黄色ミニパンチラ9

妄想小説

訪問者



第八章 新たな罠に嵌る女


 ピン・ポーン。
 (機関紙を渡したら、すぐに帰ろう)そう思いながら玄関のドアチャイムを鳴らした。
 「どなたですか。」
 暫くしてドアホンから声が聞こえる。
 「先日お伺いしました現代平和研究所のものです。」
 「あ、京子さんて仰る方ね。今、鍵を開けます。」
 そうドアホンのスピーカーから声がして、暫く時間がかかってからドアが開錠されるガチャリという音がした。
 「最新号の機関紙が出来ましたので、お持ちしました。あ・・・・。」
 ドアが開いて見覚えのある初老の男が出てきて用を告げた京子だったが、男の背後にある大きな額縁の中をみて凍り付いてしまった。それは確かに一週間ほど前に陽子と訪問した際に、陽子に撮って貰った記念写真を拡大したものに違いなかった。しかし、撮られた直後に陽子に見せられたものとは少し違っていた。にやけた笑みを浮かべた影野という初老の男と、こわばった表情の京子は以前に観たものと同じだが、胸の前に翳した教団のシンボルマークが映っているタブレット端末だけでなく、男と京子の脚先までの全身が映ったものだったのだ。そして怖れていたスカートの奥にはくっきりと逆三角形に白い下着が丸見えで映っていたのだ。
 (そ、そんな筈は・・・)
 京子は膝ががくがく震える気がした。
 「あの・・・写真は・・・」
 京子が指差す方向を、何の事かなと恍けた風を装って男が振り返る。
 「この間、送って貰った写真ですよ。忘れたんですか。」
 「で、でも・・・。あ、あの・・・」
 「なかなかいい表情で写っているでしょう。記念にと思って、拡大して額縁に入れてみたんですよ。」
 「この写真、ずっとここに掲げてあるんですか・・・?」
 (まさか)と思いながら訊いてみた京子だった。
 「ああ、貰ってからすぐですよ。」
 (何と言う事だ・・・)京子は自分がずっと晒し者にされていたことを知って愕然とする。
 「こ、困ります。あんな写真を貼られては・・・。すぐに外して返してください。」
 「何故です。私が貰ったものですよ。」
 「で、でも・・・。あそこが・・・。」
 恥ずかしさでさすがにパンティが見えてしまっているとは京子の口からは言い出せなかった。
 「ま、いいでしょう。お入りなさい。」
 京子は躊躇した。しかし、このまま帰る訳にはゆかないと思ったのだ。頼み込んででも写真は取り返さなければと思った。

