屋上放尿

新任教師 調教の罠



 十八

 男は1時間以上真理子を放置してから、戻ってきて鍵を掛けた出入り口傍の小窓から真理子の様子を窺っていた。男の狙いどおりだった。屋上に吹きすさぶ風に身体を冷やされて、真理子はもじもじしているのがはっきりわかるのだ。洩れてしまいそうなのを必死で堪えている表情は辛そうだった。
  (そろそろいいだろう)
 充分真理子を困らせたと判断した男は鍵穴に挿した鍵を回す。
 「屋上の風で、頭だけじゃなくて身体もすっかり冷えたようだな。」
 募りくる尿意に気を取られて男が戻ってきていたことに気づかなかった真理子は、男の声ではっとして顔をあげる。
 「もう、駄目。もう我慢出来ないの。おしっこが・・・、おしっこが洩れそうなの。」
 「ふふふ。先生、おもらしは駄目だよ。」
 「お、おトイレに行かせてっ。」
 「そんな格好でトイレまで歩いて行けるのかい?」
 「ああ、意地悪ね。スカートとショーツを返してっ。」
 「まだ、駄目だ。先生がそこではしたない真似を見せてくれたら返してやってもいいけどね。」
 「はしたない真似って? え、ここで出せって言うの?」
 「だって、もう我慢出来ないんだろ。」
 「ああ、そんな・・・。」
 「コンクリートの床に垂れ流したら沁みが出来ちゃうから、オマルを持ってきてやったよ。ほらっ。」
 男はそう言うと、背中に隠し持っていたブリキの洗面器を出してみせる。下の階の手洗い場から持ってきたらしかった。
 「ああ、もう駄目。わかったわ。その中にするからそこに置いて。」
 真理子は男がブリキの洗面器を床に置くのも待てないようで、腰を屈めてそろそろ歩み寄る。
 「お願い、見ないで。」
 そう言うと、男が置いた洗面器を跨いでしゃがむ。すぐにジョーっという音とともにゆばりが迸り出て、洗面器がけたたましい音を立てる。恥ずかしさに下を向いてするしかなかった真理子は男が何時の間にかデジカメを取り出していて、真理子が放尿するさまを動画で撮っていたことに気づいていなかった。
 ポタリ、ポタリとなかなか滴が止まりきらない。身体をブルッと震わせて、最後の滴を出しきると陰唇を拭うことも出来ずにそのまま立上る。その時やっと男が自分の無様な姿をデジカメに収めていたことに気づいたのだった。
 「え、まさか・・・。撮っていたの・・・? 何てことを。」
 「なかなかいい画が録れたぜ。生徒達もきっと興奮するだろうよ。」
 「何ですって。そんなもの、絶対に他人に見せないでっ。」
 「それはお前の心掛けしだいさ。スカートだけは返してやろう。おしっこをしたままのオマタを何かで拭わなければならないだろ。俺が拭いてやるよ。」
 「や、やめてっ。スカートを汚さないで。ああ、駄目ったら。」
 真理子が嘆願するのも聞かず、持ってきたスカートの外側をわざと汚すようにおしっこを出したばかりの真理子の股間を思いっきり拭うのだった。
 「お前のパンティは持ち帰らせて貰うぜ。この間のイメクラの時のパンティは随分高く買わされてしまったんでね。今度のは只でおまけの記念品として貰っといてやるからな。そら、鍵だ。」
 チャポンという音がして男が投げた鍵が洗面器の小水の中に沈んだ。
 「縛るのに使ったストッキングは壁の角に擦りつけていれば、そのうち千切れるだろうから、自分で解くんだな。それじゃあ、また今度。」
 「あ、やめて。」
 男は真理子の股間を拭ったスカートも放り投げて小水の入った洗面器に落とそうとしていたのを、辛うじて足で受け止めた真理子だった。
 「ナイス・キャッチだな。それじゃな。」
 そう言って、下半身裸で縛られたままの真理子を置いて、男は屋上から去っていってしまったのだった。

真理子

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