妄想小説
訪問者
第十三章 新たなる辱め
「なあ、陽子さん。あの京子って娘なんだが、あいつを性の奴隷に貶めるのにどうしたらいいと思う?」
陽子の筋書通りに、京子に性の奴隷となるという誓約書を書かせた影野だったが、その先どうして京子に性の奴隷らしいことをさせていいのか判らない影野は陽子の知恵を借りようとする。
「まずはフェラチオを強要させることね。」
こともなげに言い放った陽子の言葉に影野は逡巡する。
「フェラチオかあ。咥えさせるのはいいんだが、その時こっちが立たなかったら却ってこっちがみっともないよなあ。正直、あいつに俺のチンコを咥えさせると思うとゾクゾクっとするんだが、その時、勃起出来るかが今一つ自信が無いんだよ。」
「ま、それはそうかもしれないわね。そんだったら、あの娘に飛びっきり恥ずかしい思いをさせるってえのがいいかもね。」
「飛びっきり恥ずかしい思い?例えば・・・。」
「下着を替えるのを禁止するの。一週間、同じパンティを穿き続けさせて、その汚れたパンティを差しだすように命じるの。どう?これならあの娘、涙を流して赦しを請う筈よ。でもそれをしろって命令するの。それが性の奴隷の役目だってね。」
「おう、そいつはいいなあ。あの娘が一週間穿き続けたパンティの内側がどんな臭いがするか想像しただけで勃起しそうだ。」
陽子にそそのかされた影野はすっかりその気になっていた。
「えっ、そ、そんな事。出来ません。」
呼び出しを受けて影野の家を訪れた京子は、影野から言い渡された性奴隷としての務めを聞いてきっぱりと否定したのだった。しかし、すぐにそんな事は許されないのだと思い返していたのだった。
「奴隷というのはご主人様の言う事に逆らうことなど出来ないのだ。言われたらちゃんとその通りするのが奴隷というものだ。お前は自分の立場というものが判っていないようだな。そういう事を言うのなら、お前のあのビデオを公開するまでだ。」
「あ、そ、それは困ります。ああ・・・。わ、わかりました。言うことに従います。ですから、あのビデオを公開する事だけはお赦しください。」
影野はようやく自分自身も、京子に剃毛を課している樫山と同じくらいに辱めを京子に課すことが出来た喜びにほくそ笑んでいたのだった。
その日、性の奴隷の誓約をさせられて以後、初めて呼び出しを受けて独りで影野邸を訪問した京子は口での奉仕を覚悟していた。しかし意外にも玄関先で影野から受けた命令は一週間下着を替えてはならないという命令だった。その場で影野から渡された下着に着け換えさせられたのは、観た事もない高級そうなシルクのショーツだったが、特殊なものらしく普通は二重になっている筈のクロッチの底布の部分が一重でしかなかった。そんな下着はこれまで何処でも観た事がなかった。その事は同じものを手に入れてこっそり取り換えることが出来ないことを意味していた。それにうっかり沁みを付ければ表からもすぐそれが判ってしまうことをも意味していた。
下着を付け換えるなり帰ることを許された京子は、犯されることを覚悟していただけに、ほっと安堵もあったのだが、一週間同じ下着を着け続けることがどんな事になるのか想像も出来ずただうろたえていることしか出来ないのだった。そして影野との事について何も知らないと思い込んでいるので陽子にも相談できないでいた。しかし裏で影野に知恵を付けたのは陽子だった。落胆した面持ちで教団の支所事務所に戻ってきた京子の姿を認めて陽子は声を掛けてきたのだった。
「あら、京子ちゃん。影野様はどうだった。どうもあの方、貴方にはとても甘いみたいね。それとも貴方がとても勧誘上手なのかしら。今度プレミアム会員になることも検討してくれているみたいよ。」
プレミアム会員になることは、賛助会員に比べ十倍ぐらいのお布施を教団に支払う事を意味している。その分、見返りを京子自身の身体に要求することは目に見えていた。そんな状況下での京子への命令の重さを京子自身も再確認することになる。京子は蜘蛛の糸に絡められてしまった蝶のような気分だった。もがけばもがくほど影野の糸に絡められていくようだった。