 京子は前回と同じソファのある客間に通され、ちょっと待っているように言われた。今度は慎重にスカートの前に手を当てて腰を下ろすと、すぐにハンドバッグを腿の上に置いて下着が覗くのを防ぐ。男はなかなか部屋に入っては来なかった。それで額から写真を外して持ってくるものだと思い込んでいた。しかし、男がやっと入って来た時に持っていたのは額でも写真でもなく、お盆に載せた紅茶セットだった。
 「あの・・・、写真持ってきてくれたんじゃないんですか。」
 「まあ、そんなに急かさないで。まずはお茶でもどうぞ。」
 京子はゆっくりお茶なんか呑んでいる場合ではないと思った。が、男の機嫌を損ねてはならないことは理解していた。
 「お茶はお構いなく。それより、写真の方を・・・。」
 「私が淹れたお茶は呑みたくないと・・・。」
 男がちょっとムッとした雰囲気を見えたので、京子は慌てた。
 「い、いえっ。そんなつもりでは・・・。あの、頂きます。ですが・・・。」
 男はそう言われてゆっくりとした動作で、ポットから茶碗に紅茶を注ぐ。
 「えーっと、お砂糖は?」
 「いえ、あの。結構です。」
 「そうですか。じゃ、ストレートで。はい、どうぞ。」
 京子は差し出されたカップに手を伸ばさざるをえなかった。ソーサーに載ったティーカップは片手では受け取れない。膝の上のハンドバッグが落ちないように慎重にカップを受け取る。男の視線がハンドバッグが置かれた膝頭の奥にねっとりと注がれるのが、はっきり分かる。
 「さ、どうぞ。」
 「い、戴きます。」
 呑まされた紅茶は砂糖が入っていないせいか、少し苦く感じられる。
 「あの写真ですが、とても刺激的でいい写真です。私はとても気に入っているのです。」
 「でも、困ります。私の・・・あの、し、下着が・・・。」
 「パンティが見えている事ですか?」
 パンティといきなり男に言われて、恥ずかしさに京子は下を向いてしまう。
 「ああいうのを人前に晒されては、私生きていけません。どうかお願いですから返して貰えませんか。」
 「だって、わざとでしょ。そんなに短いスカートでやってきて、それで男を釣ってる訳でしょ。写真を撮る前だって、何度もちらちら見せてたじゃないですか。あれはわざとやってたんですよね。」
 「そ、そんな・・・。私が、わざと見せてたなんて・・・。」
 京子は泣きそうになってきた。そんな目で見られていたかと思うと悔しさが込み上げてきた。
 「だから賛助会員にわざわざなってあげたんじゃないですか。いい物、見せて貰ったお礼に。」
 そこまで言われると返す言葉がなかった。
 「私がはしたない格好をして来たことは重々謝ります。私が軽率でした。ですからどうか何卒、あの写真だけは返して貰えませんか。」
 「さあて、どうしようかなあ・・・。」
 男も自分のカップに紅茶を注ぎ、口元に運びかけてから何か思いついたようにカップを戻す。
 「そうだ。あの写真を人前に晒されるのが困るんでしょう。だったら条件を出します。私にだけはもう一度あの格好をはっきり観させてください。そしたら考えないでもない。」
 「そ、そんな・・・。」
 京子は思案した。(ここで男を変に怒らせてしまったら元も子もない。どうせ一度は見られてしまった格好だ。それで男の気が済むのなら・・・。でもそんなことをしたら・・・) 
 京子が迷っているのを観て、男はすっと立ち上がり、壁に沿って置かれているサイドボードのような家具の抽斗から何か取り出してテーブルの上に差しだした。
 「ここにいいものがあります。恥ずかしく感じなくなる手助けになりますよ。」
 京子が差しだされたものを良く見ると、それはアイマスクらしかった。以前、飛行機で海外へ行った際に夜中配られていたのを見た事があった。
 「それを着けると、恥ずかしさを感じないで済みますよ。さ、お着けなさい。」
 男はテーブルからそれを取り上げると京子の胸元に突き出す。京子はカップをテーブルに戻すと、ついそれを受け取ってしまう。
 「さ、どうしますか。このまま帰りますか?」
 そう言われて、すごすごと帰る訳にはゆかないことを京子は理解した。
 (まずは今は言うとおりにしよう)そう思って、アイマスクを広げるとゴム紐を引っ張って頭から被る。視界が失われてしまうと変に落ち着いてきた。
 「さ、そのハンドバッグをどかして。」
 男に命じられると、操り人形のように手が自然に動いてしまう。自分の格好が見えていないだけに、少しだけ大胆になることが出来た。ハンドバッグをゆっくりと横にずらすと床に落とす。それでもずり上がってしまっている裾の上を手で隠さずにはいられない。
 「両手で耳たぶを持って。」
 男の命令は膝の上から手をどかせろという意味なのは、重々承知していた。京子は観念して膝から手を離して両方の耳たぶを自分でつまむ。
 男の息遣いが少しだけ粗くなったように感じられる。
 (男の目に自分の下着が覗いているのだ・・・)

