rin5

美剣士、凛



その10


 猪豚の腸を手に入れた弥太郎は、夜の闇の中を凛が待っている筈
の尼僧院へあたりを気にしながら急いでいく。
 (女人の尻壷を責める摩羅に被せる・・・。)
 弥太郎は男の言葉を心のうちに反芻していた。
 (男の怒張したそのモノのような形をしておるそうじゃ。)
 凛が口にした言葉も蘇ってくる。弥太郎が急いでいる行く先が尼
僧院であることも関係しているような気がしてきた。男子禁制の尼
寺では、バテレンの作る腸詰を作って、おのれを慰める尼僧も居そ
うな気がしてきた。その姿を想像しただけで、褌の奥のモノがきつ
くなってきてしまう。

 「不覚であった。あの時は・・・。」
 目の前に正座して佇む凛は、心に深く何かを決意しているようだ
った。
 「所詮、天狗の張り型は血の通わぬ戯言の道具に過ぎなかった。
あんなモノの責め苦に耐え切れたぐらいで、修行になると思った私
が甘かったのだ。」
 「は、はぁ・・・。」
 何と答えていいかわからぬまま、弥太郎は中途半端な返事をする。
 「そこで、何としても弥太郎、お前の助けが必要なのだ。生身の
屈強な摩羅を持つお前がな。」
 (やはりそうであったか)弥太郎はひとり心の中で得心する。
 「何と言ってもあそこは不浄の穴。その生身のままお前の摩羅を
受け入れる訳には参らぬ。」
 「判っております、凛様。・・・。それがしにも、それなりの心
構えがござりまする。凛様の心情、よく判っておるつもりでござり
まする。悦んでお力添え申し上げるつもりにてござります。」
 「すると、あのモノを如何様に用いるかは判っておると言うのだ
な。」
 「ははぁ、存じ上げておりまする。既に七寸ほどに切り置きまし
て、浄水にて清めてきておりまする。」
 「ならば、すぐに用意するのだ。弥太郎、頼むぞ。」
 凛は正座したまま、自らの手で腰の帯を緩めるのだった。

 その夜、いつもの修行の通りに全裸で弥太郎に縛られると、先を
縛った腸の筒に怒張を嵌めた弥太郎に尻の穴を犯させる。よほど覚
悟を決めてきたと見えて、凛は必死でよがり声を挙げるのを耐えた。
愉悦を耐えようとする凛の姿に、弥太郎は不思議な愛おしさを感じ、
自らも簡単に果てることがないように自分を戒めながらも凛の尻を
責め立てたのだった。

 「もう無理でござりまする。ああっ・・・。」
 とうとう弥太郎のほうが先に果てた。凛の尻の穴からまだ勢いを
喪っていない摩羅を抜き取ると、腸の筒を抜き取る。どろりとした
弥太郎の精がその中から零れ落ちた。
 「り、凛様。さすがにてござります。よくぞ、耐え切りました。」
 そう言った弥太郎であったが、目の前に縛られて横たわる凛のほ
うも息は絶え絶えの状態であった。


続き


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