「そうだ。明日はあの浪人生の勉強の面倒を見に行く日でしょ。あっちも大事な信者候補だから抜かりなく営業してよね。あっちも貴方独りのほうが望みみたいだから明日も独りで行って貰うわね。」
これまで信者勧誘の営業と言えば、必ず二人一緒に行動するように口酸っぱく言っていた陽子が最近自分独りで行かせることが多くなってきているのに、まだ京子は不審を抱いていなかった。
「あ、京子さんですね。どうも済みません。何か、家庭教師みたいにして貰って。でもおかげで本当に助かっています。京子さんに勉強を見て貰うとその後、とても励みになって勉強が進む気がするんです。」
訪ねてきた京子を部屋に招じいれながら浪人生の草野は嘘を吐いていたのだが、京子は気づいていない。
「あら、新しい椅子を買ったのね。」
草野がいつも使っている勉強机に草野のとは別に新しい椅子が用意されているのを見つけて京子が指摘すると、笑顔で浪人生は答える。
「ええ、京子先生にいつもベッドを椅子代わりにさせるのは申し訳なくって。さ、こっちに座ってください。」
そう言いながら新しい椅子のほうへ京子を座らせる。しかし京子に気づかれないように机の下に隠してある小型カメラが見えないようになっているかを素早くチェックするのだった。カメラは既にベッド下に隠したパソコンに繋がれていて録画はもう開始されている筈だった。
京子はいつもの超ミニスカのスーツで来ている。そのまま腰をおろせば膝の上にバッグでも置いて隠さない限りパンティは膝の高さに調整されたカメラにばっちり映ってしまう筈だった。
「先生、そのハンドバッグ、ここへでも置いておいてください。」
草野はさり気なく机の脇に置かれた書棚代りのカラーボックスの上を指し示す。京子は何も気づかないまま言われるがままにバッグをボックスの上に置いてしまう。これで裾の奥を隠すものは両手以外は無くなってしまう。京子もまさか机の下にカメラがあるなどとは思いもしないので、スカートの裾は完全無防備になってしまう筈だった。しかし片手は机の上で肘をついているものの、もう片方の手は無意識ながら膝の上に置かれていた。
「先生、こういう場合はどうやって辞書で引くんですか。」
草野は一計を案じて発音が判らない振りをして京子に辞書を渡す。辞書を引いて見せる為にまんまと京子は両方の手で辞書を開き、膝頭の奥を丸見えにさせてしまうのだった。
「何か臭うような気がしない?」
個別訪問の途中で休憩しようという陽子の誘いに従って喫茶店に入って席に着いて暫くして何気なく言い放った陽子の言葉に京子はズキンとした。影野に言われて同じ下着を着け続けて三日目になった時だった。下着の汚れは見るのも怖ろしく見ないようにしていたが、かなり汚れがついてきていてもおかしくない頃の筈だった。
「あ、あの・・・。ちょっとお化粧室へ行ってくるわね。」
京子はバッグをごそごそやってから、化粧ポーチだけ取り出すと喫茶店のトイレへ向かう。陽子は京子が視界から消えたのを確認してから、京子が残していったバッグの中を改める。思っていた通りに、バッグの奥にパンティライナーの包みが確認出来た。
(やっぱりね・・・。)
今頃、下着の滲みが気になってパンティライナーをパンティの裏側に装着しに行ったのだと推理した陽子は間違っていなかった。トイレの個室の中でショーツを下した京子はクロッチの部分を見て絶望的になる。既にはっきりと判る沁みが薄つすらとではあるが付いてしまっていた。このまま一週間穿き続けたらどんな悲惨なことになるか知れなかった。京子はおそらく影野老人からしたら禁じ手になるであろうパンティライナーをショーツの内側に貼り付けてこれ以上ショーツが汚れるのを防ぐことにした。そして臭いがこれ以上拡散するのを防ぐためにショーツの内側にデオドラント系の香水を軽く振り撒いておくのだった。
