
凋落美人ゴルファーへの落とし穴
第三部
六十六
「いいわ。私の完全な敗けだと言いたいのね。分かったわ。スカートも脱いでクラブハウスに戻るわ。」 最終ホールまでスコート一枚を取られただけで、リ・ジウがキャディにさせたインチキにも関わらず完全な勝利を収めたヨンは他のメンバー達に合図しながら意気揚々とクラブハウスに戻っていく。リ・ジウは恥ずかしい格好を晒しながらその後を付いていくしかないのだった。

クラブハウスが見えてきたところで、最初に異変に気づいたのはヨンだった。
「何か騒がしいわね。貸し切りの筈なのに、私達以外に誰かいるのかしら・・・。」
その時、後ろを歩いていたリ・ジウが顔を蒼褪めさせてしゃがみこんでしまう。

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