目隠し丸見え

 「今度は両手を組んで、頭の後ろに置いてみて。」
 京子は捕えられた兵士のような気分になった。銃を突きつけられて言うとおりにしなければならない。そんな女兵士を思い浮かべていた。
 ガチャリ。
 いきなり両手首に冷たい感触と共に、鈍い金属がぶつかりあうような音がした。
 「な、何っ・・・。」
 組んでいた手を離そうとして、両手が自由にならないのに気づく。
 「ま、まさか・・・。」
 男は知らない間に京子の背後に廻っていたのだ。真正面から覗きこんでいるものと思い込んでいた京子が油断していたのだ。手首に嵌められたのは手錠に違いなかった。しかし、それが事前に陽子が用意して男に渡していたものなのだとは思いもしなかった。
 「嫌っ。何を嵌めたの。外してっ。」
 手を振り回すが、手枷と手枷を繋ぐ短い鎖がガチャガチャ音を立てるだけで両手を離すことが出来ない。手錠には縄が括りつけてあるらしく、その縄が京子の首に一重に回されると両手を頭の後ろからも動かすことが出来なくなってしまう。変にもがくと自分の首が締まってしまうのだ。
 「は、離してください。嫌です。困ります。」
 「さ、そのまま立ってこっちの部屋へ。」
 男が後ろから縄の端を引いているらしく、半分首が締まりそうになりながら、男が誘導するほうへ曳かれてゆかざるを得なかった。

目隠し後ろ手縛り

 アイマスクをずっとされたままなので、どんな部屋に連れてゆかれ、どんな格好にされているのか京子には判らない。しかし、部屋の天井あたりから手錠に括りつけられた縄が緩く京子の首を絞めたまま吊り下げられるような格好にされていることは疑いようもなかった。更には京子の足許に何かの踏み台のようなものが二つ置かれたようだった。男の手が京子の足首を掴んでその上に乗るように誘導する。同時に天井から吊られた縄がぐいっと引かれるので、踏み台の上に乗らざるを得ない。踏み台は二つ、50cmほど離されて置かれているらしく、両足を広げた格好で立たされているようだった。
 台の上に一旦載せられてしまうと、もう自分からは降りることも脚をすぼめることも出来なくなってしまった。足をすぼめて台から降りようとすれば、自分から首を絞めてしまうことになるのだ。

吊るし

 京子が台の上に磔にされてしまってから、暫くは沈黙の時間が続いた。下から覗かれているのは間違いなさそうだった。そして、それだけで済む筈は無いという嫌な予感もあった。その予感はすぐに実現した。
 男の指が無遠慮に京子の開かれた股間に伸びてきたのだ。内股を伝って膝頭の上からスカートの中まで侵入してきた。
 「嫌っ。さ、触らないでっ・・・。」
 そんな京子の声にひるむ様子は全くなかった。指の先はやがて下着の下端に達した。京子は身体をびくっと震わせる。しかし脚を閉じようと思ってもどうにもならない。指はゆっくり京子のパンティのクロッチ部分を撫ぜるように前後に動かされる。それはあたかも下着の内側の割れ目をなぞろうとしているかのようだった。やがて、指の先が下着の中にまで侵入していた。京子は慌てた。股間は剃りあげたばかりだったからだ。

 樫山と名乗る男から郵便物が届いたのは前日の事だった。ちょっと膨らみのある分厚い封筒で小包ではなかった。開けてみると、中から出てきたのは男用のT字型髭剃りとジップロックの袋が一つ。更には返信用封筒と、その日の日付が書かれた札が一枚。その裏にはマンガのようなタッチで、裸の下半身らしき絵と腿の辺りに日付が書かれた札が置かれているように見えた。Yの字のような下半身のマンガのYの付け根部分には丁寧に縦筋が小さくしるされている。返信用封筒には表面に「体毛同封 写真プリント同封」と宛先らしい何処かの私書箱の宛先の横に注意書きのように書かれている。
 京子は男の意図をすぐに察した。股間の陰毛を剃りあげて写真を撮ってそれをプリントして送れという事らしかった。しかも剃りあげた毛まで封筒に入れろということなのだった。日付の入ったラベルのような紙は、確かにその日に剃りあげたという証にするつもりなのだ。つまりは小細工は出来ないということを意味していた。
 その週はミニスカートのスーツで陽子と何軒か訪問させられただけで、何の要求も無かったので安心しきっていた。京子は男の命令には逆らえないと観念したのだ。

