妄想小説
謎の中国女 李
六
「それではこれにて。」
影山がそう言うのを待ち遠しいように立ち上がると先に立って扉に向かう李の後ろでひそやかに交わされる言葉を李は聞き逃さなかった。
「派遣といってもなかなかいい子じゃないか。また今度連れてきてくれよ。」
「わかりました。ぜひに・・・。」
その時、李は影山が自分を晒しものにする為にわざわざ連れてきたことを思い知らされたのだった。
「おい、ちょっとあっちへ寄ってくぞ。秘書にお前を紹介しておく。さっき部屋まで案内してくれた娘だ。」
そう影山は言うと、ガラス張りの部屋へ開けっ放しのドアから中へ入っていく。
「ああ、夏っちゃん。ちょうどいいから紹介しとくよ。今、うちでパートで働いてくれている李さんだ。またいろいろ手伝って貰うことがあるかもしれないので、紹介しておくよ。」
「あ、あの・・・、わたくしは、李・・・、李錦麗といいます。チューコク、ジンてす。」
「はじめまして。事業部長の秘書を担当しております、斉藤夏美と申します。よろしくお願いします。」
「こ、こしらこそ、お願いいたします・・・。」
秘書室を出て、エレベータに入ると、影山はいきなり李のスカートの裾を掴むとそのまま上へ捲り上げる。李は両手を繋がれたままなので、防ぐことも出来ず、パンティを丸出しにされてしまう。
「ああ、やめてくたさい。はずかしです。」
「事業部長にパンツを思いっきり覗かれて、感じてきただろう。どれ、ほうら。もう湿り気を帯びてきてやがる。」
影山は恥ずかしがる李におかまいなしに、恥丘の膨らみ部分を指で押しあげ、クロッチ部分の沁みを確認する。
「あんな恥ずかしいことは、もう許してくたさい。私のこと、何て思われたか考えるだけで、惨めてす。」
「どうせ、馬鹿な田舎出の中国女が、穿きなれないミニスカートを穿いて、パンツが見えてるのも気づかず、醜態を晒しているんだと思ったろうよ。」
「あなた、チュコクジンを馬鹿にしています。チュコクジンはこんな恥ずかしい格好はしません。」
李はむきになって影山に反論する。
「お前には、これからも馬鹿な田舎出中国人を演じて貰うからな。さて、もう外してやろう。」
影山は何時の間にか取り出した小さな鍵を李の手首の鎖に当てると器用に掴むんで回す。両手を漸く胸元から離すことが出来て、李は急いでスカートの裾を押し下げる。
エレベータを降りて一階ロビーに出た影山は突然立ち止まった。
「そうだ、さっきの秘書、よく顔を覚えたな。」
「とても、お綺麗な方ですね。」
「なに、化粧で誤魔化しているだけで、すっぴんはお前と大して変わらない田舎もんだ。そうだ、お前、あいつに化粧を教えて貰え。今から一人で行ってくるんだ。」
そう言うと、影山は李の背中を押して、再びエレベータに戻らせるのだった。
「さき来た李てす。貴方がとても素敵てしたので、お願いあります。」
李は夏美をほれぼれするような顔で見ながらいう。
「あら、貴方だってとてもチャーミングよ。ただ、もうちょっとお化粧を上手にすればもっともっとチャーミングになれるわ。」
李は影山に教えられた通りの台詞を口にする。
「私の上司が、夏美さんにお化粧の仕方を教えて貰えと言うのてす。わたしはまだ日本に来たばかりで、お化粧の仕方もよく判ってないのてす。向こうじゃお化粧なんてする人は殆ど居ないのてす。」
「あらそう。そうね、じゃ今からやってみましょうか。」
「えっ、いいんですか。」
「あら、私だったらよくってよ。今日は事業部長もこれからお出掛けで私も暇だし。」
「じゃあ、是非お願いします。」
秘書の斉藤は化粧ポーチを取り上げると、李の背中を押して秘書室を後にし女子トイレに向ったのだった。
「ほう、こいつは驚いたな。多少は垢抜けて帰ってくるかと思ったが、これほど化粧栄えするとはな。まさに女は化け物ってことか。」
秘書の斉藤夏美に化粧の手ほどきを受けて戻ってきた中国人、李はすっかり見違えるようになっていた。これまでも化粧はしていたらしかったが、今からすればスッピンと言ってもいいほどだったのだ。
「そんなに見られると、わたし・・・、はつかしてす。」
