
凋落美人ゴルファーへの落とし穴
第三部
六十三
意を決してドライバーを大きく振り上げクラブが球に命中する瞬間にすぐ後ろで男達が「おおっ。」という歓声とも溜め息ともつかない声を挙げるのを聞いた。ボールはフェアウェイを大きく逸れて曲がっていってしまう。
そのホールも最初のOBが大きく効いて、リはまたもやヨンに三打差を点けられとうとうスカートの下のショーツまで奪われることになる。
「どうする、リ・ジウ? もうこれでギブアップでもいいのよ。」
「な、何よ。これくらい・・・。こんなことで怯むくらいだったら、最初からストリップ・ゴルフなんか受けてないわよ。何としてでも次のホールではアンタのそのアンスコを剥ぎ取って見せるわ。」
負けん気の強いリはだんだん言葉遣いも荒く罵るようになっていく。しかしその負けまいとする気負いがどんどん悪い方にゆき、次もその次のホールも落としてとうとうノーパン、ノーブラにされてしまう。

ノーパンにされて初めてTグラウンドに立ったリ・ジウは、何気なく何時も通りTアップのボールセットしようとして後方からの視線を感じてはっとなる。男達、それはリの為に集められたギャラリーを含めてなのだが、明らかに短いスコートの何も下着を着けていない股間を覗こうとしていたのだった。
それに気づいてしまったリはTショットも大きく狂わせてしまう。

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