「じゃ、そろそろ次の訪問先に行きましょうか。」
京子がトイレから戻ってくるや否や、陽子は勘定書きを取り上げて席を立ったのだった。
「ねえ、こっちって影野さんの家のほうじゃない?」
「ああ、そう言えばそうね。」
妙に不安がる京子をよそに、素知らぬ顔をして先を歩いていく陽子だった。しかしそれは陽子の企みによるわざとのルートであるとは京子は思いもしない。
「ついでだから影野さんのところも寄ってく?」
「え、いえ。今日は止めておきましょうよ。」
嫌な予感がする京子は陽子の提案をぴしゃっと打ち消した。いや、打ち消していたつもりだった。心持ち急ぎ足でこの界隈を通り過ぎてしまおうとした京子だったのだが、角を曲がったところで京子は心臓が止まりそうな思いをする。曲がろうとした角の先にまさにその影野と鉢合わせになったのだ。
「あっ・・・。」
「おや、京子さんじゃないですか。これはまた偶然ですな。」
「あら、影野さん。偶々近くへ来たんで、お宅へもお寄りしようかなんて話していたところなんですよ。」
陽子が横からすかさずつけ加える。
「いえ、でも・・・。今日は・・・。」
言いよどむ京子だったが、うまく逃れる口実がみつからない。
「折角だから、家へ寄ってお茶でも飲んでいきなさい。あ、君は・・・?」
何故かそこで影野は陽子に話を振る。そこで陽子は承知していましたとばかりに合わせる。
「あ、私でしたらちょっと急ぎの用事があるので、今回は失礼させて頂いきますので、お二人でゆっくりお茶でもなさってくださいな。」
「えっ、よ、陽子さん・・・。」
京子にとって嫌な予感は的中してしまった展開だったのだが、実はこれは陽子によって仕組まれたものだったのだ。京子がトイレから戻って来る前にすぐに影野のもとに電話した陽子は、わざと近くの道で突然遭遇するかのように影野に待っているように指示しておいたのだった。
「じゃ、京子さんだけでも寄っていきなさいな。まさか嫌とは言わんよな。」
影野の言いくちは有無を言わさぬものだった。
「それじゃあ、私はここで。」
そう言ってその場を立ち去る陽子にすがることも出来ず、黙って影野の後を追わざるを得なくなった京子だった。
「あ、あの・・・。」
「黙って私についてきなさい。」
影野老人が京子を招き入れたのは、京子にとっておぞましい記憶しかない奥の部屋だった。あの日と同じ様に天井を通る太い梁からは縄がぶら下げられている。
京子は不安を感じて後ずさりしようとした時には既に影野に腕を取られていた。腕を捩じられ手首に縄が巻かれて両手を後ろ手に縛られてしまうまでは、あっと言う間だった。
梁からぶら下っている縄に括りつけられ、反対側の端を強く引かれると京子はつま先立ちでしか立てない位まで吊り上げられてしまう。
「さてと、お前に命じておいたことをちゃんと守っているか調べさせて貰おうかな。」
「あ、あの・・・。それが・・・。」
「どれっ。スカートをめくらせて貰うぞ。」
「ああ、止めてください。」
「おやっ?これは何だ。」
スカートが捲り上げられ丸出しにされた下着の股間を影野がお尻側から撫であげる。クロッチの部分に明らかな違和感がある。
影野の手がパンティとストッキングの端を掴むと、するすると膝まで下していく。裏返されたショーツの内側にべっとり汚れのついたパンティライナーが貼りついているのが露わにされてしまう。
「こんなものを誰が使っていいと言った?」
影野はパンティライナーを剥がすと京子の目の前の翳す。
「ゆ、許してください。そうしていないと周りに匂ってしまうのです。」
「お前はパンティを取り替えるのを禁じられている意味がよく判っていないようだな。」
「そ、それは・・・。」
「ようく身に染みて判るまで、罰を受けて貰うぞ。いいな。」
影野は膝まで下されたパンティとストッキングを足で踏んで足首まで降ろすと京子の脚から抜き取ってしまう。壁際に物を取りにいって戻ってきた影野が手にしていたのは、太い革ベルトだった。