極端なほど短いスカートから剥きだしの太腿も恥ずかしいのか、裾を両手で下に引っ張る仕草をしながら影山に近づいてきた李だったが、目の前まで来て、急に床に跪いた。そして影山の股間に手を伸ばし、いきなりズボンのチャックを掴んで下に引き降ろした。影山が何か言い出す前にと焦っているかのように、夢中になってズボンの中に手を突っ込んで下穿きから陰茎を探る。やっとのことで取り出した、まだ硬くなっていないペニスを李はいきなり口に含んだ。舌を絡めてねっとりと舐め上げる。口に頬張ったまま、上目遣いに影山を見上げながら、ベルトを外し、影山のズボンを降ろしにかかる。
咥えたペニスを口から放したのは、ズボンとトランクスを下ろす一瞬だけだった。すぐさましゃぶり尽くすように口に咥え込む。
鎌首を擡げ始めた陰茎の根元を片方の手で指を輪にしてしっかり抑え、もう一方の手は陰嚢をしたから揉み上げるように手の平の中に転がしながら、李は夢中になって頭を上下し、唇をすぼめるようにしながら、ペニスでピストン運動を始めた。
チュポッ、ビチャッ・・・。
卑猥な音が部屋に響き渡る。
影山のペニスがすっかり怒張してしまうと、李は今度は横向きになって、片方の手で陰嚢を掴みもう片方で鎌首のカリの部分をつまみ上げ、その両方の間でペニスの裏側の部分を横に何度も唇で吸いながら往復させる。次には幹の太い部分を手でしっかりと握るとカリの裏側を舌の先で嘗めまくる。もう片方は陰嚢の裏側の会陰部をさぐり、舌の動きに合わせて揉みまくる。
影山は女の後頭部に手を回して抑えると、ゆっくり椅子のほうへ女を引き寄せ、そのまま椅子に浅く座り込む。身を仰け反らせてペニスを李にゆだねる。
李は再び上目遣いで影山の表情を窺がい、影山が深く息を吐いているのを確認する。
(もう少しだわ)
李は頭を上下に動かすスピードを更に上げる。
チュパッ、チュパッ、チュパッ、チュパッ、・・・。
「プフウァアッ」
さすがに唇と舌が痺れてきて、遂に李は堪らなくなって影山のペニスを吐き出してしまった。
「どうした。だいぶ勉強してきたみたいだな。しかし、そんなテクニックじゃあ男をいかせるのはまだまだだな。」
影山の息は意外にも軽かった。一方の李は既に肩で息をしていた。床に両手を突いて土下座のような格好で頭が上げられなかった。
影山がすくっと立ち上がると、李の背後に廻ってきた。手首が取られ、捩じ上げられる。痛みから逃れるのに、李は膝を立てて立ち上がらざるを得ない。腕を抑えこまれて李はテーブルに身をつっぶさなければならなかった。影山は何時の間にか手にしていた綿ロープを捉えている手首に巻き始める。そうして、もう一方の手首も掴んで後ろで交差させると背中で縛り上げた。李はされるがままになるしかなかった。
両手がしっかり括り上げられてしまうと既に短いスカートから剥きだしになってしまっていたショーツが膝上までいきなり引き降ろされた。影山の足が李の足の甲の内側に入り、外側に押し出すので、ショーツが千切れそうなほど脚を広げさせられた。無防備になった尻たぶが大きく広げられたかと思うと、いきなり怒張した塊が後ろから突っ込まれた。
「あううっ・・・。」
李は思わず声を挙げてしまう。
影山の熱い肉棒が李のクリトリスの裏側付近を鋭く突くと、李は頭の中を電気が走ったように感じる。正気に戻ろうとする前に次の突きがやってくる。李は下半身のコントロールを失って、何か洩らしてしまいそうになる。
「ああ、駄目っ。それ以上突かれたら、もらしちゃうっ・・・。」
しかし影山はペニス突きを止めなかった。
「あうううっ・・・。」
遠のきつつある意識の中で、李は自分の箍が外れて何かが内股を伝って滴り落ちるのを感じ取っていた。
「そのテーブルの上にあがって貰おうか。」
影山の言葉は、李には抗うことを許されない命令であった。特に、前回、影山に積極的に奉仕して愉悦の極みにまで達せさせようと、特訓を重ねて臨んだ場で、図らずも完全なる敗北を喫してしまってからは、李にはもう影山の言いなりになるしか打つ手は残されていないのだった。