 「あれえ・・・。ふうん、そういう事か。」
 男は勝手に了解したらしかった。
 「妙にパンチラを晒して誘惑してると思ったが、そういう趣味があったのか。なるほど。こいつは儂とは相性が良さそうだな。」
 「ち、違うんです。命令されたんです。言う事をきかない訳にはいかない事情があるのです。」
 「なるほど。そうだろうと思った。つまりご主人様が居るってことだな。儂にもちょっとご主人様をやらせて貰えないかな。儂のほうがもしかしたらずっと楽しめるかもしれないぞ、いひひひ。」
 京子は男からSM趣味があるのだと勘違いされてしまったようだった。そうではないと言いたいのだが、男を納得させられる言葉が思いつかない。
 「そういう趣味なら、いいことをしてやろう。気持ちよくってたまらなくなるようにな。」
 そう言うと、京子のパンティから指を引き抜いた。気配から男が部屋から外へ出て行ったことが伺われた。

 暫くして戻ってきた男は何かを何処かから持ってきたようだった。再び下着の中に侵入してきた指先がぬるっとしているのを感じとって、男が何か軟膏のようなものを剃りあげたばかりの恥丘と陰唇の中にまで塗りたくっている様子だった。しかし身体の自由を奪われている京子には為されるままでいる他はなかったのだ。
 最初はかあーっと熱く感じられたのが、すぐにじわじわっと掻痒感に変っていった。
 「地獄の苦しみを味わうことになるぞ。だけど、苦しければ苦しいほど後の快感が増すんだから我慢するんだな。」
 男がそう言って去っていったのだが、京子には意味が判らなかった。

 男が戻ってくるまで小一時間が経ったように感じられたが、十分ちょっとだったのかもしれない。京子には時間の感覚が無くなってしまう程、掻痒感は強烈だった。
 「ああ、痒い。痒いの。どうにかしてっ。ああ、もう我慢出来ないっ・・・。」
 何度そう叫んだかしれなかった。
 男が戻ってきた時には、こめかみから流れ出る汗が床までぽとり、ぽとりと滴り落ちていた。
 「痒くて堪らないの。何とかしてえええ・・・。」
 そう男に懇願せざるを得なかった。男は暫く京子が悶え苦しむ姿を楽しんでいるようだった。
 やがて何かのスイッチが入ったらしく、ビーンという振動音が京子の耳に入ってくる。
 「な、何っ? 何の音っ・・・?」
 そして何か振動するものが痒みを放ってやまない股間に押し当てられた時、その正体が京子にも分かった。観た事も使ったこともないが、女性週刊誌でこっそり盗み見たことがあるバイブレータというものに違いないと京子は悟ったのだ。
 「あ、いい。ああ、いいわ・・・。」
 思わず口から出てしまった言葉に、京子は恥じらいを感じる余裕もなかった。痒みを癒すように股間に伝えられる振動に、京子は身をよじるようにして浸っていた。愉悦というのはこういうものなのかとさえ思った京子だった。しかし、その愉悦は長くは続かなかった。
 パチンという音がして突然股間に押し付けられていた棒状のものは振動を止め、京子の身体から離されてしまう。
 「嫌っ、止めないで。お願い、続けて。ああ、駄目っ。我慢出来ないっ。早くっ・・・それを当てて。」
 次第に舞い戻ってくる掻痒感に身を捩じらせて堪えながら京子は男に懇願する。しかし、男は非情にも再度襲ってくる掻痒感に悶え苦しむ京子の様子を楽しんでいる。
 「お願いっ。それを当てて。もう我慢出来ないのよう・・・。」
 「ふふふ。何処に押し当てて欲しいのかい。言ってごらん。」
 「ええっ。・・・。お、・・・。言えない。言えないわ。ああ、駄目っ。お、おXXXよ。おXXXにそれを当ててえっ・・・。」
 涙声になりながら、京子は必死で哀願する。はしたないなどという気持ちは何処かへ吹き飛んでいた。一刻も早く、この掻痒感からくる苦痛から逃れたいという気持ちで一心だったのだ。
 男が背後に回り込むのが気配で感じられた。と思うまもなく、穿いたままのパンティのクロッチ部分が横にずらされ、剥き出しになった陰唇にそれは突き立てられた。
 ビーンという振動と共に、激しい愉悦が京子の脳天を突き破った。
 「ああ、いいっ。いいわっ・・・。もっと、もっとしてえっ・・・。」

