penischuck

妄想小説

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第十八章 もうひとつの仕返し


 ピンポーン。
 「あ、京子先生。どうしたの。」
 「試験の結果、どうだったか様子聞きにきたのよ。入っていい?」
 「も、勿論だよ。おかげでいい成績が取れそうだよ。」
 京子を招じ入れた憲弘は奥の椅子を薦める。京子は部屋を見回してみる。相変わらず家具のあまりない殺風景な部屋だった。クローゼットはひとつしかなく、京子は隠し場所を確信する。
 「今日は勉強がうまく出来たご褒美をあげに来たのよ。さ、そのベッドの上に座って。」
 「えっ。ご、ご褒美って・・・。」
 「まだ秘密。さ、これを着けて。」
 そう言って差し出したのはアイマスクだった。不審な面持ちをしながらも、褒美という言葉に何かいい思いをさせて貰えそうな予感を感じて胸が高鳴る憲弘だった。
 目隠しをされた憲弘の耳元で京子が優しく囁く。
 「SMってした事ある。すっごく感じるのよ。」
 「えっ・・・。」
 思いもかけない言葉が京子の口から出て、憲弘は思わず生唾を呑み込む。
 「手は後ろに回してね。」
 言われるとおり両手を後ろにまわすと、股間をズボンの上から触ってくる京子の手が感じられる。既に憲弘のペニスは大きくなり始めている。
 「こうすると、もっと感じるわよ。」
 憲弘は手首に冷たい感触を感じた。
 (手錠・・・?)
 一瞬嫌な予感を憶えたのだが、京子がこれからしてくれるであろうことへの期待に、何も抗えない。
 京子は憲弘の両手にしっかりと手錠を食いこませるとその手錠に縄を潜らせてベッドポストに縛り付ける。
 「さ、邪魔なものはどけてあげるわよ。」
 そう言うと、京子は憲弘のズボンのベルトを外す。チャックがおろされズボンを降ろしにかかると憲弘もそれを手伝うかのように腰を浮かす。ズボンとパンツがすっかり脱がされてしまうと、憲弘の怒張は反り上がっていく。
 「あらっ。とても元気がよさそうね。じゃあ、ご褒美あげるわね。」
 「ご褒美って・・・?あっ、痛っ。何したの?」
 「ゴムバンドで根元を縛ってあげたの。もっときつくしてあげるわね。」
 そう言うともう一本のゴムバンドを二重の輪にして憲弘のペニスに嵌め込む。
 「あいててっ。痛いよ。外してくれよ。」
 ペニスの根元に食い込んだゴムバンドが血流を止めているので、怒張は収まらない。その事が却ってゴムバンドを益々くいこませていく。後ろ手に嵌められた手錠のために、自分ではどうすることも出来ないのだ。
 「さ、白状するのよ。私のスカートの中、隠しカメラで撮ったわね。それからトイレでも撮ってたわよね。あの映像、どこにあるの・・・。」
 「し、知らないってば・・・。そんな事してないよお。」
 「もっときつく締めて欲しいの。貴方のここ、そのうち千切れちゃうわよ。」
 「や、やめてくれっ。話すから。渡すから・・・。そのクロゼットの中にあるからさ。早くこれ。外してよ。」
 「今から確かめるから、その間存分に悶えているがいいわ。」
 そう言い残すと、クロゼットをあらために行く京子だった。

 京子はビデオを取り返した後、樫山から預かっていたパソコンのハードディスク消去用ソフトの入ったディスクを草野が持っていた数台のパソコン全てに掛けて、データを全部消去してしまう。いちいち自分に関係あるものを探し出している時間は無かったからだ。それから帰る前、最後に浪人生に情けを掛けて、ペニスの根元を締め付けている輪ゴムを切ってやる。さすがに草野の陰茎は萎えきっていたが、それでも血が通わなくなっていた男根は青黒くチアノーゼを呈していて、壊死する一歩手前という感じだったからだ。
 思わぬ京子からの反撃を受けてすっかりしょげかえっている草野に最後に手錠の鍵を握らせアイマスクを取ってやる。後ろ手でベッドポストに繋がれた状態で手錠の鍵を外すのはかなりな至難の業だと言う事を京子は身を持って知っていた。しかし、やがては手錠を外すことは出来る筈と思っていた。
 「くれぐれも手錠の鍵をベッドの下に取り落とさないことね。そうなったら、もう自分では絶対外すことが出来なくなるのよ。もしそうなったら、大声で助けを呼んで誰かに外して貰いなさい。でもそのみっともない格好を観られちゃうことになるけどね。」
 そう言い置いて京子は草野のマンションを後にしたのだった。

 借りていたパソコンデータ消去用のソフトが入ったディスクを返しに樫山邸へ向かう途中、男に腕を組んで寄り添っている男女を遠目に見掛けた。そのシルエットは何となく見覚えがあったのだが、次第に近づいていって驚かされた。それは影野の腕に寄りそうようにして歩いている陽子の姿だったからだ。
 「よ、陽子さん・・・。」
 「あら、京子さんね。もう貴方とは二度と逢うことはないと思うわ。私、教団辞めることにしたから。そしてこの方、影野さんの・・・、そうね。いわば性の奴隷というのかしら。奴隷として養って貰うことに決めたから。離婚してからずっと忘れていた性の愉悦を思い出させてくれたの。だから、一生この人にお仕えすることに決めたの。さようなら。」
 そう言い置いて、京子の前から立ち去ってしまったのだった。

 樫山の元に戻ると、テーブルに影野と陽子から回収された物品が並べられていた。
 「さ、これらの物は好きなように処分していいよ。あ、それからこっちもね。」
 そう言うと後ろを振り返り棚の上から何かを更に持ってくる。
 「こっちは私が撮ったビデオと写真だ。もう用済みなんで君に返すよ。」
 「えっ、これを使って私を性の奴隷にするんじゃなかったの?」
 「元からそんなつもりはないさ。あれをしたのは、ちょっと君たちを懲らしめる為さ。僕は前から女の色気を悪用して宗教勧誘するやつらが許せなかったんだ。たまたま君たちが私の家にもやってきたので、ちょっと悪戯心を出してそんな事をしてるとどういう目に遭うか教えてやろうと思っただけさ。もう充分懲りた筈だから、これはもう返してやるよ。」
 「え、そうなの・・・。そう、わかったわ。でも私の決意はもう変わらないわ。私はこれまでしてきた罪の償いとして貴方の奴隷になるつもりよ。恥ずかしいビデオとかで脅されてじゃなくて、私の本心から貴方にお仕えしたいの。殿方を悦ばせるテクニックはまだまだだけど、誠心誠意お仕えしたいと思っています。どうかこれからも宜しくお願いいたします。」
 そういうと、樫山に近づきズボンのチャックを下し、首を擡げ始めている樫山のモノを口に含む京子だった。

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