影山は、縛っていた李の手首のロープを解く。李はテーブルに自由になった両手を突いてスカートの裾が割れてパンティが覗きそうになるのも厭わずに片膝をテーブルの上に載せ、体重を移動させてテーブルの上の身体を押し上げる。四つん這いの格好でテーブルに載った後、そろそろと身を起こしてテーブルの上に立ち上がる。椅子に座っている影山の視線からスカートの裾の位置はその中の下穿きが見えてしまいそうなほどのぎりぎりの位置になってしまっている。
「自分でスカートを捲って下に穿いているものをみせるんだ。」
影山の命令は李に容赦がなかった。その日、穿くことを命じられたのは、送られてきたいかにも頼り無いショーツだった。クロッチの股布部分が二重になっていなくて、少しでも潤んでくると、すぐさま沁みが露わになってしまうのだ。そればかりか、薄手の布地は恥毛まで透けさせてしまう。
李は恥ずかしさに唇を噛みしめながら腿の前のスカートの裾を両手で掴むとゆっくり上へ引き上げる。李が穿くことを許されているスカートはほんの少し持ち上げるだけで下穿きが丸見えになるような短い丈のものだった。既に恥丘の頂きを包む膨らみは丸見えにさせられている。
影山は後ろに隠し持っていたものを李のほうへ向けて振り翳す。それは50cmほどの竹で出来た物差しだった。それを刀のように持って構えると、椅子から立ち上がって李のほうへ近づいてきた。
「足を開け。手は降ろすんじゃない。そのままスカートの裾を持っていろ。」
そう言うと、影山は少しだけ開かれた李の両腿の間に物差しの先を持ってゆく。その刀の様な物差しがゆっくりと持ち上げられ、李の剥き出しの恥丘の頂きに達すると、李は思わずびくっと身体を身震いさせてしまう。物差しの刀は情け容赦なく、恥丘の布に包まれた割れ目に沿ってなぞり上げられる。
「あうううっ・・・。」
物差しの先端部分が恥丘の頂きまで達すると、今度は逆にゆっくりと股の下に差し込まれてゆく。布の上を滑ってゆく物差しの刃の微妙な感覚は、それを晒していなければならない恥ずかしさに増長されて、李の頭を麻痺させてしまいそうだった。
「ああ、許してくたさい・・・。」
李は消え入りそうなか細い喘ぎ声を洩らしてしまう。
「何だ、もう濡らしているのか。」
「嫌っ。」
非情な影山の言葉に、思わず李は脚をすぼめ、影山の物差しを股に挟み込んでしまう。密かに怖れていたことを指摘され、恥ずかしさに李は居ても立ってもいられない。
「ほら、ちゃんと股を開け。」
影山は李の股をこじり開けるように力を篭めて物差しを左右に動かし、李に無理やり脚を開かせる。
「ああっ・・・。」
仕方なく、李は脚を開いて、再び股間を無防備にせざるを得ない。
影山は一旦、李の股間から物差しを引き抜くと、李の正面から脇へ向い、部屋の奥から何やら取り出してくる。それは1mほどの長さの細長い姿見だった。何処かの壁に掛けられていた物を外してきたものらしかった。それを李に跨がせるような形で、開かれた足の間に通してテーブルの上に敷いたのだ。
「あっ。止めてっ、そ、そんなこと。恥ずかしいっ・・・。」
いきなり股の下に鏡を突っ込まれ、嫌でも見たくない部分が目に入ってくる。懼れていた通りのものがそこには映っていた。丸見えのショーツの一番膨らんだ部分がまあるく沁みになって濡れていた。
慌てて膝をすぼめてみるが、丸見えのショーツが隠れる筈もなかった。
「お前は相当、淫乱な女だな。いつもそんなにパンティを濡らしているのか。」
「い、嫌っ。言わないでっ。」
李はもう泣きそうになりながら、影山の辱めに堪えていた。李の脳裏にふと昔の自分の姿がよぎる。まだ幼かった頃、近所の悪ガキたちに囲まれて虐められたことがあった。男の子たちは嫌がる李の周りに群がり、縄を持ってきて李をぐるぐる巻きにして自由を奪ったのだった。何も抵抗出来ない李に、男の子たちは鼻の穴に指を突っ込んだりして、散々からかったのだった。漸く自由にされて取り残された李はスカートの下に異変を感じていた。てっきり恐怖にお洩らしをしてしまったのだと思った。しかし、その下着は小水とは別の匂いがしていたのだった。
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