妄想小説
麗華に仕掛けられた罠
九
「悦子。アレをこいつの目の前に持ってきて。吟子。お前はこいつの鼻を抓む役だよ。」
麗華は何かが自分のほうに突き立てられているような気配を感じていたが、それが何なのかは知る由もない。しかしそれはたっぷりと辛子を塗りたくられて棒に突き刺された大きなフランクフルトだった。
いきなり麗華の鼻が吟子の指で抓まれてしまう。
「ムムムムっ・・・。」
麗華は息が苦しくなって、思わず口を開かざるを得ない。それを見計らった朱美は顎で悦子に(やれっ)とばかりに合図する。
「うぐっ・・・。」
次の瞬間、麗華は頭を何かでガンと殴られたような衝撃を感じる。強烈な辛子の刺激が麗華の口腔内を襲う。麗華は必死で首を振って口の中に差し込まれたものを吐き出そうとするが、悦子の手が麗華の髪をしっかり掴んで抑え込んでいるので首を横に振る事も出来ない。
「どうだい。辛子フランクのフェラチオの味は? 男のチンポだと思って、思いっきり吸い付いてみなっ。」
「うぐっ。うぐ、うぐ、うぐっ・・・。」
麗華は口に含まされた辛子付きのフランクを吐きだせないばかりか、悦子の容赦ない力でぐいぐいと喉の奥の方まで突っ込まれてしまうのだった。アイマスクの下の麗華の眼からは涙が溢れ出ていた。
「よおし。その位で充分だろう。悦子。もうそれを引き抜いていいよ。吟子は目隠しを取ってやんな。」
「ぷはっ。ううっ・・・。げほっ、げほっ・・・。」
辛子付きのフランクは口からは抜き取って貰えたものの、麗華の口の中は火が燃えているような衝撃からは逃れられない。

「ふふふっ。大分苦しそうね。水が欲しいんでしょ? お情けで呑ませてあげるわ。」
朱美がそう言うと、再び悦子の方に顎で合図する。

麗華の目の前で大きなピッチャーからガラスのコップに水がなみなみと注がれる。麗華はそのコップを口に押し当てられるのも待ちきれないように顔を近づけるとカブガブと口の中に水を流し込む。
「面倒だからピッチャーごと、顔に押し当ててやりな。」
「あいよ。さ、口を大きく開くんだよ。」
朱美に言われた悦子は、麗華の口元にピッチャーの注ぎ口を直接押し当て、中の液体を無理やり麗華の口に注ぎ込むのだった。

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