rin5

美剣士、凛



その16


 凛は敵たちに尻を突き出すような格好で、両膝と肩先だけで自分
の身体を支えて蹲っている。両手は背中に菱と戒めを受け、両脚も
竹で割り広げられたまま閉じることも出来ないので、尻の中心の菊
座は丸出しの状態だ。
 頬を突いて横向きに顔を床につけている凛の額からは脂汗がさっ
きからひっきりなしに滴り落ちている。
 女忍びたちの指で、尻の穴の奥までたっぷりと塗り篭められたず
いきと山芋の汁が、次第に凛の粘膜に効いてきて、猛烈な痒みを与
えているのだった。横を向いた凛の目の前には天狗の面がその長い
鼻先を天に向けて聳え立たせるように置かれている。
 我慢出来なくなったら、天狗の鼻で慰めて下さいとお願いしてみ
ろと言われているのだ。凛はその辱めに必死で耐えようとしていた。
しかしそれが叶いそうもなのが、時々尻をぶるぶる横に震わすのか
ら見て取れた。
 「どうじゃ、まだ我慢するか。欲しいのじゃろう、その天狗の鼻
が。」
 嘲るように揶揄する陶玄斎を、睨みつける凛だったが、その眼力
は弱ってきていた。
 「まだ堪えておるか。そうじゃ、お前たち。鴉の尾羽を持ってま
いれ。」
 陶玄斎が命じると、女忍びが予め用意していたのか、懐から鴉の
尾羽を取り出す。
 「この女剣士の尻をやさしく撫でてやるのだ。ゆっくり焦らすよ
うにな。」
 「お、おのれ・・・。」
 羽根を手にした忍びが凛の尻の横に跪くと、羽根の先を菊の座を
わざと少しだけ外すようにしてのの字を描きながらさっとさする。
痒みの中心を逸らして擦られるので、否が応でも痒みが煽りたてら
れるのだった。
 「あ、あうっ・・・。く、くっ・・・。」
 必死で尻の痒みに耐える凛だった。最早、女陰の割れ目からも汁
が滴り落ちそうになっている。
 「あ、ああ、駄目っ・・。一気に刺してくれ。その天狗の面で差
すがよいっ・・・。」
 堪らずに声を挙げた凛を嘲笑うかのように陶玄斎が侮蔑の笑い声
をあげる。
 「欲しいか。欲しければお頼みするのじゃ。不浄の穴を一気に貫
いてくださいませとな。」
 「く、くっ。お、お願いじゃ。ふ、じょ、うの、あ、な、を・・
・、つ、突いて、ください・・・、ま、せっ。」
 女忍びの一人がにやりとすると、凛の目の前から天狗の面を取り
上げ、反り返った鼻の先を凛の菊の座に一気に突き立てた。
 「あううっ・・・。」
 痒くて堪らない尻の穴の内側が、一気に貫かれる刺激に癒され、
ほっと安堵の吐息を洩らしたかに見えた。しかし、凛の動きはそこ
でぴたりと止まってしまった。両の眼は固く閉じ、眉間には皺を寄
せて何かに集中するかのように深く己の瞑想の中に入ってしまった。
 「こ、こやつ・・・。またもや。」
 凛は尻を突き出して、その真ん中に天狗の面の鼻を深々と不浄の
穴の中に差し込まれたまま、じっとして動かなくなってしまった。
凛の顔から表情がなくなってしまっていた。もはや、痒みも、苦し
みも、痛みも感じていない風だった。
 動かない凛と、それを見やる陶玄斎と忍びの三人の間で暫しの静
寂が流れた。
 凛が片目を開いた。
 「かようなもので、私が堕とせるとでも思うたか。」
 「おのれっ、しぶとい奴。天狗の鼻でゆかぬのなら、このわしの
剛棒で、あの世へ送ってやるわ。生身の摩羅には堪えられまい。お
い、天狗の面を引き抜けぇ。」
 陶玄斎がそう命じると、忍びは凛の尻から面を外す。陶玄斎は袂
を再び肌蹴けさせて、何時の間にか復活してそそり返っている男根
を凛の尻に向けて突き出す。
 「な、何っ・・・。そ、それは、ならぬ。や、やめろっ。」
 明らかに凛の表情に動揺が走っていた。
 「どうした、凛っ。生身の摩羅を突き刺されると聞いて怖気づい
たか。やはり、尻の穴はどうにも苦手と見受けた。ならば、今度こ
そ天まで送ってやるわ。そりゃあ。」
 陶玄斎が腰を落すと、凛の尻たぶを掴んで一気に引き寄せる。ず
ぼっという音が辺りに響き渡る。既にすいきと山芋の汁でぬるぬる
になっていた不浄の穴は、吸い込むように陶玄斎の太い摩羅を咥え
込んだ。


続き


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