妄想小説
牝豚狩り
第一章 女捜査官の危機
その5
男達が最終的に冴子を引き立て連れ込んだのは、下り坂が終って、その先は上りになっている窪地のような場所だった。昔は石切り場か製材所かがあった様子だ。しかし、とうの昔から使われなくなっているようで、ほんの片鱗を留めているに過ぎない。近くに沢があるようで、幽かに水の音が聞こえてきていた。
「この樹がいいだろう。この枝なら丁度いい。」
中背の男が指差したのは、細い林道の脇に立つ、かなりの樹齢がありそうな太い大木で、林道脇の空き地になったような場所に枝を張り出して木陰を作っている。
その枝めがけて、リュックから取り出した太いザイルのようなロープを投げ掛けた。小男のほうは、あちこちに転がっている材木を切り出した後の廃材のような丸太の切れ端を転がしてきた。直径が30cmはあろうかという長さが50cmほどの丸太で、薪割りの台にするのが丁度よさそうなものを二個転がしてくる。
枝から垂らしたロープの真下に50cmほど離して二つの丸太を並べる。
(吊るされるのだ・・・。)冴子はこれから起ころうとしていることを想像して、身を震わせる。
「さあ、こっちへ来い。」
小男がロープの端を中背の男に手渡しながら、冴子に命じた。
(客がどうのこうのと言っていた。後で可愛がってやるというのも、すぐに首を縊らせて殺そうというのではなさそうだが・・・。)
冴子は男達の真意を図りかねていたが、逃げ出すことも、命令を拒否することも出来ない。
冴子がロープの下に来ると、中背の男が丸太の上に乗って、上から冴子の首に手を伸ばし、首輪にロープの端をくぐらせた。そしてしっかり結わえ付けると丸太を下りて、ロープのもう一方の端を手に取った。
「さあ、その丸太の上へ上がるんだ。」
(やはり、首吊りをさせようというのだろうか・・・。)
しかし、冴子には男達に命じられるままにするしかなかった。
鎖で繋がれた脚のままでは、丸太の上へ上がるのは難しかった。冴子が上りかねていると、一番大柄な男が近づいてきていきなり冴子の腰に手を当て、一気に冴子を上へ持ち上げた。よっぽど力のある男のようだった。
冴子が丸太に足を着地させると、大男は手を離した。丸太の間隔が鎖の長さとほぼ一緒なので、鎖をピンと張るように脚を開いていなければならなかった。パンティは膝のところで目一杯広げられている。
冴子が丸太の上に立つと、中背は弛んでいたロープを引っ張り始めた。冴子は首を軽く引かれた。息が苦しくなって、思わず咳き込む。
中背はロープがピンと張るより、少しだけ緩めるとその端をそばにある樹の枝にしっかり結わえつけた。これで、もう冴子には独力で丸太から下りることが出来なくなってしまった。下りることは即ち首縊りを意味していたからだ。
「おっと、あれを忘れていた。一晩するうちには、どうせまたしたくなるだろうからな。」
そう言って、中背がこれまたリュックから取り出したものは、遠めにもすぐに紙オムツだと判る。
「どうせ、お前がやりたいんだろ。ほら。」
そう言って、中背は紙オムツのパックを小男に放り投げる。中背から紙オムツをキャッチした小男は、嬉しそうに冴子の正面から近づいてくる。革のタイトなミニスカートはずり上げられたままで、股間の叢を丸出しにしていた。そのすぐ下に肉襞に包まれた割れ目が開いてしまっているのが目に入る。
冴子は肉体的な攻撃には耐える訓練を受けてはいるが、精神的な辱めを堪えるような訓練まではされていない。そこまでの拷問などは想定されていないのだ。
小男は自分の指を口でしゃぶると、唾液の一杯付いた指をその目の前の割れ目に突っ込んだ。容赦のない突き立て方だった。
「あうっ・・・・。」
唾液だけでは潤いは充分ではない。痛みに冴子は顔を顰める。
「おい、まだ駄目だ。お客の為の商品だと言ったろ。」
「ちぇっ、判ったよ。その代わりこのおケケをちょっと貰っておこう。」
そう言って、小男は指を陰唇から抜くと、その指で冴子の股間の陰毛を数本抓み、勢いよく下へ引き抜いた。
「痛いっ・・・。」
耐え切れない痛みではないものの、恥ずかしさと口惜しさで冴子はつい涙を浮かべてしまう。
そんな冴子を無視するかのように、小男は名残惜しむように冴子の剥き出しの股間を見つめながら、紙オムツを広げ、冴子の股間にあてがう。ミニスカートの下の両脇でテープでしっかり止めると、膝に下げられていたパンティを紙オムツの上へ引き上げ、ミニスカートの裾をおろした。
「一晩ぐらいなら、これで持つだろう。垂れ流してオシッコ臭くなったんじゃ、お客も引いてしまうだろうからな。」
(一晩)という言葉を聞いて、このまま宙ぶらりんに吊られたまま一晩を耐えさせるつもりであるのを察した。が、そんな責め苦を何の為に冴子に強いるのかはまだ判っていなかった。
「さあ、これで準備は終った。この女の格好をそれ以上観ていると目に毒だから。そろそろ引き上げようぜ。どうせ、これ以上もう何も今日は楽しめないんだから。」
中背は小男を幼児をあやすように宥めて、小男の背を叩いた。小男はそれを潮に、既に坂道を上り始めていた大男の後を追うように歩き始めた。が、それでも何度も未練がましく、吊られた冴子のほうを立ち止まっては振り返っていた。
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