痒み悶え

 後ろからクリトリスの裏側、所謂Gスポットと呼ばれる辺りに押し当てられたバイブの振動による愉悦は、京子がこれまで感じた事のない強烈の快感だった。しかし、その快感がバイブを前後に突出し、戻されを繰り返すうちに、別の欲情を催させ始めたのだ。
 「あっ、駄目。いや、何か洩れそう。いや、止めないでっ。あ、でも、あ、出ちゃう。あ、駄目・・・。」
 京子は自分でもどうなってしまうのか判らなくなってしまっていた。しかし、それは突然訪れた。股間にじゅわっと生温かいものが溢れる気がした時には、既に何かが股間のパンティに沁み渡りながら流れでていた。
 「ああ、嫌っ・・・。ああ、洩れちゃう。洩れちゃった・・・。ああ、恥ずかしい・・・。嫌っ、観ないでえっ・・・。」
 そう言いながらも京子には股間から溢れ出るものを止めることも出来ないでいたのだった。

 ピン・ポーン。
 京子が初めて経験した潮吹きという自分でも何が起きたか判らない現象から立ち直れないでいた時に、聞こえてきたのは間違いなく玄関に誰かが訪れた事を示すドアチャイムの音だった。
 粗く息を繋いでいる京子を放っておいて、男はドアホンの受信機に向かった様子だった。
 「どなたかな。」
 「現代平和研究所から来たものです。」
 声の主は聞き覚えのあるものだった。間違いなく陽子が訪ねてきていた。
 「何の用ですか。」
 「そちらにウチの京子というのが訪ねてきていると思うのですが・・・。」
 「・・・。」
 男は明らかに返答に困惑している様子だった。
 京子は(助けてえ)と叫ぶ声を寸でのところで呑みこんだ。今の自分の姿を陽子に見られる訳にはゆかないと思ったのだ。それはあまりに自分が惨めだった。
 「お宅にウチの京子が入っていく所を確かに見掛けたんです。居るんでしょ。彼女を出してください。」
 陽子が何時になく居丈高な物言いをしていた。
 「京子さんという方は来ていませんよ。お帰りください。」
 「そういう訳にはいかないんです。京子を出してくださいっ。」
 「居ないものは居ないんです。お帰りください。」
 「そんなに言うんなら、警察官を連れてもう一度参ります。」
 その言葉を最後にドアホンはスイッチが切られたようだった。男は明らかに動揺している風だった。部屋に戻ってくるなり、京子の身体の自由を奪っていた首に繋がれていた縄の反対の端が解かれたようで、首が楽に動かせるようになる。載せられていた台から目隠しをされたまま降ろされ、手錠が外された。アイマスクを自分で取ると、男は手に京子が履いてきたハイヒールを手にしていた。無言で顎をしゃくって、京子を廊下から裏口のほうへ行くように促す。
 「余計な事は喋らないほうがお前の為だぞ。」
 そう言うと男は裏口から京子を外に追い出した。ハイヒールを履きながら外に出ると、裏庭に出て、その先に小さな木戸があって、裏通りに出れるようだった。まだ濡れている下着が気持ち悪かったが、そんなことに構っている余裕は無かった。誰にも見られないように気を付けながら逃げるように外へ出た京子だった。

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