妄想小説
麗華に仕掛けられた罠
八
「あーら。何、その格好。パンツが丸見えじゃないの。アンタ、そんな格好でここまで歩いてきたって訳? ぷはははっ。」
マンションで着替えさせられた時から密かに惧れてはいたことだが、あまりに短いスカートは下着を丸出しにしてしまっていたらしい。しかし後ろ手の手錠をカムフラージュするのに渡されたバッグと両手に被されたスカーフでかろうじて下着までは丸見えではなかったことを麗華は心の中で祈るしか出来なかった。
「鞭打ちの刑にその下着は邪魔だわね。鞭は裸の尻に当てなくっちゃね。おい。悦子と吟子。こいつのパンツ、膝まで降ろしちゃいな。」

両手を手錠でグランドのフェンスの鉄枠に繋がれている麗華には悦子と吟子が面白がって麗華のパンティを下ろしにかかるのをどうすることも出来ない。
「あーら。鞭打ちの刑にはぴったりの格好ね。さ、いくわよ。覚悟しな。」
ピシーン。
「あぎゃあああ・・・。」

「あ~ら、いい色のお尻になったわね。どう? 少しは反省する気持ちになった?」
「ううっ・・・。は、反省ですって? いったい何を反省しろっていうの・・・?」
「私が生意気でした。貴女さまに逆らって申し訳ありませんでした。どうかお赦しください・・・って、そう言えばいいのよ。」
「そ、そんな事・・・。私は貴方に生意気な態度を取ったこともないし、逆らったりした覚えはありません。どうして私をこんな目に遭わせるのです?」
「それが生意気だって言うのよ。素直に謝りな。」
ビシーン。
「あうっ・・・。」
再び朱美が振り上げた一本鞭が無防備な麗華の裸の尻に炸裂するのだった。
「ふん。強情な女ね。ま、いいわ。アンタにはこの後、思いっきり赤っ恥を掻いて貰うんだから。その強情な面構えを鍛え直してやる折檻はまたその後に残しておいてやるわ。」
「赤っ恥って・・・、いったい何の事?」
突然、謎めいた言葉を朱美に聞かされて、さすがの麗華も不安になる。
「ふふふ。今に分かるわよ。さ、悦子と吟子。こいつに目隠しを着けてやって。」
朱美が後ろに控えていた二人のスケバンに声を掛けると、待ってましたとばかりに予め用意してあったらしいアイマスクを手に麗華に近づいてくる。
「さ、ちょっとの間、目を瞑っていて貰うわね。」
「いやっ。何をするつもり。」
顔をのけ反らせて逃れようとする麗華だったが、両手をしっかり手錠で繋がれている身ではどうもがいてもスケバン等の仕打ちから逃れられる筈もなかった。

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