「ま、まさか・・・。」
「よおく反省するんだな。そりゃあ。」
ピシーッ。
影野が振りあげた革ベルトの鞭が京子の尻だぶに炸裂した。
「あぎゃーああああ・・・。」
「どうだ。少しは懲りたか。もう一発だな。」
「お、お赦しくださ・・・。」
ピシーン。
「あぐうううううう・・・。」
「どうだ、痛いか。」
「お、お赦しを・・・。ああ、ああ・・・。」
その時、京子の太腿の内側を一滴の雫が伝って流れ落ちた。それを影野は見逃さなかった。
「罰を受けている最中にお洩らしか。よくよく股の締りの悪い女のようだな。そりゃ。」
パシーン。
三発目の鞭が京子の尻たぶに炸裂すると、完全に下半身の神経を麻痺させてしまった京子の股間から、じょろじょろと本格的に小水が流れ出してしまう。最早、京子にはそれを止めることさえ出来なかったのだ。
その日、どうやって影野家から帰ってきたのかも京子には記憶がない。またも失禁してしまったらしいことは、微かに憶えているのだが、濡らした床をどうしたのか、下半身は拭われたのか、何時、どうやって戒めを解かれたのか、思い出してみようとしても記憶はぼんやりしてしまっている。そして今、自分でスカートを捲ってみると、股の前後を締め付けるように一本の太い鎖が嵌められている。その鎖は鋼鉄製のベルトで自分の腰にしっかり巻かれていて、小さな錠で外せないように固定されているのだ。いつそんなものを嵌められたのかも覚えていなかった。
一種の貞操帯のようなものだったが、性交渉を防ぐほどの機能はないようだった。一本の鎖だけなので、若干横へずらすことは出来て、排せつも何とかすることが出来る。只一つ出来ないのは下着を取り替えることだった。
草野憲弘は盗撮した京子のパンツ丸見え画像でまたもオナニーをしていた。一時は一日に三度ぐらい射精してしまうこともあったが、さすがに同じ画像だけでは飽きてきていた。何より眠り込んだ京子のパンティを下した時の無毛の股間が衝撃的で、パンツが見えるぐらいでは飽き足らなくなってきていたのだ。
その日は夕方、また京子が家庭教師として来てくれることになっていた。賛助会員となったことで毎月送られてくる教団のパンフレットや小冊子は開けてもいない。ただ、賛助会員としての会費を父親には新しい塾の費用として出して貰い、陽子に支払うことで京子が毎週一回、家庭教師として訪問してくれることを保証して貰っていたのだった。
憲弘はトイレに仕掛けた隠しカメラを再度チェックする。京子はこのところ独りだけでやってくる。それは陽子と示し合わせた事だった。独りで独身男性の部屋へやってくる若い女性が、トイレを借りる可能性はかなり低い。それで憲弘は薬局で仕入れてきた利尿剤を仕込んだ飲み物まで用意していた。
「京子さんは、ハーブティーって呑んだことがありますか?」
「ええ、だいぶ前だけど一度だけ。」
「僕の仲間のひとりがそういうのに詳しくて、肌が綺麗になる作用があるっていうのを持ってきてくれたんです。僕がニキビになりがちなものだから。先生にも一杯お作りしますよ。」
自分の分はすでにティーカップに入れて机に置いてある。だから、京子用にだけ別のサーバーから新たに入れ直しても極自然なのだった。しかしそれには利尿剤も仕込んである。ハーブティーを選んだのは、通常よく呑むお茶と違って特殊な味わいがあるので、薬に気づかれにくいと考えたからだ。
「ええ、頂くわ。そうそう、ハーブティーって何か独特の味がするのよね。でも、それが健康にいい証拠なのかもね。」
何も疑わない京子は出されたものを美味しそうに呑みこむのだった。
それは勉強時間が終り掛ける最後のほうでやってきた。明らかに京子が身体をもじもじさせ始めていた。憲弘は(どうしてもここまで今日はやっておきたいんだ)と言っていつもより京子を長めに引き止めていた。
「あ、あの・・・。ちょっとお手洗いをお借りしたいのだけれど。」
「ああ、いいですよ。キッチンの反対側です。」
