騙された新人女優とマネージャー
第一部
十二
「何とか誰にも見つからずにまたここまで来れたみたいだね。」
「え、ええっ。大丈夫と思うわ。あ、あの・・・。」
「ん、何っ?」
「うん。あのね・・・。この前みたいに私を縛ってくれないかな?」
由里はオナニーで前回の演技指導の時のように感じられなかったのは縛られていなかったせいではないかと考えていた。何の前触れも無しにいきなり縛られたという驚きが、自分の何かを解放させてくれたのだと理解したのだった。しかしそうストレートに言うことは出来なかった。
「あのね・・・。私、演技に集中するにはもう逃げ場は無いのだという立場に自分を追い込む他は無いんじゃないかと思ったの。でも撮影の現場で縛られたりする訳にはゆかないから、その感覚を自分の中に刻み込んでおきたいの。」
「そ、そう・・・なの? じゃ、いいけど。」
剛は内心もう一度由里を縛って犯せるのだと知って心躍る気持ちだった。前回は監督に事前に言われていたからそれに従っただけだったが、女を縛って自由を奪った上で犯すのがあんなにも興奮するものだとは思いもしなかったのだ。
「め、目隠しは・・・、目隠しはどうする?」
「要らないわ。ちゃんと自分の眼でも焼き付けておかないと、演技に生かせないから。」
「そう・・・。わかったよ。じゃ、後ろ向いて両手を背中に出してっ。」
ロープはそんな提案が由里から出されるとは思いもしていなかったが、一応ポケットの中には用意はしてあったのだ。
剛は前回と同じように背中に回された由里の両手首に縄を巻きつけるとその間をきちっと縛った上で、その縄を更に由里の胸元にも回して乳房を締め上げる。由里の方も乳房を締め上げられる快感に思わず愉悦の吐息を洩らしてしまいそうになるのを必死で堪える。
(これは演技を指導して貰う為なの。決して自分自身の快楽の為ではないのだから。)
そう自分に言い聞かせる由里なのだった。
「この間と同じように最初に私の口でさせてくれない? あの時は目隠しで観ることが出来なかったから、貴方のあれもしっかり自分の眼で見て目に焼き付けておきたいの。」
「えっ? フェ、フェラチオをしてくれるっていうの・・・。」
剛はそんな言葉が由里の口から飛び出てくるとは思ってもみなかった。昨晩は監督に指示された通りに従っただけなのだった。
(いいかい、剛。まず相手に目隠しを自分で着けさせるんだ。その方が心が落ち着いてくる筈だからとか言いくるめて。そしてその上で後ろ手で両手を縛るんだ。拒否される前に一気にやるんだ。そして最初にまずペニスを口に咥えさせる。いきなりだ。もし口を開けないようだったら、少しの間鼻を抓んでいればいい。そうすれば息が苦しくなって必ず口を開くからね。そうやって口で男のモノを受け入れさせるんだ。口が既に穢されてしまっていれば、あそこにペニスを受け入れるのに抵抗が無くなる筈だ。)
監督は剛にそう言って、由里が初めて純潔を捨てるのを受け入れざるを得ないやり口を伝授したのだった。それでなければそう易々と由里にフェラチオまでさせるなど出来る筈はないと思っていた。しかしこの時は由里が自分から最初に咥えさせて欲しいと言い出したのだった。
由里は自分から膝を突いて剛の目の前に跪く。両手を縛られている由里には剛のペニスを引き出すことが出来ないので剛の方でズボンを降ろし勃起し始めているペニスを外に引き出す。
「す、凄いっ。もうこんなになっているのね。」
昨夜は最初から目隠しをさせられていて、最後は気絶してしまったので直には目にすることの出来なかった初めて見る成人男性の勃起し始めたペニスがそこに鎌首を擡げようとしていた。
「いいのかい、本当に?」
「だって、昨日もしたじゃない。咥えさせてっ。」
(ああ、こんな大きなモノを昨日は口に咥えて、そして最後にはあそこに突き刺して貰ったのだわ。)
初めて目にする勃起したペニスは想像していたのより、そして実際に体感したのよりずっと大きく太かった。
不思議と怖いとか気持ち悪いとかいう感情は湧いてこなかった。早く、誰かに奪われてしまう前に自分のものにしてしまいたいという欲望だけが先に立っていた。
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