妄想小説
同窓会
十八
それは修学旅行も中盤を過ぎた頃、深夜の鳥取の宿での事だった。前の晩に同じクラスメートの今田隆志等一部の男子が集まって猥談に花を咲かせていたという話を聞き込んだ時任治虫が俺にも参加させろと割り込んできたのだ。既に消灯時間は過ぎて布団が敷かれた大部屋で大半の男子生徒は寝息を立てていたが、今田や時任等数人だけが部屋の隅に集まって寝そべっていた。
「なあ、今田。昨夜、うちの女子をネタにして猥談してたんだって。俺にも加わらせろよ。」
「ああ、いいけど。昨夜は宮地真帆がターゲットだったからな。今夜はどうする?」
「宮地はさあ、色気には欠けるからなあ。やっぱ、うちのナンバーワン、ツーの樋野優子と深町玲子にしようぜ。」
「お、いいねえ。あいつら、お高く留まってやがるからここでこきおろしてやるか。」
「どんなシチュエーションにするんだ?」
「そうだな。パンチラの写真を撮られて、それをネタに脅されるってのはどうだ。」
「ふんふん。それで・・・。」
深町玲子と樋口優子は両手を縄で縛られて、男達が取り巻く中に正座させられている。
「貴方達、こんなことしてどうしようっていうの?」
「ふふふ。お前等は罰を受けなければならないのさ。」
「罰ですって? 私たちがいったい何をしたっていうの?」
「おい、玲子よぉ。しらばっくれたって駄目だぜ。ちゃんと証拠もあるんだからな。お前等、男子の気を惹こうとしてパンツをチラつかせてただろ。」
「パンツをチラつかせるですって? そんな事してないわ。」
「それじゃ、こいつはどう説明つけるってんだ?」
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