美剣士、凛
その8
その奇妙な鍛錬の修行は、三日と空けずに幾度と無く繰り返され
た。今では夕刻、凛から目配せの合図を受けるだけで、一礼をして
凛の後につき従う弥太郎だった。
二人が尼僧院を訪ねる日はきまって、尼僧たちは留守にしていた。
凛と住職に言い含められているようだった。天狗の鼻の責め苦には
微動もせずに動じなくなった凛は、弥太郎に命じて、天狗の鼻を揺
り動かすようにさせたり、前後に突き引きを繰り返させて、弥太郎
に責め立てさせるのだった。
初めのうちは呻き声を洩らして、必死で我慢している凛だったが、
幾度となく繰り返すうちに、すぐに無我の境地に自分を追い込むこ
とに成功するようになっていった。その精神力の強靭さに弥太郎も
畏怖の念を感じずには居られなかった。それと同時に、この鍛錬の
修行を繰り返す度に、凛の尻をおのれのモノで犯す衝動がどんどん
高まってゆくのを次第に抑えきれなくなってきていた。
「弥太郎、さ、それを突き立てるのだ。」
「はっ、只今・・・。」
しかし、何時ものように、すぐには菊の穴に衝撃を感じない。弥
太郎は何か躊躇っているようだった。
「どうした、弥太郎っ。何をしておる。」
「・・・。」
「弥太郎っ。」
「失礼、つかまつりまする。」
いきなり尻の穴を突きたてられた凛は、これまで耐えてきたもの
とは異なるうずきを覚えた。
「こ、これはっ・・・。」
凛の尻の穴は、熱く滾るモノに自分の意思ではないものが反応し
ているのを感じ取っていた。
「や、弥太郎。まさか・・・。」
「も、申し訳ござりませぬ。つ、つい・・・。もう、我慢が出来
ませんでしたっ。」
「うっ・・・。ま、待て。抜くでない。そのまま。そのまま突き
続けるのだ。」
弥太郎自身のモノで突かれた凛は、弥太郎のモノを穢した後悔よ
り、熱い血の通った生きた肉棒の心地よさに、今まで築き上げてき
た鍛錬の精進がもろくも崩れ去ろうとしていることに茫然としてし
まっていた。
(耐えるのだ。これに耐えねばならぬ。うっ・・・。)
熱い血が滾る生身の肉棒は、最早責め苦ではなかった。余りの心
地の良さに我が身を喪おうとしているのを必死で耐える凛だった。
弥太郎のほうも、尻の穴を責めるというのは初めての経験だった。
締め付けてくる女陰の心地よさは知ってはいたが、肛門による締め
付けはその比ではなかった。かちんかちんに硬くなったおのれの摩
羅が、雑巾でも絞るように喰いちぎられそうになる。絡み付いてく
る肉襞の刺激は想像を絶していた。ゆっくりのの字を描くように腰
を回していた弥太郎は、いつしか凛がそれに合わせて尻を振り始め
ているのに気づいた。
(こ、これは・・・。)
弥太郎は試しに前後に腰を振ってみる。途端に凛の反応が変わっ
た。大きく喘ぎだしたのだ。
「た、堪らぬ。よい、よいぞ・・・。ううっ・・。イクっ、イッ
てしまいそう。」
ついに凛は声をあげていた。最早、鍛錬の修行であることをすっ
かり忘れてしまっている。弥太郎も何の為に自分が呼ばれているの
かも頭にはなかった。
凛の形のよい尻たぶを両の手でしっかり掴むと、腰を前後させる
スピードを上げていく。
「ううっ、ううっ、ううっ。くくっ、むむむむ・・・・。」
遂に凛が先に果ててしまった。凛の尻の肉を放し、肉棒を抜き取
った瞬間に弥太郎の摩羅も爆発した。白く濁った男の精が宙を飛ん
だ。
「おおおっ・・・、た、堪らぬっ。」
まだ勢いを失っていない弥太郎の摩羅は凛の白く濁った体液と自
分の精とが入り混じったものにまみれていた。
「り、凛様ぁっ・・・。」
弥太郎の目の前には、凛が白眼を剥いて放心して転がっているの
だった。
続き