帰ってから何処かのトイレに寄るのでは我慢出来ないほど、差し迫っているのだと憲弘は心の中でほくそ笑む。
「じゃ、失礼して。」
立上った京子は心なしか両脚をすぼめるようにして急いでトイレに向かっていった。その姿を確認してから、ベッドからいつも使っているのとは別の液晶モニタを引き出してトイレ内の様子を確認する。しかし、その画面には憲弘が期待する以上のものが映っていたのだった。
腰まで持ち上げた京子のスカートから現れたのは褌のように股間を縦に走る一本の太い鎖だった。京子は便座も持上げ片足を便器の縁に掛けると股間の鎖と下着を横にずらすようにして陰唇を露わにし、犬のような格好で小水を出し始めたのだった。憲弘は固唾を呑んでその姿を見守った。小水が噴き出す股間はこの間観た時と同じ全くの無毛状態だった。
「ねえ、先生。頼みがあるんだけど。」
京子の帰り掛けに憲弘は声を掛けた。
「実は明日も来て欲しいんだ。今度の週末に模試があって、どうしても不安な部分があって。そこをもう一度試験前にお浚いしておきたいんだ。駄目・・・かな?」
「試験かあ。ま、じゃいいわ。同じ時間でいい?」
「助かる、先生。」
「じゃ、また明日。」
ガチャリとマンションのドアが閉まったところで、憲弘はにやりとほくそ笑む。そしてすぐにトイレの盗撮画面を再チェックする為にパソコンの方へ向かったのだった。
「えーっと。それじゃあもう一度確認するわね。仮定法過去のポイントは時制よ。主節は?」
「ううんと・・・would should could・・・えーっともうひとつが・・・might、そして原形。」
「そう、よく出来たわ。これならばっちりよ。じゃ、今日はこれまで。」
「先生、ちょっと待って。今日はもうひとつ確認しておきたいことがあるんだ。」
「あら、何かしら?」
「先生のその股間の物だよ。」
突然思いも掛けなかった事を言われて、反射的に京子はスカートの上から股間を抑えてしまう。
「な、何よ。藪からぼうに・・・。」
しかし京子の声は完全に裏返っていて動揺を隠しきれなかった。
「ほら、これっ。」
憲弘が机の陰から差し出したのは手鏡だった。
「さっき、後ろからスカートの下に差し入れてみたんだ。」
憲弘は嘘を吐いた。実際は手鏡を使ってスカートの中を覗いたりはしていない。パソコンの画面で、机の下の隠しカメラの映像で、その日も下着の上に鎖が掛けられているのを確認しておいたのだ。
「な、何を言ってるのか判らないわ。」
「そっかあ。じゃあこうしよう。」
突然隣の椅子に座っていた京子の両手を掴むと万歳の形に両腕を上げさせ、一気にベッドのほうへ押し倒す。
「な、何するの・・・。やめてっ。」
京子がベッドの上に押し倒されると、京子の腹に馬乗りになってから枕の下に隠しておいた手錠をさっと取り出すと、京子の片方の手首に嵌め、ベッドの枠木に通してもう片側をもう一方の手に嵌めこんでしまう。まさか手錠を隠しているなどとは思いもしなかった京子は、あっと言う間にベッドに両手を繋がれてしまう事になった。
「ど、どうして・・・。どうしてこんな事を。」
「さっき言ったでしょう。ある事を確かめる為だって。先生が正直に言わないからだよ。」
「な、何を言わないって・・・。」
「どうして股間に鎖を巻かれているのかってことさ。ほらっ。」
憲弘は京子の腹の上から少し太腿の方へ身体をずらしてから京子のスカートの裾を上へ捲り上げてしまう。
「嫌っ。やめてっ、そんな事するの。」
しかし京子のスカートはいとも簡単に捲り上げられてしまい、下着とその上を縦に走る太い鎖を露わにされてしまう。
「ははあ。この鉄のベルトで鎖が固定されているんだ。まるで貞操帯だね、この鎖は。」
「嫌っ。言わないで。スカートを下してっ。」
憲弘は京子の腹の上から立上ってベッド脇に立上る。見下ろした京子は両手を繋がれて、捲り上げられたスカートを戻すことも出来ないでいる。憲弘は股間が疼いて来るのを感じ取っていた。
