体育館誘い

新任教師 調教の罠



 十一

 次の日の放課後まで真理子は悩みに悩んでいた。西尾からの指示はまたも手紙で伝えられていた。しかしその内容は教師として真理子がそんな行動をしていいものか、悩ましいものだった。それでも全教室に置いてある視聴覚教材用のビデオモニタを観る度に、言い付けに背く訳にはゆかないのだと今更ながらに思い知らされるのだった。
 (ああ、この事は岩清水君の人生を狂わせてしまうかもしれない。でも・・・、でもそうだわ。学校がこのまま崩壊してしまったら、それこそ岩清水君の人生も台無しかもしれない。これは彼を助けることになるのかもしれない。いえ、きっとそうだわ。)
 何度も逡巡した結果、真理子はクラス一番の優等生、岩清水弘に手紙を渡すことに成功したのだった。
 <貴方に二人だけで話したいことがあるの。今日、放課後体育館の脇の体育用具倉庫に一人だけで来てほしい。真理子>
 その手紙は確かに真理子が書いたものではあったが、文面は西尾に指示されたままだった。そして全ては西尾の描いた筋書通りに進められたのだった。

 「先生、居るんですか。岩清水です。」
 誰も居ない体育館の用具倉庫の重い扉をそっと押し開いた岩清水は中に向かって声を掛ける。体育館は中間試験前で部活動は禁止されていて放課後になると誰も居ないのは岩清水も知っていた。
 「しっ。こっちよ。静かにこっちに来て。」
 用具室の奥の跳び箱の陰に隠れていた真理子は岩清水を囁くような声で呼びよせる。
 「先生、どこですか。」
 「ここよ。一番、奥。」
 その声に曳かれて岩清水がやってきて、跳び箱の陰の真理子を見つける。その日も真理子はミニスカートを穿かさせられていた。思いっきり短いそのタイトスカートはしゃがむと裾の奥までが覗いてしまう。その裾の奥を見つけて岩清水の目が泳いだのを真理子も見逃さない。
 「こっちへ来て。横に座って。」
 真理子のしゃがんでいる膝頭の奥にちらっと見える下着を気にしながら岩清水は真理子のすぐ横にやってきて同じ様に横にしゃがみ込む。
 「ど、どうしたんですか。真理子先生。」
 間近で女性に接する事は殆どなかった岩清水はどぎまぎしながらも若い女性の匂いに身体が反応してゆくのを抑えきれない。
 「ねえ、岩清水君。よく聞いて。先生は優秀な岩清水君にもっと頑張って貰いたいの。立派な成績を収めていい学校に進学して貰いたいのよ。判る?」
 「え? ああ、そうですか。」
 「ねえ、あっちのほうはどうしてる? あ、判らない? エッチの事よ。男の子って、年頃になると自分で処理しなくちゃならないでしょ。オナニーとかするの?」
 「え、そ、それは・・・。」
 「恥ずかしがらなくていいのよ。私は大人だから、その辺はよく判っているの。エッチは時には勉強の妨げになるものよ。そっちに気がいってしまうと勉強もおろそかになってしまうの。先生は岩清水君にそんな風になって欲しくないの。」
 「ええ、でも・・・。」
 「岩清水君って、まだ未経験よね。」
 「え、そ、それは・・・。」
 「いいの。恥ずかしいことじゃないのよ。誰だって最初は初めてなのだもの。それを克服して初めて大人の男に近づけるの。先生のここ、触って。」
 そう言って真理子は岩清水の手を取って自分の胸に導く。
 「ああ、温かいわ。岩清水君の手って。」
 そう言いながら真理子は岩清水の股間にゆっくりと手を伸ばす。ズボンの上からでもそれは既に硬さを増し始めているのがよく分かる。
 「ああ、凄いわ。やっぱりちゃんと男の子ね。ちゃんと反応してる。」
 「せ、先生っ。いいんですか?」
 そう言う岩清水の声はすでに上ずって擦れていた。
 「いいのよ。心配しないで。先生にまかせて。ねえ、キスして。」
 真理子は自分から目を瞑って唇を岩清水に向けて突出す。その唇が奪われたのはすぐだった。真理子はすぐに反応して舌を差しこむ。最初はびくっとした岩清水もすぐに要領が判ったようで、岩清水も舌を絡め始める。
 その間に真理子は岩清水の股間に伸ばした手で探ってズボンのチャックを探し当てると、すぐに引き降ろして中に手を突っ込む。岩清水のブリーフから屹立し始めている男性自身を掴むと外に優しく引き出す。
 「あっ、・・・。」
 唇を離すまいとしながらも、言葉が洩れそうになる。
 「凄いっ。大きいわ。逞しいのね。あ、でも待って。」
 岩清水の顔から頭を離すと、真理子はしっかり握っている岩清水のペニスを確かめる。
 「ああ、やっぱりまだ皮を被っているのね。あ、でもいいのよ。誰でも最初はそうなの。先生が優しく剥いてあげる。大丈夫。痛くしないから。そおっと、ほらね。痛い?」
 「あ、だ、大丈夫です。」
 本当は亀頭の先に痛みを感じていた岩清水だったが、平気な振りをする。
 「男の人は大人になるとこうなっているのが普通なの。だからすぐ慣れるわ。」
 包皮を剥いた岩清水の陰茎は更に反り上がり、硬さを増してきていた。
 「口に含ませてね。」
 真理子は有無を言わせないようにして、自分から岩清水の股間に顔を埋める。
 「ああっ、いいっ。」
 いきなりペニスをしゃぶられて、岩清水は堪らずに声を挙げてしまう。
 チュパッ、チュパッ。
 誰もいないしんとした体育館用具室に卑猥な音が響き始める。
 「ああ、先生・・・。ああ、どうしよう・・・。」
 「いいのよ、そのまま出しても。先生、平気よ。」
 「ああ、いい。凄くいいよ、先生。」
 真理子はここぞとばかりに岩清水の陰茎を深くまで呑み込むと舌を使って裏側のカリを舐め上げる。経験のない岩清水にとって、それは最大の衝撃だった。
 「あああ、いくぅ・・・。」
 真理子は自分の口の中で温かいものが溢れ始めるのを感じとっていた。
 うっ、ごっくん。
 そんな声とも音ともしれないものが二人の耳に聞こえていた。顔を上げた真理子の口元からは白く濁ったものが糸を引いて流れ落ちていた。
 「凄いわ。岩清水君。良かった?」
 「ああ、先生。先生は大丈夫?」
 「いいのよ。じっとしてて。先生が拭いてあげるから。」
 そう言うと真理子は岩清水をその場に寝かせ、ズボンのベルトを緩めてからズボンとブリーフを下にさげさせ、手にしたハンカチで萎え始めている陰茎を丹念に拭いてゆくのだった。
 真理子はその時の一部始終が西尾が予めセットしておいた隠しカメラによって音声と共に全て記録されていたとはこの時は思ってもみなかったのだった。

真理子

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