだ。
 生徒たちも同僚の教師たちも真理子のその日の格好を観て息を呑んだ風だったが、誰も何も指摘はしてこなかった。真理子も何も気づかない風を装って一日授業に臨んだのだった。しかし授業をしていて黒板に向かっている際に、男子生徒全員の視線が短いスカートの裾に注がれているのを痛いように感じていた。取り落としたチョークを拾うさいにも細心の注意を払いながら腰を屈めねばならなかった。
 午前中の授業が終わって職員室の自分の席に戻った真理子は何やら封筒が自分の机の上に置かれているのに気づいた。
 隣の席の同僚の英語教師に訊ねてみる。しかし返事は素っ気なかった。
 「いやあ、私も午前の最後は授業だったので。誰ですかねえ。でも、それにしても今日の真理子先生。ミニスカートが似合っていますね。脚がとっても長くみえて。」
 セクハラぎりぎりの言い方だったが、真理子がさせられている格好がどれだけ皆に刺激的に映っているかの証拠に違いなかった。
 「いやですわ。私、少し短めのスカートじゃないと脚が短くみえてるんですね。」
 「いやいや、そういう意味でいったんじゃないんですよ。決して・・・。」
 真理子は冗談を返したつもりだったが、相手の教師はかなりマジで取った様子だった。
 封筒の中身が何か薄々感じ取っていた真理子はそっと気づかれないように封筒を折り畳んでポケットに忍ばせると女子教員用トイレに向かうのだった。
 <今日、放課後視聴覚室で待っている>
 指示は簡潔だった。西尾に違いないと真理子は思った。今日一日、言い付けを聞いて恥ずかしい格好を学校中に晒したのだ。だからもう赦してほしいと頭を下げるつもりでいたのだ。

 放課後になって、もう誰も視聴覚室に出入りしない頃合いを見計らってから、真理子は一人で視聴覚室に向かった。極力音を立てないように扉をそっと押し開ける。真正面に向こう側を向いた男子生徒が座っている。ひと目みて西尾だと判った。
 「先生。鍵を中から閉めておきなよ。」
 西尾は振り返ることもせずにそう言った。真理子も何時誰が来ないとも限らないので自分からもそうするつもりだった。
 「西尾君。今日一日、貴方の言い付けどおりの格好をして過ごしました。だから・・・。」
 西尾は回転椅子をぐるっと廻して真理子のほうへ座ったまま振り向く。
 「言い付けどおりかどうか、見せてみなよ。」
 スカートの下の下着のことを言っているのはすぐに分かった。屈辱的だったが、真理子は唇を噛んでスカートの裾を前側でつまむと引き上げた。
 「何も着けていないわ。一日中、この格好をしてたのよ。もう、下していい?」
 「裸になってみろよ。俺の前で。着てるもの、全て脱いで。素っ裸になるんだ。」
 「そ、そんな・・・。わ、わかったわ。脱ぎます。」
 スカートの裾を一旦戻すと、真理子はブラウスのボタンを上から外していく。白いブラジャーが露わになる。ブラウスを脱ぎ捨てると背中に手を廻してブラジャーのホックを外す。片手で乳房を隠しながら外したブラジャーを足下にそっと置く。そして意を決してスカートのホックを片手で外す。真理子が手を離すとそれはすとっと足下に滑り落ちる。慌ててもう片方の手で股間を隠す。
 「ふふふ。先生は、俺が脱げって言ったら簡単に言うとおりに裸になるんだね。」
 「そ、そうよ。貴方に全て服従します。だから・・・。だから、もうあんな事はしないで。」
 「あんな事?」
 「教材のビデオに変な細工をすることよ。私だったら、あなたに服従して何でも言うことを聴くわ。でも他の生徒たちを巻き込まないで。」
 「先生が俺に逆らったらどういう事になるかはよおく分かったみたいだね。もう少し様子を観させて貰うよ。先生が本当に何でも服従するかどうか見極めるまではね。まず手始めに、その両手をどかして背中で組むんだ。」
 「え? ・・・。わ、わかったわ。」
 真理子は乳房と股間を被っていた手を外すと背中で両手を組む。もはやどんな恥ずかしい部分も隠すことは出来ないのだと悟る。
 「恥ずかしいかい?」
 「え? ええっ、とても恥ずかしいです。」
 「でも、俺が命令したら、どんな恥ずかしいことでもするんだ。そうだな?」
 「・・・。は、はい。命令されたら、どんな恥ずかしい格好でもいたします。」
 「いい心掛けだ。忘れるなよ。」
 そう言い放つと回転椅子から腰を上げて立上る。素っ裸で立ちすくむ真理子の横をすり抜けて西尾は視聴覚室の内鍵を開錠し始めていた。
 「追って指示するから、言い付けはちゃんと守れよ。真理子先生?」
 「わ、わかりました。」
 屈辱的な言葉を受けてしばし呆然と立ちすくんでいた真理子だったが、ふと我に返ると何時誰が来るかもしれないことに気づいて慌てて身繕いを整えるのだった。

真理子

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