「誰かにそれを嵌めておくように命令されているんだね、先生。先生にはそういう事を命令出来るご主人様が居るんだ。」
「いや、言わないで。それ以上。」
「いいよ。黙っておいてあげる。先生と僕だけの秘密ってことでね。でも只でって訳にはいかないよ。」
「只でって・・・。お金を要求するの?」
「まさか。先生からお金を貰うほど困ってないんだ。ボクんちは。でもアソコの処理には困ってる。独りでするだけでは限界があるんだ。」
「何を言ってるのか、わからないわ。」
「若い男が処理に困っていることだよ。時々は精を抜かないと身体にも悪いんだ。だから先生の手ですっきりさせて欲しいんだ。」
そう言うと、ベッドの頭側の後方へ回り込む。そこには繋がれた京子の両手がある。
「さ、その柱の間からこっちに両手を出して。さ、これを握って。」
そう言うと、ズボンのベルトを外し、チャックを下してズボンとパンツを膝まで下げて、既に屹立し始めている男根をベッドのほうへ突き出す。
京子は逃れる術はないのだと観念した。今はこの浪人生を満足させてやることしか出来る事はないのだ。
「お願いよ。満足したら、この手錠をすぐ外してね。約束よ。」
そう言うと京子は身体を少しベッドポストのほうへ動かして柱と柱の間から外側に手錠で繋がれたままの両手を伸ばして憲弘の肉棒を包み込むようにして掴んだ。
肉塊が硬さを増すのがはっきりと京子にも感じられた。
「ああ、いい。もっとしごいてっ・・・。」
しごいてと言われてもどうしていいか京子には判らない。それに手錠を嵌められたままではどうにも動きが規制されてしまって思い通りには動けない。
「無理よ。こんな格好じゃあ。せめてベッドの柱から外して。」
「そうだね。これじゃあこっちも満足出来そうもないからね。じゃ、一旦外すよ。」
京子は憲弘が片方の手錠を鍵で外すタイミングを計っていた。外したと思ったところで、脚を曲げて憲弘を蹴り飛ばし、片方に手錠がまだ着いたままで立上ると一目散にドアのほうへ向かった。しかしあっと言う間に憲弘に追いつかれてしまい、スカートのホックを外されてしまう。憲弘は手錠を新たに掛ける事より京子のスカートを奪ってしまうほうを優先したのだ。おかげで一旦両手は自由に使えるようになったものの、外には出てゆけなくなってしまった。なにせ下半身は下着丸出しで、その上股間には鎖を嵌められているのが丸見えなのだ。そんな格好で外に出る訳にはゆかなかった。京子からスカートを取り上げると憲弘は独りでベッドに戻る。
「外に出ていってもいいんだよ。でもその格好みたら、他人は何て思うかな。」
絶望的な状況だった。京子は悔しさに唇を噛む。
仕方なくベッドに寝そべっている憲弘の元へ戻った京子は片方だけに嵌められてぶら下っている手錠を掛けられた両手を憲弘のほうへ差し出す。
「終わったら本当に外してね。」
おとなしく前手錠に掛けられ直すと、京子はベッドに仰向けになっている憲弘の傍らにしゃがみ込み、再び男根を握り直すのだった。
(またひとつ男に弱味を握られてしまった)漸く浪人生のマンションから解放された京子は落胆しながら家へ向かうのだった。マンションを出る時に洗面所で念入りに石鹸も使って洗った手だったが、まだ京子の掌には憲弘のべっとりした粘液の感触だけが消えずに残っていた。
幸いだったのは、憲弘が京子の股間の鎖の事は秘密にしてくれると誓ってくれたことと、手で果てさせるまでで我慢してくれたことだった。その代りにこれから先も勉強を見に週一度訪ねるのを止めないという約束をさせられたのだった。京子には次に訪れた時に憲弘に同じ事を求められたら断ることが出来ないのも判っていた。だから、憲弘には求めることは手淫までと約束させた。そうで無かったら二度と来ないと脅しておいたのだった。それがどれほどの効果を持つかは京子にも自信がなかった。
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